2017年10月
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美術展

2017年10月21日 (土)

国宝第1号と最新の国宝

 先日観てきた国宝展に、国宝第1号と最新の国宝がありました。

国宝第1号

普賢菩薩(東京国立博物館):平安時代

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絵画の部の整理番号1番ということで、国宝第1号とされています。

今年指定された国宝

大日如来坐像(金剛寺):平安時代

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 重要文化財から国宝に格上げされました。大きな像が金色に輝いていました。
 今年国宝に指定されたのは7点です。

2017年10月18日 (水)

「国宝展」:京都国立博物館

 美術館めぐりの旅2日目は京都国立博物館の「国宝展」から始まりました。建造物などを除いた日本の国宝は885点。そのうちの209点がこの展覧会に出品されています。実に全体の4分の1にあたります。
 この秋もっとも注目される展覧会で人気抜群です。会期が始まって12日目の日曜日とあって大混雑が予想されました。早めに列に並ぶことにして8時前にホテル発、タクシーで京博へ。8時10分頃に着いて列に並びました。この時点で130番目。開館の9時30分まで1時間20分、小雨の中、傘をさしてひたすら待ちました。

 入館してすぐに2階へ。ここには雪舟の国宝6点がすべて展示されているのです。一人で6点の国宝指定は雪舟だけです。

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      雪舟〈慧可断臂図〉 1496年 
雪舟の作品の中でももっとも評価の高い作品です。

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           雪舟〈秋冬山水図〉 

雪舟の絵の前には2,3人居るだけ。名画を独占しました。
その隣のコーナーには宗達の〈風神雷神図〉もありました。

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6日から始まった展覧会は全部で4期に分けられて展示替えが行われます。私たちが行った日は第1期の最終日でした。
100余点がすべて国宝というのは迫力があります。

 私の印象に残っているのは、薬師寺の吉祥天像、信貴山縁起絵巻、古今和歌集(高野切本)、火炎型土器、縄文のビーナス、仮面の女神などです。

 入館直後は比較的すいていたのですが、やがて大混雑に。絵巻物などを最前列で観るのはなかなか大変でした。

 出品されている209点の作品全てを観るためには4回通う必要があります。

 会期は11月26日までで約50日と短くなっています。半世紀に一度の貴重な国宝展を観て、あらためて日本の文化・芸術のすばらしさを実感しました。

2017年10月17日 (火)

「バベルの塔」展:国立国際美術館

 今回はミレーの会のメンバー12人で出かけました。午前中北斎展を堪能した後、あべのハルカス隣接のホテルで和食のランチをいただいた後、タクシーに分乗して中之島の国立国際美術館へ。この美術館は地上にあるのは太いパイプを組み合わせた巨大なモニュメントがあるだけで、世界でも珍しい完全地下型美術館です。展示場などは隣接の市科学館の地下にあります。

 ここで一昨日(15日)まで開かれていたのが「バベルの塔」展です。私たちは会期終了の前日に観たことになります。入場待ちの列はありませんでしたが、館内はまなり混んでいました。

 この展覧会は16世紀ネーデルラントを代表する二人の画家とその周辺の画家の作品約90点で構成されています。

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       ブリューゲル1世〈バベルの塔〉

 展覧会場の最後の部屋に展示されていました。縦59.5横74.6㌢の小さな作品です。その小さな作品に実に壮大な世界が描かれています。雲の上にまで伸びて空を着く塔はまだ建設途上で、絵のあちこちで作業が行われています。港には建設資材を運ぶ船が入っています。はるか彼方には水平線。この絵に描かれている人物は約1400人とか。米粒ほどの人物が精密に描かれていますが、会場では絵に近寄ることも立ち止まって観ることもできないのでまったく確認できません。

 ブリューゲルの作品として、約40点の版画が出品されています。2_20171017_0001
         〈大きな魚は小さい魚を食う〉

 ボスはブリューゲルよりも半世紀前のネーデルラントの奇想の画家です。遺されている油彩画は25点ほどとされています。今回は2点が出品されています。その2点。

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         ボス〈放浪者(行商人)〉

 この絵を仔細に見ていくと随所に様々な要素が描かれていて実に多くのことを伝えています。

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         ボス〈聖クリストフォロス〉

 背中の少年はキリストです。枝に吊された血を流す魚は磔刑に処せられるキリストを暗示しています。画面中央左では殺された熊が
木に吊されています。そのほか様々な要素で寓意を描いています。

 ブリューゲルとボス、そして同時代のネーデルラントの画家たちの貴重な絵画と彫刻を見ることができました。

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         国立国際美術館地上部分

2017年10月16日 (月)

「北斎展」

 今年開かれる展覧会の中で特に人気の高い展覧会です。90歳まで生きた葛飾北斎の晩年の30年に焦点を当て、北斎の芸術の魅力に迫るすばらしい展覧会です。
 200点を超える作品が出品されていますが、その3分の1にあたる66点が肉筆画です。
 北斎と言えば〈神奈川沖浪裏〉や〈凱風快晴〉などの浮世絵版画がよく知られていますが、今回出品されている肉筆画に北斎のすばらしい才能がよく表れています。

代表的な浮世絵作品

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        〈富嶽三十六景 神奈川沖浪裏〉

くだける波頭の描き方に北斎独自の工夫された技術があります

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         〈富嶽三十六景 凱風快晴〉

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               〈花見〉 65歳頃
 美しい肉筆画です。着物の細かい柄、桜の花、動きのある人物など。

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       〈鳳凰図天上絵彩色下絵〉 86歳頃

最晩年の肉筆画

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     〈雨中虎図〉         〈雲竜図〉
 作品右下に「百」の字の朱印が捺印されています。百歳まで生きることができれば、’神の領域’に達するという強い意志表示とされています。

 約200点のうち、日本国内収蔵の作品は約30点だけです。多くは大英博物館の収蔵です。そのほかライデン・ギメ・メトリポリタン・ボストンなど世界各地の美術館所蔵の作品が出品されています。
 今回の展覧会は大英博物館との国際共同プロジェクトによるものです。大英博物館での展覧会も連日大入りとなる人気だったとのことです。
 今回の会場は大阪のあべのハルカス美術館です。国内最高の300㍍のビルの16階にあります。10月14日(土)、ミレーの会11人で大阪に向かいました。
 主催のNHKが多くの番組を次々と放送してPRしていることもあり、連日大混雑という情報なので開館前に会場に着くため浜松発7時10分の新幹線で新大阪へ。地下鉄に乗り換えて開館前の8時45分に会場着。その時既に時間を早めて開館されていました。並ぶことなくすぐに入館できて一安心。館内はかなり混んでいましたが、2時間余、作品を一点ずつしっかり観ることができまて幸せでした。

 北斎晩年の30年にわたる鬼気迫る画業の迫力に圧倒されました。90歳の驚異的な高齢で没するまで、研究と工夫を重ね次々と新しい境地を開拓していった北斎の全容を知ることができるすばらしい展覧会でした。会期は6日に始まったばかりで11月19日までです。

2017年10月15日 (日)

この秋人気の「北斎展」「バベルの塔展」「国宝展」

 今関西で開催されている「北斎展」「バベルの塔展」「国宝展」の三つの美術展を観てきました。いずれも人気の高い美術展で館内では大混雑でしたが、あらかじめその対応を考えて出かけたのでそれぞれの展覧会を十分鑑賞することができました。

 14日(土)午前、あべのハルカス美術館で「北斎展」、午後は同じく大阪の国立国際美術館で「バベルの塔展、京都へ移動して宿泊。
 15日(日)京都国立博物館で「国宝展」、午後は京都迎賓館のガイドツアーと大徳寺本坊特別公開と盛りだくさんのプログラムを予定通り無事に終えて今夜帰ってきました。

 強行軍でかなりくたびれましたが内容の濃い旅でした。

 詳細は後日アップします。

2017年9月11日 (月)

「戦国!井伊直虎から直政へ」:県立美術館

 TVの大河ドラマ「おんな城主 直虎」に関連した特別展です。静岡の知られざる戦国史を、前半は戦国大名の動向と直虎の生涯、後半は直政の活躍を主題として数々の資料から読み取れる内容になっています。構成は・・・

1章 動乱を超えて~東海の戦国大名と井伊氏~
第2章 遠江の雄~井伊谷の領主として~
第3章 徳川家康と四天王
第4章 遠江から近江へ~直政、彦根藩創設への道程~

 出品されている資料は前期で143点、そのうち重文が10点。古文書が多いのですが、武将や僧侶の太刀・脇差・槍・弓・武具・馬具などのほか、肖像画や直政の木像などの彫像その他多様な資料が出品されています。

 放送中のドラマは全50回。昨夜の回が36回でした。残り14回、間もなく直政が登場するでしょう。第4章はその先取りです。

 豊富な資料に感心しました。本来であればドラマの舞台である浜松で開催されることが望ましいのですが、浜松市美術館は現在改装工事中。しかも展示スペースが狭いため今回のような規模の展覧会の開催は不可能です。残念なことです。

 会期は10月12日までで、その後彦根市に巡回します。Photo
      直虎の名前と花押のある唯一の文書

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    太刀 銘 来国光      朱地井桁紋金箔押旗印 
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                 青葉の笛

2017年9月10日 (日)

ロダン没後100年:静岡県立美術館

 オーギュスト・ロダンが1917年に没して今年で100年になります。国内有数のロダンコレクションを誇る静岡県立美術館ではこれを記念して写真を中心とした小企画展が開かれています。ロダンは自ら撮影することはなかったのですが、自作を写真家に撮影させてそれを利用するなど深いかかわりがあります。

ロダン館で

《考える人》

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                  力を込めた足の爪先

 考える人は全身の筋肉に力を込め、両足は強く踏ん張っています。何を考えているのか・・・地獄に堕ちた人のことを考えているのです。
 この像と同じポーズで力を込めると同じ姿勢を長く続けるのは厳しいことがわかります。《考える人》の彫像は高さ63㌢が原型ですが県美の作品は123㌢の大型サイズです。県美では38㌢の小型サイズも所蔵していますが、いずれもレプリカではなく本物です。

地獄の門

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フロアから見上げて撮影   正面のテラスから撮影

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 門の上にも考える人     扉の外にも堕ちて行く人が

《地獄の門》は国内では上野・国立西洋美術館と県美にあります。
県美の作品は1990年から3年かけて鋳造されました。

そのほかに

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バスティアン・ルパージュ(画家)  カレーの市民

充実したロダンコレクションは静岡県立美術館の宝です。

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      正面入り口         ロダン館

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    プロムナード        中央に竜爪山
                  建物は休館中の図書館

2017年9月 8日 (金)

「街道を旅する人々」展:平野美術館

 江戸時代の人々が各地を旅する描いた浮世絵と当時の旅道具を展示した展覧会です。
 63点の浮世絵のうち、葛飾北斎32点、歌川広重21点です。
北斎の32点は東海道五十三次のほか、東海道五十三次(絵本駅路鈴)、東海道五十三次絵尽、東海道五十三次(春興五十三駄之内)
など様々な版があります。そのほかに諸国名橋奇覧。

 

 広重は東海道五拾三次之内(保栄堂版)7点と五十三次名所圖會5点、東海道五拾三次之内(行書東海道)4点、膝栗毛道中雀、六十余州名所図絵、富士三十六景です。

 

 北斎と広重が多様な版の作品で描いた浜松、舞阪、新居などの作品が数多くあります。浜松はいずれも「ざざんざの松」です。各地の風景の中で旅する人々の様子が描かれています。

 

 旅の道具はたばこ入れ・きせる・鏡・櫛・方位磁針など23点です

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  北斎《諸国名橋奇覧》  北斎《東海道五十三次 濱松》

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        広重《膝栗毛道中雀 濱松泊》

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          北斎《東海道五十三次 金谷》

10月15日までです。

2017年8月 9日 (水)

浮世絵 ねこの世界展:二川宿本陣資料館

 神様が地球上で作ったもっともかわいい動物がねこ。ねこは古来

人間のペットとして飼育され、身近な存在でした。江戸時代に入って

ねこは浮世絵に描かれるようになりました。その代表が歌川国芳で

す。

 この展覧会には100点のねこの絵が出品されていますが、その3

分の1にあたる34点が国芳の作品です。そのほか歌川国貞7点、

渓斉英泉2点、明治時代の月岡芳年5点、小林清近2点など。

 全体が7章で構成されています。①猫のプロフィール ②お茶目な

猫たち-猫の戯画 ③国芳と猫と美人たち ④猫は美人が好き ⑤

猫は子どもの友だち ⑥楽しくユカイな猫の国 ⑦化け猫ものがた

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           国芳 《猫と遊ぶ娘》

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国芳《絵鏡台合かゞ身 しし・みみずく・はんにやあめん》

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国芳《猫の当て字 たこ》   国芳《たとゑ尽の内》

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           小林清親《猫と提灯》

 100点すべてにねこが登場するので、とにかくかわいいねこが

いっぱいです。1枚の絵に50匹以上のねこが描かれている作品も

あります。楽しく観ることができるのですが、残念なことに美術展専

用の展示場でないこともあって、展示作品との間に距離があって、

作品中の文字などがよく読めません。

 会場の二川宿本陣資料館はJR二川駅から東1㎞です。わが家か 

らは車で50分少々です。

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2017年8月 6日 (日)

アートたけし展:浜松市美術館

 マルチな才能を持ち多様な分野で活躍しているビートたけしの展覧

会です。絵画・版画・コラージュなど約100点が出展されています。そ

の100点が、「へんな人たち」「どこかにある世界」「カネとオンナとクル

マ」「立体調査」「たけしの版画」「北野武とビートたけしとアートたけし」

の6つのテーマで分けられています。100点の作品全てにタイトルと

キャプションがありません。観る人がその人の感性で自由に観てほし

いということでしょう。

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 大胆な構図や複雑な構図、色遣いの鮮やかな作品など多彩で

す。人物の表現には明らかにピカソの影響が見られます。頭に浮か

んだまま自由奔放に描いています。多忙なたけしですが、仕事の合

間に集中して制作しているということで、「よだれが垂れているのも

気がつかない」とのことです。多彩なたけしの新しい一面を知るいい 

機会です。

 入館者が1万人を超えたということで、夏休み中の日曜日の午後

ふだんは見かけない小中学生や若者などの姿が多く見られまし

た。

 会期は8月16日までです。浜松市美術館はその後3月末まで改

装のため休館します。

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             記念写真コーナー

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  炎暑の中の浜松城       今日も直虎ツアーバス

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