至福の時間:「オーケストラ 明日へのアンサンブル」
NHK BS1 で8/22午後10時から放送された「オーケストラ 明日へのアンサンブル」は、日本が世界に誇る3人のコンサートマスターをはじめ13人の音楽家が出演して、7曲の名曲を演奏してくれました。
コロナ禍で演奏の機会のない音楽家の皆さんにとってはまたとないアンサンブル演奏の機会、コンサートが中止されて音楽を聴く機会が失われている私たちにとってはまたとないすばらしい音楽を楽しむことができる機会。NHKはすばらしい企画を実現してくれました。
参加した音楽家は13名。そのうちコンサートマスターは3人 ・N響の篠崎史紀 ・都響の矢部達哉 ・神奈響の石田泰尚 という豪華メンバーで3人だけの演奏もありました。そのほかに、N響3、都響2 東京フィル1 読響1 日フィル1 東京響1 東京シティ1の10人。日フィルのチェリスト菊池以外はすべて管楽器の奏者です。
曲は7曲
①ムソルグスキー 「展覧会の絵」から「プロムナード」
②モリコーネ 「ニュー・シネマ・パラダイス」から「メインテーマ」「愛のテーマ」
③リビングストーン「ケ・セラ・セラ」
④チャイコフスキー「くるみ割り人形」から「花のワルツ」 ※13人全員の合奏
⑤エルガー 「エニグマ変奏曲」から「ニムロッド」 ※コンサートマスター3人の演奏
⑥エルガー 「威風第1番」
⑦ムスルグスキー 「展覧会の絵」から「キエフの大門」 ※13人全員の演奏
①と⑦は、コロナ禍で美術館へもなかなか行けない私たちを美術の世界に誘ってくれるうれしい曲です。
②は私の大好きな映画、大好きな音楽です。
演奏の合間には音楽家へのインタビューもありました。
NHKでは緊急事態宣言下の5月5日に、音楽家が各自の自宅で演奏するシーンをつないで放送しました。 「オーケストラ 孤独のアンサンブル」です。5月31日には、その続編の「希望編」を放送しましたが、いずれも一人ずつ演奏したものです。それはそれで楽しかったのですが、
音楽家の皆さんも「集って合奏したい」という願いが強く、それが実現しました。まさに「奇跡のアンサンブル」です。
会場は無観客です。①はホール客席中央の通路で5人の管楽器奏者が横に並んで演奏。その他はステージで、2mのソーシャルディスタンスで演奏しました。
日本を代表する優れた音楽家の心の籠った演奏で、久しぶりに音楽を純粋に楽しむことができて、すてきな番組でした。自粛の毎日の中で明るい気持ちになりました。
再放送がありますので,まだの方はどうぞ視聴あるいは録画をしてください。
NHK BS1
8/28(金)午後1時~1時49分
9/2(水)午前0時45分~1時34分(9/1の深夜です)
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