浜松の気温が国内最高記録に並んだ日
今日8月17日午後0時10分、浜松の気温が41.1℃を記録しました。これは2018年7月に記録された熊谷の気温と並ぶ、国内最高気温です。浜松では8月1日から梅雨明けと共に猛暑の日が続き、12日からは連日35℃を超える猛暑日が続いていました。そして、昨16日には遂に初めて40℃を超えました。浜松市民がこれまで経験したことのない異常な高温です。
そして、今日41.1℃の国内最高気温を記録して、午後から夜にかけてのTVのニュースや情報番組のトップニュースとして報道されました。熊谷、多治見、四万十などは毎年高温が観測される町として知られていますが、浜松は今年突然出てきました。浜松は南側が太平洋に面して海からの湿った風もあります。猛暑の町という印象はまったくなかったはずです。
それが・・・なぜ、猛暑の町になったのか?だんだんとわかってきました。
①熱帯夜で気温が下がっていない。今朝の最低気温は午前5時40分の27.3℃。
②強い日差し。朝から雲がなく日照時間が100%。
③太平洋高気圧の上にチベット高気圧が乗っている「布団2枚がけ」の気圧配置で高温の空気の塊が日本列島を覆っている。
④その高気圧の淵を時計回りに回る空気の流れが深夜の時間帯には新潟方面から浜松方面に向かって流れていた。
そのことは風向で確認できます。浜松の風は、昨夜11時東北東 午前1時北北東
風はやがて西に向きを変えていきます。午前2時北北西 午前3時 北 午前4時北北西 午前5時北北西 午前6時北西
夜が明けてからは南向きに 午前7時西南西 午前8時 西 午前9時 南西 午前10時 西南西 以後、41.1℃を記録した時間まで西南西
その後は午後6時まで西
⑤風が西から南に変わりながら吹いたときにフェーン現象が発生した
西の伊吹山方面から濃尾平野を超えてきた熱い風が浜松市街地北側の湖西連峰などを越えて吹き降りるときに急激に温度が上昇して浜松に吹いた。乾いた風で、今日日中の湿度は50%程度でした。
高気圧の規模や配置、浜松との位置関係、風向、地形などが複雑にかかわりあって今回の高温になったものと思います。
明日からは40℃超えはなさそうです。尋常でない高温では屋外での活動が熱中症の危険性が大きくて、行動が制限されます。普通の夏に戻ってほしいと思います。
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