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映画・テレビ

2020年10月27日 (火)

映画「プラド美術館 驚異のコレクション」

 先日、シネマイーラで見てきました。スペインのプラド美術館は1819年開館で、昨年が200周年でした。この映画は15世紀以降のスペイン王室とスペインの歴史をたどりながら、世界に誇る優れたコレクションを紹介しています。
 ベラスケス<ラス・メニーナス> ゴヤ<裸のマハ> ボス<快楽園> をはじめ、見慣れた名画が次々と登場します。コレクションの単なる紹介ではなく、館長をはじめとする職員の思い、修復の現場なども含めてプラド美術館の歴史と現状を紹介する映画です。

シネマイーラで29日まで。

2020年8月19日 (水)

映画「ひろしま」

 1953年(昭和28年)10月に公開された映画です。原爆投下後8年、多くの広島市民がまだ原爆症に苦しんでいる中で制作されました。原作は教育学者の長田新(おさだ あらた)が編纂した文集「原爆の子~広島の少年少女のうったえ」を八木保太郎が脚色したものです。企画・制作は日本教職員組合です。広島市の中・高生や教職員、市民など約85,000人がエキストラとして参加しています。

 映画の半分は原爆投下直後の広島の阿鼻叫喚の悲惨な状況を描いたシーンです。太田川の惨状、目をそむけたくなるような救援所の現場など、地獄絵図が忠実に再現されています。服装や防毒マシク、鉄カブトなど約4,000点は市民から提供されたとのことです。リアルな表現に鳥肌が立つ場面がいくつかありました。

 戦後数年、ある高校の授業風景から映画は始まります。担任の先生は戦後広島に来た人で、原爆のことを知らない。担任している女生徒が白血病を発病。その生徒の回想の形で原爆投下時とその後の悲惨な状況が描かれます。

 ラストは万を超す市民が平和公園に集まってくるシーンです。被爆者を含む多くの市民が参加しています。原水爆禁止の組織的な運動はまだ始まっていません。

 浜松の「シネマイーラ」では8月を終戦75年記念として、この映画のほか、「黒い雨」「野火」(1959と2014年の2本)「この世界の片隅に」「おかあさんの被爆ピアノ」を上映しています。私は「黒い雨」と「ひろしま」を観ました。
 皆さんにもぜひ観ていただいて、いろいろ考えていただきたいと思いました。

なお、「広島」は明日8/20 10時からが最終回です。

監督:関川秀雄 音楽:伊福部昭

キャスト: 月丘夢路(原爆投下時の女学校の先生) 広島の出身ということで出演

      岡田英次 高校の英語教師。狂言回しの役割

      山田五十鈴 加藤 嘉 薄田研二 三島雅夫 花沢徳衛 岸旗江 など

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         月丘夢路

 

 

 

 

 

2020年8月 7日 (金)

映画「黒い雨」

 「黒い雨」は1989年に公開された日本映画です。原作は広島県福山市出身の井伏鱒二。原爆の恐怖と悲劇を描いた映画で、黒い雨などの二次被爆の恐ろしさが明瞭に描かれています。
 原爆投下やその直後の悲惨な状況が特撮で極めてリアルに表現されています。カラーではなく、あえてモノクロで制作されています。

 監督は今村昌平(脚本も)、音楽は武満徹です。主役の矢須子を演じた田中好子の好演がみごとで、のちに日本アカデミー賞・報知映画賞・毎日映画コンクールなどの主演女優賞に輝いています。矢須子は原爆投下直後、瀬戸内海の小舟の上で黒い雨に打たれたことから、二次被爆発症の心配をしながら叔父、叔母と共に暮らしています。叔父と叔母は矢須子を嫁がせようといろいろ努力するのですが、原爆投下後に広島市内にいたということで相手から断られてしまいます。
 入浴中の矢須子の髪の毛がごっそり抜け落ちるのを偶然見た叔母は大きなショックを受け、ひと月後に亡くなります。矢須子の体調に異変が起きており、矢須子が救急車で運ばれるシーンで映画は終わります。時は1950年、場所は県東部の福山市です。原爆投下から5年後の二次被爆の悲劇をみごとに描いています。

 叔父=北村和夫、叔母=市原悦子、医師=大滝秀治などのほか、三木のり兵、三谷昇、殿山泰司などが出演しています。

 8/6原爆の日午前10時からの上映で入館者は約30人。ほとんどの人が入場料1,000円のシニアでした。戦争や原爆を知らない若い世代に見てほしい名画です。

2020年3月22日 (日)

万葉の森公園の春の花

 万葉の森公園(浜北区)で春の花がいろいろ咲いてきました。

枝垂れ桜

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高い部分でかなり咲いてきましたが全体としてはこれからです

カタクリ

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               小さくてかわいいカタクリです

イカリソウ

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           アミガサユリ               アセビ

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                   ニワウメ

 

 

2019年1月28日 (月)

嵐の一日

 嵐・・・と言っても暴風のことではありません。ジャニーズの「嵐」です。昨日の夕方、2020年12月31日限りで活動を中止することを発表して大騒ぎになりました。大相撲中継のNHKの画面にニュース速報でテロップが出ました。その後、各社のニュースのトップで報道さ、午後8時からの記者会見はabema TVで中継されました。
 今日は朝から一日、各テレビ局はこの問題をいろいろな角度から取り上げて報道しました。
 「嵐」は老若男女を問わず最も多くの人に支持され好かれているグループです。私も好きで彼らの出る番組はよく観ます。
 昨日から今日にかけていろいろな📺局の放送を見て、リーダーの大野が活動休止を主張して1年半前からメンバーと話し合いを続けてきたこと、4人が大野の主張を認めてグループの活動中止という結論に至ったこと、これから約2年、ドームコンサートなどで250万人を超える多くのファンと触れ合い、感謝の気持ちを伝えていくこと、「嵐」は解散しないことなど多くのことがわかりました。
 1時間40分の会見は5人が立ったままで、それぞれ自分の言葉で明確に意思を表し、立派でした。
 「嵐」のメンバーがこれまでと同じように活動を続ければ名声も収入も引き続き保障されることが明確であるのに、あえてそれをしないという選択をしました。少年時代から青年時代を経て20年・・・大人になった今、あえて新しい生き方を模索するという大野リーダーの気持ちには
なるほどと思います。
 「嵐」に始まり、「嵐」に終わった一日でした。

 

2018年6月11日 (月)

映画「大英博物館プレゼンツ 北斎」:シネマe~ら

2017年5月~8月、大英博物館で開催されて大きな話題となった天才絵師北斎についてのドキュメンタリーです。

海外ではもっともよく知られている the Big Wave =「富獄三十六景 神奈川沖浪裏」の大胆な構図、浪や水の描き方、小さな富士山など、この絵の魅力をいろいろな角度から検証します。4Kカメラで撮影された精緻な画面がスクリーンに広がり、専門家が解説してくれます。赤富士=「富嶽三十六景 凱風快晴」についてもいろいろな角度から解説があります。

 5、6歳の頃から88歳で没するまで毎日筆を執り続け、3万点を超える作品を制作したとされる北斎の魅力を多くの作品で紹介してくれます。
 動植物の描写や役者絵などにも優れ、ゴッホ・モネなどにも大きな影響を与えた北斎の偉大な画業を知ることができます。

 後半は大英博物館で開かれた北斎展の展示会場で多様なジャンルの作品を見ながら移動
するスタイルになります。
 キュレーターや専門の学者、画家、陶芸家、コレクターなどの専門家の解説が次々と字幕で紹介されてかなり忙しくなります。ロンドンので展覧会の後、昨年秋に大阪アベノハルカス美術館で北斎展が開催されました。ミレーの会のメンバーで10月にゆっくりと観ることができて堪能したことを思い出しました。

 この映画の上映は15日までです。11時30分~13時。

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2018年2月12日 (月)

映画「ロダン」を観て

 8日に「ゴッホ」を観たばかりですが、一日おいて10日には同じシネマイーラで「ロダン」を観ました。邦題は「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」です。ロダンは42歳の時に弟子入りを希望してきたカミーユに出会います。ロダンにとってカミーユはモデルであり弟子であり、愛人でもあります。ロダンは内縁の妻ローズとカミーユの間で揺れ動きますが、この二人の他の何人かの女性とも関係があり、映画ではロダンの複雑な女性関係が一つの主題になっています。カミーユとの関係は10年ほど続きますが、やがてロダンの元を去っていきます。その後ロダンは制作に没頭します。

 映画の主な舞台はロダンのアトリエです。広いアトリエにはいくつもの白い石膏像が置かれています。巨大な「地獄の門」もあります。
 文芸家協会からバルザック記念像の制作を受注して制作にとりかかりますが、偉大な作家を侮辱したとして作品の受け取りを拒否されます。その経緯も描かれています。

 1917年がロダン没後100年ということで制作された記念映画です。ロダンの人間性の一面と再現された制作の現場を知ることができます。

 映画を観終わった後、場所を変えて映画「ロダン」について語る会が開かれました。文化芸大小針先生から、ロダンの制作についていろいろ教えていただきました。粘土による原型の制作から鋳造までの制作プロセスや台座の持つ意味など、彫刻の鑑賞に必要な知識や、ロダンの人となりについても貴重なお話を伺うことができました。

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                 〈嘆願する女〉 カミーユ
映画の中で晩年のロダンがこの彫刻を見詰めるシーンがあります

シネマイーラでは3月に画家を主題とした映画が2本上映されます

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    3月10~16日       3月17~30日

15~16世紀の謎の天才画家と、20世紀の天才彫刻家

2018年2月 9日 (金)

映画「ゴッホ 最期の手紙」

 映画はフランスの画家ゴッホの死後1年過ぎたところから始まります。タイトルの「最期の手紙」はゴッホが生前弟のテオに宛てて毎日書いていた手紙のうち、死の前日に書いた手紙のことです。郵便配達夫のジョゼフ・ルーランがこの手紙を見つけ、息子のアルマンにテオに渡すよう頼みます.アルマンはパリに向かいますが、テオはすでに亡くなっていました。

 その後アルマンはゴッホが生前かかわりのあった人を次々と訪ねます。医師ガシェ、ガシェ家の家政婦、宿屋の娘、もう一人の医師マズリ
など・・・。それらの人との出会いの中で、アルマンの旅はゴッホの死因にまつわる謎を探る旅になります。

 ゴッホの死因は拳銃による自殺とされています。その拳銃はゴッホ美術館に展示されているとのことです。
 しかし・・・撃たれた角度が不自然で自殺ではないという説もあります。映画では謎のままに終わっています。

 この映画の特徴は全編を通じてゴッホが描いた絵が背景になっており、バックの風景も人物も動画になっていることです。日本人一人を含む世界各国の125人のアーティストが描いた動画です。動画のタッチは見慣れたゴッホの筆遣いのタッチです。映画を観ながらゴッホの絵を見ていることになります。

 登場する作品は、〈夜のカフェ・テラス〉〈ゴッホの寝室〉〈夜のカフェ〉〈タンギー爺さん〉〈ローヌ川の星月夜〉〈医師ガシェの肖像〉〈鴉の群れ飛ぶ麦畑〉〈オヴェールの教会〉などです。

 これまで観たことのある絵を思い浮かべながら、スクリーンでゴッホの死の謎を追うという趣向です。

浜松 シネマイーラで2月16日まで。

2017年12月29日 (金)

「直虎」に始まり「直虎」で終わった2017年

 NHKの大河ドラマ「おんな城主直虎」はストーリーの展開、伏線の生かし方、直虎をめぐる人物の微妙な人間関係など、森下佳子の脚本が非常によくできていて面白いドラマでした。視聴率は通算で12.8%と低かったのですがドラマそのもの評価は高かったようです。
 菅野よう子の音楽も素晴らしかったと思います。

 主な舞台が井伊谷(浜松市北区)で主人公が井伊谷のおんな城主直虎ということで、浜松は盛り上がりました。
 テレビ放映が始まるまで、地元の浜松市民で直虎の存在を知っている人はほとんどいませんでした。

 古文書でも直虎の花押のある文書は1点しか確認されていません。その直虎が女性であったという史実の記録もありません。そのように謎に包まれた無名の女性を主人公にしたのは、大河ドラマとしては大冒険だったでしょう。

 1月8日、「井伊谷の少女」からドラマが始まると、浜松では急速に盛り上がってきました。直虎WHO?と思いながら子役たちの活躍が楽しみでした。
 浜松市も市をあげてPRに懸命に努め、春から夏にかけてドラマ館の入館者も増えました。

 町内のシニアクラブの例会でも「直虎」を2回テーマとして取り上げました。そのうちの1回は、直虎のドラマ化をNHKに働きかける役割をした方に講師をお願いしました。

 連続50回の放送では毎回のように井伊谷をはじめ浜松市内の各地が登場しました。せりふには遠州弁の方言が使われ、劇中で「みそまん」を食べるシーンがありました。

 全50回のサブタイトルも楽しみでした。いずれも映画や小説、アニメなどパロディです。


3 おとわ危機一髪(007危機一髪)

9 桶狭間に死す(ベニスに死す)
13 城主はつらいよ(男はつらいよ)
16 綿毛の糸(赤毛のアン)

19 罪と罰
20 第三の女(第三の男)
21  ぬしの名は(君の名は)
24 さよならだけが人生か(サヨナラ ダケガ 人生ダ)
26  誰がために城はある(誰がために鐘は鳴る)
28  死の帳面(デスノート)
29  女たちの挽歌(男たちの挽歌)
34  隠し港の龍雲丸(隠し砦の三悪人)
38 井伊を共に去りぬ(風と共に去りぬ)
40  天正の草履番(天皇の料理番)
41 この玄関の片隅で(この世界の片隅で)
43 恩賞の彼方に(恩讐の彼方に)
44 井伊谷のバラ(ベルサイユのバラ)
48 信長、浜松に来たいってよ(桐島、部活やめるってよ)
49 本能寺が変(本能寺の変)
50 石を継ぐもの(星を継ぐもの)

などなどよくぞ考えたものです。中でも最高の傑作は33回「嫌われ政次の一生」(嫌われ松子の一生)です。 

 戦国の武将数多く登場しましたが、ドラマそのものはフィクションです。

 印象に残っている出演者は、柴崎コウ、高橋一生、小林薫(南渓和尚)、柳楽優弥(龍雲丸)、矢本悠馬(中野直之)とニャンケイ(ネコチャン)。

 第1回から50回まで全回観ました。都合がつかない時は再放送、それも無理な時は録画です。

 折に触れてドラマに登場した土地を訪ねました。ドラマ館は浜松駅か遠い場所の設置されたので心配しましたが、これまでに706,000を超え、800,000人近くになっています。皆さんよく来てくださったと思います。

 1年間見続けた「直虎」が終わって寂しくなりました。

 

 

 

2017年8月21日 (月)

政次ロス

 NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」は昨日33回目を迎えました。  

テーマは「嫌われ政次の一生」。高橋一生演ずる小野政次が壮絶 

な最期を遂げました。直虎との微妙な関係が視聴者をやきもきさせ 

てきた政次が、直虎を救うために自らの命を失うことを選択しまし 

た。 

 しかも、その最期は磔にされた政次が直虎の突く槍で絶命すると 

いう予想外の展開で、まさに息をのむシーンでした。直虎を見詰め 

る政次の表情に直虎を思う政次の心情がよく表れていれ切なくなり 

ました。そして白い碁石。

 直虎役の高橋一生がこのドラマで大ブレークして女性に圧倒的な 

人気があります。直虎が最期を遂げ、ドラマでの登場はこれが最後 

になりました。次週からは高橋一生が登場しないことになります。

 このドラマは第1回の視聴率16.9%に始まりましたが、3月10日の 

第10回には12.5%まで下がりました。8月6日の31回は10.6%で最 

低を記録、13日の32回は12.0%とやや回復、今回は12.4%でし 

た。 

 政次=高橋一生が登場しなくなる次回の視聴率が注目されます。 

政次ロスがどのように影響するでしょうか。

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