2017年8月
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美術展

2017年8月 9日 (水)

浮世絵 ねこの世界展:二川宿本陣資料館

 神様が地球上で作ったもっともかわいい動物がねこ。ねこは古来

人間のペットとして飼育され、身近な存在でした。江戸時代に入って

ねこは浮世絵に描かれるようになりました。その代表が歌川国芳で

す。

 この展覧会には100点のねこの絵が出品されていますが、その3

分の1にあたる34点が国芳の作品です。そのほか歌川国貞7点、

渓斉英泉2点、明治時代の月岡芳年5点、小林清近2点など。

 全体が7章で構成されています。①猫のプロフィール ②お茶目な

猫たち-猫の戯画 ③国芳と猫と美人たち ④猫は美人が好き ⑤

猫は子どもの友だち ⑥楽しくユカイな猫の国 ⑦化け猫ものがた

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           国芳 《猫と遊ぶ娘》

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国芳《絵鏡台合かゞ身 しし・みみずく・はんにやあめん》

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国芳《猫の当て字 たこ》   国芳《たとゑ尽の内》

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           小林清親《猫と提灯》

 100点すべてにねこが登場するので、とにかくかわいいねこが

いっぱいです。1枚の絵に50匹以上のねこが描かれている作品も

あります。楽しく観ることができるのですが、残念なことに美術展専

用の展示場でないこともあって、展示作品との間に距離があって、

作品中の文字などがよく読めません。

 会場の二川宿本陣資料館はJR二川駅から東1㎞です。わが家か 

らは車で50分少々です。

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2017年8月 6日 (日)

アートたけし展:浜松市美術館

 マルチな才能を持ち多様な分野で活躍しているビートたけしの展覧

会です。絵画・版画・コラージュなど約100点が出展されています。そ

の100点が、「へんな人たち」「どこかにある世界」「カネとオンナとクル

マ」「立体調査」「たけしの版画」「北野武とビートたけしとアートたけし」

の6つのテーマで分けられています。100点の作品全てにタイトルと

キャプションがありません。観る人がその人の感性で自由に観てほし

いということでしょう。

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 大胆な構図や複雑な構図、色遣いの鮮やかな作品など多彩で

す。人物の表現には明らかにピカソの影響が見られます。頭に浮か

んだまま自由奔放に描いています。多忙なたけしですが、仕事の合

間に集中して制作しているということで、「よだれが垂れているのも

気がつかない」とのことです。多彩なたけしの新しい一面を知るいい 

機会です。

 入館者が1万人を超えたということで、夏休み中の日曜日の午後

ふだんは見かけない小中学生や若者などの姿が多く見られまし

た。

 会期は8月16日までです。浜松市美術館はその後3月末まで改

装のため休館します。

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             記念写真コーナー

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  炎暑の中の浜松城       今日も直虎ツアーバス

2017年7月28日 (金)

映画「エルミタージュ美術館~美を守る宮殿」

 久しぶりに映画を観ました。「エルミタージュ美術館~美を守る宮

殿」というドキュメンタリーです。1764年にエカチェリーナ2世が買い

求めたコレクションに始まって歴代の皇帝が集めた膨大なコレクショ

ンの一部が紹介されます。元宮殿など5館、2000室に300万点の

作品が収納され、その一部が展示されています。

 レオナルド、ミケランジェロ、レンブラントなどはもちろん近現代に

いたる絵画、彫刻、文化財、調度品、衣裳、宝飾品などなど。

 映画ではこの美術館の歴史をたどりながら数々の名品が紹介さ

れます。

 「美を守る宮殿」・・・ロシア革命や第二次大戦の戦火から貴重な

美術品を守るための懸命な努力が描かれます。

 大英博物館、メトロポリタン美術館と並び世界三大美術館と称さ

れるこの美術館の壮大な規模と価値がよくわかる映画です。制作

はイギリス。83分。シネマ イーラで今日までの上映でした。

2017年6月30日 (金)

「浜松ゆかりの作家たちⅡ」展:平野美術館

 「街に開かれた美術館」を目指す平野美術館は開館当初から地元にゆかりのある画家の作品を積極的に紹介してきました。来年開館30周年を迎えるのを前にその原点に戻って、浜松にゆかりの作家16人の作品展です。日本画・洋画・版画・工芸など。
 第一展示室の11点は市内滝沢で制作を続けている栗原幸彦の作品です。美しい富士山、花、鳥、風景など金箔銀箔をふんだんに使った美しい日本画です。

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          栗原幸彦〈幽玄〉 2006年

久しぶりに松井冬子の作品を見ました。

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       松井冬子〈供儀の暴力〉 2008年

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木津文哉 〈赤い塀〉1997年 今堀邦子 〈群れからの離脱〉

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外海文武 〈Drop〉2015年  柳澤紀子〈少年シジフォス〉2015年

 野島青茲や佐々木松次郎などの物故作家から30代の現役作家まで、浜松ゆかりの画家たちの作品で地元の画壇の動向の一端を伺うことができます。

2017年6月12日 (月)

再興第101回院展 浜松展:クリエート浜松

 浜松で2年ぶりの院展です。出品作品は66点。同人31点、入選35点、そのほかに前理事長故松尾敏男氏の作品2点が特別出品されています。
  同人の作品は那波多目功一、梅原幸雄、福王子一彦、宮廻正明などの重鎮をはじめ、伝統的な手法によ大作が多く豪華です。

 入選の35人の作品は若手による新しい傾向の日本画という印象が強く、日本美術院賞の2点、《憂いの街》と《道化》も同じです。

 入選者の内静岡県出身者は6名。そのうちの一人川島優は天竜区出身で今年1~3月に秋野不矩美術館で山田優との二人展を開きました。川島はまだ20代ですが、院展には2012年に初入選、2014年に院友に推挙されています。

 クリエート浜松で会期は22日まで。

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          〈駿河懸崖〉 小山 硬

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      特別出品 〈月輝く古都〉 松尾敏男

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          〈限界集落〉 前原満夫

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     〈雪夜(鬼の棲む画室〉 梅原幸雄

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ポスターの作品は《コロボックルの月》 同人 西田俊英

2017年6月 3日 (土)

「日本画 こころの京都」展:秋野不矩美術館

 京都府は京都の様々な情景を後世に伝えるために、京都を拠点とする100人の日本画家を選び、日本画「こころの京都百選」を制作しました。2013年のことです。今回の特別展ではその全100点を前後期に分けて展示しています。京都に居を構えて制作活動を続けた秋野不矩が京都を描いた作品も出品されています。

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   チラシの下の作品:清水信行《古都清信》 (後期)

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谷井俊英《京都駅・夜景》  図子光俊《火祭(鞍馬)》

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            西野陽一〈緋の花〉

 制作者の中には上村敦之・三輪晃久・畠中光亨などもいます。

 東寺・東福寺・清水寺・祇王寺・念仏寺などおなじみの寺院の風景や、丹後、山城など京都府全域の情景が描かれています。

 後期は6月18日(日)までです。

2017年5月26日 (金)

池口史子展:浜松市美術館

 池口史子(ちかこ)(1943~)は現在も活動を続けている女性画家です。東京芸大在学中に個展でデビュー。1992年《WHEAT POOLⅡ》で安井賞。2004年、《ワイン色のセーター》で損保ジャパン東郷青児美術館大賞。2012年、《深まる秋》で日本芸術院恩賜賞・芸術院賞を受賞、芸術院会員に。作家 堺屋太一氏夫人。

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            《深まる秋》2011年
 派手な色彩のサーカス小屋、電線を巻き取るドラム・・・そこにたたずむ一人の女性。静かな秋の情景です。

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     《ワイン色のセーター》2002/03年

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《WHEAT POOLⅡ》1990年  《赤いバックの花》2006年
レール際に立つ穀物倉庫

 65点の作品は大学生時代の1963年から2015年までほぼ半世紀にわたっています。題材は北米を舞台とした風景画、女性像、花などです。
 展覧会のサブタイトルは「-静寂のまなざし-」です。画面構成、色彩など一見静寂な描写ですが、それぞれの絵の前に立つと、その静けさの中から池口の主張が伝わってくる感じです。

 会期は6月3日(日)まで。 

2017年5月 7日 (日)

アルバレス・ブラボ写真展:静岡市美術館

 アルバレス・ブラボ(1902-2002)は20世紀を代表するメキシコの写真家です。大戦間から1990年代まで、モノクロの写真で人と風景とドキュメントを静かに表現してきました。今回の展覧会には彼の代表作を含む192点のモノクロプリントと資料が出品されています。

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     チラシにも使われている《夢想》1931年
一見何気なく撮った写真に見えますが、’夢想’している女性の写真を見る人は様々な夢想をするでしょう。

代表作2点

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   《眼の寓話》1931年     《舞踏家たちの娘》1933年

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《身をかがめた男たち》1934年  《リュウゼツランの上の空》
                      1974-76年

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《フリーダ・カーロ》1937年頃 《シリーズ〈内なる庭〉より》
フリーダ・カーロは20世紀    1995-97年 最晩年の作品
メキシコを代表する画家で
ブラボと交流がありました

 ドキュメントで社会事象をとらえても声高に自分の主張を展開する
ことはありませんでした。あくまでも静かに光を捉える作品を制作しました。192点の写真が何を訴えているのか・・・見る人の感性にゆだねられています。

 東京、名古屋と巡回して静岡が最後です。会期は28日まで。

2017年4月27日 (木)

「冨士と日本の名所」展:平野美術館

 出品されている41点のうち、半数には富士山が描かれています。
日本画13点 油彩画1点 浮世絵3点。富士山のほかに、嵐山・吉野山・奈良・霧島・木曽路・裏磐梯・蔵王・桜島など全国各地の名所を描いた作品があります。

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        横山大観《霊峰不二》1953年

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        木村圭吾《里の春》2011年

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        栗原幸彦《黎明不二》2012年
栗原は浜松出身で現在も北区滝沢で制作を続けています。

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 竹内栖鳳《夏景富嶽》    藤島武二《蔵王雪景》

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歌川広重「遠江浜名湖」   澁澤卿《晨暉秋影》

 中には狩野探幽の作品もありました。1671年の《富岳図》です。個人蔵ですが、かなり傷んでいます。浮世絵は広重2点と国貞、英泉各1点です。日本画では池田遙邨、福王子法林、片岡球子など。油彩画では藤島武二、高畠達四郎、鈴木信太郎など。

 富士山と全国各地の名所を絵で楽しめる展覧会です。

 会期は6月4日まで。

2017年4月18日 (火)

オルセーのナビ派展:三菱一号館美術館

 ナビ派とは・・・19世紀末のパリで前衛的な活動を行った若い芸術家のグループです。ボナール、ヴユイヤール、ドニ、ヴァロットンなどがゴーガンの影響を受け自分たちをナビ(予言者)と呼んで、印象派や後期印象派などとは違う新しい傾向の作品を制作しました。
 20世紀の芸術につながるナビ派は近年評価が高まっています。今回の展覧会にはオルセー美術館が誇るナビ派のコレクションから約80点が出品されています。
 ナビ派の作品がこれほどまとまって展示されるのは初めてで注目の展覧会です。

 以下の作品からナビ派の作品の特徴とされる①平面性 ②装飾性
③内面性(目に見えないものを描く) を感じていただければと思います。

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ゴーガン《〈黄色いキリスト〉のある自画像》 1890.91

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ボナール《格子柄の     ボナール《森の女性たち 白い水玉
ブラウス》 1892年      模様の服を着た女性》1890-91年

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ドニ《ミューズたち》1893年  ヴュイヤール《8角形の自画像》1890
                   年頃

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ヴァロットン《化粧台の   ヴァロットン《ボール》1899年
前のミシア》1898年

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ボナール《ランプの下の  リップル=ローナイ《花を持つ女性》
昼食》1898年         1891年

約80点の内 ドニ21点 ヴァロットン16点 ヴュイヤール16点
ボナール14点 ゴーガン2点 です。

アップした9点から新しい時代の流れを感じていただけたでしょうか。

東京駅丸の内南口から徒歩5分の三菱一号館美術館で5/21まで

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