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美術展

2021年8月 2日 (月)

「渡辺おさむ お菓子の美術館にようこそ」:平野美術館

 渡辺おさむ(1980~)はスイーツデコアートを制作する現代美術作家です、樹脂粘土のフェイククリームを使って、本物のように甘くておいしそうなお菓子や果物に彩られた様々な作品を制作して、「アート界のスイーツ王子」と言われています。
 なるほど、このようなアートの世界もあるのですね。浜松・平野美術館で 8/15まで。

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<クレープ少女> 真珠ではなくクレープ        <髭クリーム>

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       <チョコレートの川>          <ヴィーナス誕生>

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                <Sweet Cat   cream>                  <うなぎパイと燕子花図>

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              制作用の道具の一部です
 

2021年6月25日 (金)

「吉田博」展:静岡市美術館

 2年ぶりの静岡行きです。朝急に思い立って新幹線に乗りました。以前から見たいと思っていた吉田博の展覧会(没後70年記念)です。
 吉田博(1876-1950)は明治から昭和にかけて活躍した洋画家・木版画家です。1920年ごろからは木版画を中心として制作しています。彼の版画は何回も刷りを重ね、中には100回以上重ねて微妙な色合いを表現した作品もあります。富士山なシリーズ、日本の名山、欧米の名山や風景、日本各地の風景などを、木彫とは思えない微妙な色合いで表現しています。特大版にも挑戦しており、53.3×71.2の作品も出品されています。 今回は147点が出品されています。47点は7/25の後期から入れ替えになるので前後期では194点になります。その8割強が個人蔵です。

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   チラシ。作品は <劔山の朝>              瀬戸内海集 <光る海>

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   <帆船 夜>   <帆船 朝>        <富士拾景 朝日>
    同じ版木で刷りを変えた作品

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       <駒ヶ岳>                    <亀戸 >

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       <富士山 河口湖>


2021年6月18日 (金)

遠州の民藝展:浜松市美術館

 柳宗悦や河井寛次郎、富本憲吉、河井寛次郎らが中心となって推進された民藝の始まりの時期に、浜松をはじめ遠州の先駆者たちが大きくかかわっていたことはこれまであまり知られていませんでした。その中心になっていたのは現在の東区有玉南の高林兵衛でした。日本最初の民藝美術館はこの高林邸の中で開館しました。1931年です。
 この展覧会は民藝の活動の初期に果たした遠州の人々の業績を200点近い資料で紹介しています。興味深い内容でいろいろなことを教えられま
す。6/27まで。
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美術館のある浜松城公園は緑一色です、花影はアジサイとドクダミだけでした。

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2021年4月16日 (金)

「みほとけのキセキ」展:浜松市美術館

 浜松市美術館開館50周年記念展です。浜松・湖西・袋井・豊橋の7つの寺院に伝わる平安中期から南北朝時代にかけての仏像を中心としたユニークな展覧会です。国指定重要文化財10躯など各寺院の名宝が出品されていて見ごたえがあります。
 「キセキ」の意味は、私たちがそれらの仏像に令和の今、対峙できるという「奇跡」と、仏教文化の地方への伝播と仏教彫刻史の潮流の「軌跡」の二つを意味しています。それぞれの寺院で拝観したことのある仏像もありますが、一堂に会して展示されているとなかなか壮観です。

奥山:方広寺

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    中央・釈迦如来坐像  など

三ケ日:摩訶耶寺

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   千寿観音立像(京都で補修後初公開)

豊橋:普門寺

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       増長天立像(右)など  以上はいずれも国指定重文です。

館内での撮影はフリーです。(動画・フラッシュ禁止)

14日に入館者が1万人を記録しました。会期は25日まで。

美術館周辺はサクラから青葉の季節に。

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2020年12月18日 (金)

浜松市美術館 館蔵品展

 先日館蔵品展を見てきました。浜松市美術館は7,000点を超えるコレクションを所有しています。今回はその中から新収蔵品を含めて47点が出品されています。
 今回の目玉は岸田劉生の作品4点です。市美にとっては貴重な宝物です。中でも<草と赤土の道>は劉生の傑作として有名な国重文<道路と坂と塀>を思わせる構図です。浜松の作品が1915年6月18日、重文が同年11月5日の制作で、浜松の作品の方が5か月早く制作されています。
 そのほか、アクトシティ大ホールの緞帳の原画、宇佐美圭史の<ホリゾント>が目を引きます。コンサートやイベントの時に見慣れた絵です。
 この夏に市美で個展が開かれた仲山計介の作品4点が新収蔵です。そのうち<彩秋>は屏風12面の大作です。

 会期はあと2日、20日までです。70歳以上は無料です。名残の紅葉を見ながらどうぞ。

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      岸田劉生<草と赤土の道>       宇佐美圭史<ホリゾント> 

 

 

 

2020年10月23日 (金)

「国芳から芳年へ」:浜松市美術館

 幕末の浮世絵師歌川国芳と月岡芳年をはじめとする弟子の作品150点の展覧会です。国芳は武者絵で大成功し、その後幅広い分野で多くの作品を残しました。猫好きな国芳は様々な猫の絵を描いています。そのほかいろいろなアイデアに富む作品があって楽しめます。芳年の作品は20点。最後の浮世絵師と言われた芳年(1839-1892年)は幕末から明治前半の人で、残酷なシーンを描いた血なまぐさい作品が目につきます。浮世絵の多様な内容と様々な技術を見ることができます。すべての作品が撮影可能です。
 土日はかなり混みます。市美のHPで混雑度がわかるようになっていますのでご利用ください。

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        国芳<相馬の古内裏>      国芳<里すずめねぐらの仮宿>
                        人の顔がすべて「すずめ」

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         国芳<亀喜妙々>        国芳<としよりのよふな若い人だ>                         顔や手は人の体の集合体

 

2020年10月15日 (木)

~革新する工芸~手の愉悦展

 静岡文化芸大を会場として現在開催中の展覧会です。
静岡県にゆかりのある工芸家30余人の作品が展示されています。分野は陶芸・染織・漆芸・金工・ジュエリー・木工・ガラス・硯石の7つです。
各分野で伝統的技法と現代的感覚の融合の試みが見られて興味深いものがあります。陶芸の分野でも、9人の陶芸家の作品はそれぞれ明確な個性があります。
 会場は西玄関を入ってすぐ右側のギャラリーで、外の歩道から中の様子が見えますし、会場には外の景色や光が入って作品に映っています。
フロアには白くて丸いシールが点々と貼ってあります。この線をたどると、静岡県の輪郭線になります。作品は入り口付近が県西部の浜名湖から天竜で、作家の活動拠点に従って作品が配置されています。奥へ進むと遠州灘からする側へ、さらに伊豆半島へと進みます。面白い発想です。
 金工のジャンルでは文化芸大の山本一樹教授の作品も出品されています。
 コロナ禍で長い間一般の市民の入構を禁止していた大学が半年以上ぶりで校内の一部をを開放しました。私はおよそ1年ぶりで 10/14 午後1時半ごろに行きましたが、あいにく知っている方には会うことができませんでした。

 会期は10/25(日)まで 土日も無休 10:30-18:00 入場無料

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         金工 山本一樹                 陶芸

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            漆芸                   木工

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              染織                七宝

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           会場入り口     

 

 

2020年7月22日 (水)

「花と緑の日本画展」:秋野不矩美術館

久しぶりの美術展です。秋野不矩美術館は昨年9月から改修工事のため休館していました。9か月ぶりの開館です。
「花と緑の日本画」展は1990年に大阪で開催された「国際花と緑の博覧会」の会場内パビリオンで開かれた「花と緑・日本画美術館」に、当時の日本画の巨匠50人が新作を出品したうちの46点を展示するものです。制作年は全作品1990年です。

 花と緑がテーマで、伝統的な花鳥画の特徴を楽しむことができます。サクラを描いた作品が多いのですが、それぞれに描き方には特色があります。

 出品画家は、小倉遊亀・上村松篁・吉岡堅二・東山魁夷・高山辰雄・加山又造・中島千波など45人と秋野不矩。秋野の作品はほかに7点出品されています。これらの作品は博覧会の後、佐藤美術館(新宿区)のコレクションになっています。

 館内は密になるほどではありませんが平日の午前としては入館者が多いと感じました。

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チラシから             上左:畠中光享<棒華> 上右:秋野不矩<讃華>
左:小倉遊亀<紅梅と古梅>      下中:片岡球子<富士に献花>

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左右の屋根の白い部分は修復の箇所     藤森輝信設計の茶室「望矩楼」 

久しぶりの展覧会で心が休まりました。

2020年3月22日 (日)

万葉の森公園の春の花

 万葉の森公園(浜北区)で春の花がいろいろ咲いてきました。

枝垂れ桜

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高い部分でかなり咲いてきましたが全体としてはこれからです

カタクリ

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               小さくてかわいいカタクリです

イカリソウ

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           アミガサユリ               アセビ

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                   ニワウメ

 

 

2019年3月16日 (土)

大城貞夫版画展&浜松市美術館名品コレクション展

 大城貞夫は浜松市出身の版画家です。浜松工業OBで、後に母校の教員も務めています。この展覧会には104点が出品されています。

 浜松市内各所の情景を描いた多くの作品や京都を描いた作品は詩情豊かで魅力的です。
展覧会のチラシから

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          ①       ②      ③   ④
                             ⑤
①<EARLY SPRING-早春> 大城貞夫
②<東海道五十三図絵 荒井名ぶつかば焼> 歌川広重
③<再生> 池田 学
④<金銅普賢菩薩半跏像>
⑤<国鉄品川> 中村宏

名品コレクション展
 91点出品。
歌川広重8点・司馬江漢・尾形乾山・竹内栖鳳・川合玉堂・中村岳陵・小出楢重
藤島武二・岡田三郎助・和田英作・曾宮一念・北川民次・棟方志功・絹谷幸二・
千住博・・・近代以降の日本の美術を代表する画家たちの作品を楽しむことができます。

 なお、作品の一部はyoutubeで公開されています。 

浜松市美術館で4月3日までです。

   
     

  

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