2018年5月
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美術展

2018年5月18日 (金)

軽井沢にて

 二日目は8時半に宿を出て軽井沢に向かいました。西から迫って来る雨雲との競争です。軽井沢に着く前に小雨が降ってきました。

軽井沢千住博美術館

 2011年にオープンしたこの美術館は軽井沢の自然となった美しい美術館です。千住博のこれまでの作品・・・初期の伝統的な日本画からおなじみの滝シリーズ、さらに最近の崖シリーズの最新作まで47点が展示されています。

 周囲にはカラーリーフガーデンがあり、色とりどりの木々や草花が植栽されています。

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      サクラソウ       ツツジとスイセン

セゾン現代美術館

 かつて池袋の西武百貨店を中心に展覧会を開いていたセゾンが軽井沢に集約されてオープンしたのが1981年、現在の名称になったのが1991年でした。現代美術の草創期から現在に至る優れた作品を数多く所蔵していますし、日本の現代美術の作品を蒐集するとともに、新進作家の発掘にも努めています。

 パウル・クレー、ミロ、カンディンスキー、ポロック、リキテンスタインなどの名作を観ることができました。

 この美術館は広大な敷地の緑の中にあり、新緑に輝く庭では16の彫刻作品が雨に濡れていました。

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     プロムナード        美術館入り口

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        イサムノグチ〈雲の山〉

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 この後、15世紀末に開業したという長野県最古の旅館 佐久ホテル で鯉のうま煮などのお昼をいただいて一路浜松へ。6時間の長旅でした。

2018年5月17日 (木)

小布施から山田温泉へ

 小布施で最初に立ち寄ったのは北斎館です。

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小布施ミュージアム

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岩松院

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山田温泉

 長野市の東20㎞、小布施に隣接する群馬県境の高山村にあります。松川渓谷に沿って温泉宿があります。この季節は新緑が輝いて美しく、秋は紅葉の名所です。

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宿「風景館」から
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                     山フジが咲く

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  崖の上に立つホテル     八重桜が満開

 山田温泉には温泉宿が8軒あります。われわれが泊まった風景館は創業240年の老舗です。標高860㍍の高地にあるため気温が低く、部屋に入ると電気コタツの電源がオンになっていました。館内各所で暖房がきいていました。

2018年5月15日 (火)

小布施町で:北斎と中島千波

 松本から一路小布施へ。約1時間半の行程です。小布施は北信濃有数の観光地です。人口1万人、面積わずか19㎢の小さな町ですが
いくつもの美術館や栗などの和菓子店があり、観光客で賑わっていました。

北斎館

 北斎の肉筆画や屋台の天井画などがあります。今回、企画展として「超絶技巧 摺物の世界」展が開催されていました。摺物は版画の一種です。狂歌や俳諧に絵を添えた一枚刷りの摺り物絵です。多色刷りで巧みな技巧が施されています。
 小布施には北斎の摺物が多く残されており、今回の企画展になりました。北斎の摺物を数多く見ましたが、精緻な描写、美しい色彩で見事でした。

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           祭屋台の天井画 「男浪」

小布施ミュージアム

 小布施で生まれた中島千波の作品を常時展示する中島千波館と企画展を開く展示室があります。

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         中島千波〈坪井の枝垂桜〉

 企画展では「次代への表現展 ベストセレクション」が開かれていました。1993年から9年間開催された展覧会出品者のうち、その後特に活躍が著しい4人のセレクション展です。その中に、浜松市美術館のコレクションが1点ありました。

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               池田学〈再生〉

ペンで描かれた作品です。想像を絶する時間をかけて制作されています。

岩松院

本堂の大間に北斎が描いた天井画で有名な寺院です。

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           北斎〈八方睨み鳳凰図〉

 せっかくの小布施でしたが趣のある町並みを楽しみながら散策したり、名物の栗おこわや栗を使った和菓子などを買い求める時間がなくて残念でした。
 バスはひたすら山道を登り、山田温泉に向かいました。

2018年5月14日 (月)

「草間彌生展」:松本市美術館

 5/12(土)7:30に浜松を出たバスは正午に松本市美術館に到着。松本は草間彌生の生誕地です。市美術館の開館15周年を記念して郷土が生んだ偉大なアーティストの過去最大規模の展覧会です。5歳の時の作品から昨年制作の作品まで約180点。全館でクサマワールド全開です。

草間彌生は幼時から幻聴や幻覚に悩み、それから逃れるために絵画の制作を始めたとも言われています。アメリカでの厳しく苦しい時代を経て前衛芸術家として評価されるようになります。制作の手法は多様で油彩・水彩・アクリル・ミクストメディアなど・・・。巨大な作品も数多くあります。
 草間と言えば・・・水玉とカボチャ。バスが松本市中心部に入るといたるところに水玉模様がありました。

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           美術館の外壁

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会場の一部は撮影可でした。

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 これらの作品は最新の「わが永遠の魂」シリーズ550枚の一部です。
 最後の空間は「南瓜へのつきることのない愛のすべて」。ミラールームで無数の南瓜が観る人を取り巻く不思議で美しい空間です。

屋外には常設の南瓜があります。

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      屋外にはこのような作品もありました

 今回の旅に参加した19人がそれぞれ1時間余クサマワールドを堪能して小布施へ向かいました。

2018年5月13日 (日)

信州への旅で訪ねた場所

 2日間の信州への旅を終えて今夜8時過ぎに帰ってきました。雨が降り始めたのは5つの美術館をほぼ見終わった頃のことでラッキーでした。

松本で
  時間の関係で松本城には立ち寄らず松本市美術館の草間彌生展へ。松本の街中は水玉模様の旗や幟で埋め尽くされていました。

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       松本市美術館の外壁にも水玉模様

安曇野で
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     残雪の常念岳2867㍍・横通岳2767㍍

小布施 北斎館

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小布施ミュージアム     小布施 岩松院

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山田温泉 風景館      付近の渓谷

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千住博美術館        セゾン現代美術館

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後日詳報します。

2018年5月 3日 (木)

大谷青嵐傘寿書画展

 大谷青嵐先生は浜松市在住の書家。静岡県書道連盟理事長を務められた後、現在は顧問です。自ら主宰されている青嵐会で数多くの書家を指導されています。漢字の起源の専門家であり、漢籍にも造詣が深く、今回の展覧会にも中国の古典にある名句と彩色した絵を組み合わせた作品が多く出品されています。
 この展覧会は中区のしずぎんギャラりー四季で6日まで。

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             第1展示場

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    彩色は顔彩の一種でドイツの製品とのこと

私の好きな言葉
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風あるときは 風に酔い
花あるときは花に酔い
雨の日は雨と語り
雪の日は静かに酒をたのしむ

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舟を呑むほどの魚
こころざしの大きいこと
そんな気持ちはあっても
所詮私の器ではね

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風に流されずに        築100年以上の古民家の障子の
風流に世を處す        桟に書かれた「ぼくらはみんな
                  生きている」

 大谷先生は文具四宝の著名なコレクターです。今年10月から11月にかけて55日にわたり、静岡市の駿府博物館で先生のコレクションの展覧会が予定されています。 

(作品は先生の許可をいただいて撮影しました)

2018年2月 9日 (金)

映画「ゴッホ 最期の手紙」

 映画はフランスの画家ゴッホの死後1年過ぎたところから始まります。タイトルの「最期の手紙」はゴッホが生前弟のテオに宛てて毎日書いていた手紙のうち、死の前日に書いた手紙のことです。郵便配達夫のジョゼフ・ルーランがこの手紙を見つけ、息子のアルマンにテオに渡すよう頼みます.アルマンはパリに向かいますが、テオはすでに亡くなっていました。

 その後アルマンはゴッホが生前かかわりのあった人を次々と訪ねます。医師ガシェ、ガシェ家の家政婦、宿屋の娘、もう一人の医師マズリ
など・・・。それらの人との出会いの中で、アルマンの旅はゴッホの死因にまつわる謎を探る旅になります。

 ゴッホの死因は拳銃による自殺とされています。その拳銃はゴッホ美術館に展示されているとのことです。
 しかし・・・撃たれた角度が不自然で自殺ではないという説もあります。映画では謎のままに終わっています。

 この映画の特徴は全編を通じてゴッホが描いた絵が背景になっており、バックの風景も人物も動画になっていることです。日本人一人を含む世界各国の125人のアーティストが描いた動画です。動画のタッチは見慣れたゴッホの筆遣いのタッチです。映画を観ながらゴッホの絵を見ていることになります。

 登場する作品は、〈夜のカフェ・テラス〉〈ゴッホの寝室〉〈夜のカフェ〉〈タンギー爺さん〉〈ローヌ川の星月夜〉〈医師ガシェの肖像〉〈鴉の群れ飛ぶ麦畑〉〈オヴェールの教会〉などです。

 これまで観たことのある絵を思い浮かべながら、スクリーンでゴッホの死の謎を追うという趣向です。

浜松 シネマイーラで2月16日まで。

2018年1月26日 (金)

創画会70周年記念展::秋野不矩美術館

 創画会は日展・院展と並ぶ美術団体で作品は日本画に限定されています。1948年に13人の中堅日本画家によって創設されました。その後1951年に新制作協会日本画部を経て1974年創画会となり現在に至っています。
 創立70周年を記念して昨年から巡回展が開かれています。今回は創立メンバーの一人である秋野不矩ゆかりの美術館での開催です。
 創画会は創立の時点から「自由と創造の精神」を目標として掲げています。その作品は実験的で新しい表現に富み、油彩画や水彩画の抽象画に近い作品も多くあります。

 今回の展覧会は前期・後期で作品は全て入れ替えられます。前後期それぞれ45人と秋野不矩、合わせて91人の作品が出品されています。前期は創立メンバーのうち、吉岡堅二や山本丘人、物故会員の加山又造や麻田鷹司などの作品が出品されています。

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 〈LA VITA(星の出る頃)〉 松倉茂比古 2013年

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    〈光の采・767〉 武田州左 2010年

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     〈十六夜の時〉 藤田志朗 2010年

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    〈冬の蜃気楼〉 佐々木裕久 1999年

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〈ウダヤギリ Ⅰ〉
秋野不矩 1991年

 以上全て日本画です。

今日もすてきな秋野不矩美術館の佇まい

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駐車場から登って行く道の路肩には残雪がありました

2018年1月17日 (水)

静岡近代美術館

 2016年夏、静岡市にオープンした個人美術館です。1月16日、午前中に静岡市美を訪ねた後、内壕と外濠の間を抜けて歩いて向かいました。2階建ての美術館はNHK静岡放送局の裏の住宅地にありました。

 1階では文化勲章受章者17人の作品展でした。大半が小品ですが、第1回から最近までの著名な受章画家の作品がずらりと並んでいてみごとです。17人+1の1は熊谷守一です。文化勲章を辞退したのでした。

 2階は常設展で、国内外の19世紀以降の画家の作品が展示されています。

 全館で出品されている主な画家は次のとおりです。
浅井忠・黒田清輝・藤島武二・和田英作・熊谷守一・萬鐵五郎・安井曾太郎・梅原龍三郎・岸田劉生・曾宮一念・林武・佐伯祐三・荻須高徳・向井潤吉・コロー・ユトリロ・ローランサン・フジタ・シャガールなど。
コレクションにはピカソ・ミロなどもあります。

 この美術館を開設したのは静岡市内で知らない人はいない大村洋品店の経営者です。コレクションは300点を超えるとのこと。みごとな内容です。一見の価値があります。

 出品目録はありません。123点収録の図録(3,000円)があります。

 この日、先客がひと組2人、あとは私たち2人だけでした。

 月曜休館。入館料1,200円です。

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〈富士山図〉梅原龍三郎     〈猫〉熊谷守一

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   〈風景〉ルノワール   〈モンマルトルのムーラン〉ユトリロ

2018年1月16日 (火)

「ターナーからモネへ」:静岡市美術館

 イギリス西南部のウェールズ国立美術館所蔵の所蔵する約70点の作品によって、19世紀初頭から20世紀初頭に至る約100年のイギリスとフランスの美術の流れを紹介する美術展です。
 全体は5部で構成されています。

1 ロマン主義
  ターナーやコンスタブルに代表される時代です。ターナーはイギリス最大の風景画家でロマン主義の代表的な画家です。空気感を画面に表現し、後の印象派に影響を与えています。 

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     〈マーゲートの桟橋〉 ターナー 1835年頃

 この第1部ではターナーの1840年前後の作品6点のほか、ターナーに先立つコンスタブル、1870年前後のミレーやコローの作品もあります。

2 リアリズム
 19世紀半ばになると、それまでほとんど描かれることのなかった農民や労働者など無名の人を描くなど、社会の真の姿を描く流れが生まれました。ミレー、ドーミエ、クールベなどです。

3 パリのサロンとロンドンのロイヤル・アカデミー
 フランスでは1837年以後、サロンが展覧会の開催などに大きな役割を果たしました。イギリスではサロンに倣ってアカデミーが設立されました。やがてアカデミーに対する反発からラファエル前派の運動が展開されました。ここではロセッティやホイッスラーなどの作品があります。

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      〈麗しのロザムンド〉 ロセッティ 1861年

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〈ノクターンー青と金:サン・マルコ大聖堂〉 ホイッスラー 1880年

4 印象派
 モネやルノワールたちは戸外での制作で光や空気のうつろう様を表現しました。ここではモネ3点のほか、ピサロ、シスレーなどの作品もあります。

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      〈プール・オブ・ロンドン〉 モネ 1871年

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        〈会話〉 ルノワール 1912年

5 ポスト印象派とその後
 世紀末から20世紀初冬にかけて絵画の変革が進みます。やがてフォーヴィズムなどの前衛的な表現も生まれます。セザンヌ、ロートレック、シニャック、ヴラマンクなど・・・。

 この展覧会では、「ターナーからモネへ」のタイトルのように、約1世紀にわたる英仏の絵画の流れをまとめて紹介しています。コンパクトで要領のいい企画ですが、残念ながら目玉になる作品がありません。ターナーの6点はいずれも小品で、他の画家の作品も大半が小品です。やや物足りない展覧会でした。

 会期は28日(日)までです。

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