映画・テレビ

2009年9月25日 (金)

映画「私は猫ストーカー」

 題名のとおりひたすら猫を追いかける主人公ハルと、彼女を取り巻くマイペースな人々や猫たちとの関係を描いた映画です。浅生ハルミンの同名のエッセイの映画化です。

 監督は磐田出身の鈴木卓爾、42歳。NHKの「中学生日記」の脚本家であり、最近は映画や舞台にも出演しています。20日にこの映画館で監督と原作者の舞台挨拶があったようです。

 古書店にアルバイトで勤めているハル(星野真里)は暇さえあれば猫を追いかけてデジカメで撮影しています。東京の谷中・根津・千駄木(ヤネセンというらしい)や西日暮里、不忍池などの路地で撮影された飼い猫や地域猫たちが20匹以上登場します。いずれもその地域で生活している猫です。どの猫も立派な体系です。顔が大きく首は太く・・中にはおなかが地面につきそうな猫もいます。
 スマートで脚の長いわが家のレーチェとは違う体系です。体重はレーチェの2倍近くありそうです。

 登場する猫の中で唯一のタレントは古書店の飼い猫のチビトムです。さすがに堂々たる風格の猫ですが、ある日ふと家を出てしまいます。

 古書店の奥さんも家を出て・・と一応ドラマはあるのですが、劇的な展開はなく淡々と終結部に。かなり眠くなります。

 地域猫と仲良くなるテクニックが披露されるなど、猫好きには楽しい映画です、

シネマイーラ(浜松市民映画館) 10月2日まで 

シネマイーラHP http://cinemae-ra.jp/

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2009年7月 8日 (水)

映画「劔岳・・点の記」

 ほとんどの画面が劔岳での実写によるものです。強風・なだれ・落石・滑落など、さまざまな苦難と闘いながら登頂を目指す測量技師たちの姿が厳しい自然の中で活写されています。

 劔岳は立山連峰にある山で、標高は2999㍍。氷河によって鋭く削られた氷食尖鋒で、一般登山者にとってはもっとも危険な山とされています。記録に残る初登頂は1907(明治40)年、陸軍参謀本部陸地測量部の柴崎らによるもので、この映画はその時の様子を描いています。

 この映画の優れたところは劔岳の美しい自然をみごとな映像でとらえているところです。雪解けの時期から夏山、紅葉の秋、すさまじい吹雪、山の夕焼け。カモシカやライチョウ。鮮やかな稜線を見せる富士山には感動します。

 その美しい自然の中で、自然と闘いながら測量を続ける測量技師とその案内人がついに劔岳の頂上に立つまでの物語です。初登頂を狙う小島烏水一行とは違って、あくまでも日本の地図の空白を埋めるためになんとしても劔岳に三角点を立てたいとする柴崎らのプロとしての強い信念が共感を呼びます。

 悪戦苦闘の結果登頂した劔岳ですが、重い三等三角点の標石を頂上まで運あげることができず、標石のない四等三角点となったために、三角点の設置場所を記載する「点の記」には記載されませんでした。「点の記」に記載されたのは今から5年前の2004年のことです。

 原作は新田次郎、監督は木村大作、出演は浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオルなどです。

 公式HPhttp://www.tsurugidake.jp/

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2009年6月23日 (火)

映画「ターミネーター4」

 ターミネーターシリーズで6年ぶりの新作です。第1作からすると25年ぶりのことになります。ターミネーター3の続編ではなく、新しいシリーズの第1作という位置付けのようです。

 時は2018年、地球上のあらゆる都市がスカイネットによる核攻撃を受けた「審判の日」から10年後の荒廃した世界が舞台です。

 人類軍のリーダーであるジョン・コナーが 、半分人間で半分機械であるマーカス・ライトと共に機械軍と戦うことになります。

 機械軍は次々に殺人ロボット ターミネーターを地球に送り込んできます。その一つがT-800で顔はカリフォルニア州知事のシュワルツェネッガーです。全裸で登場します。これはボディビルダーの体にシュワルツェネッガーの顔をC.Gで合成してあります。
 ターミネーターとしてはオートバイ型や人捕獲型など次々と新型が登場して人類軍と激しく戦います。

 後半はすさまじいアクションの連続です。制作費2億ドルという巨費を投じたSFです。最近のアメリカ映画にはこのような地球と他の宇宙との戦いなど派手なアクションやおおがかりなCG作品が目立ちます。
 人類とロボットが戦うのですから‘戦争と平和’をテーマとしたものではありません。考えられる近未来を描いたものでもありません。アクションとスリルを楽しむ純粋な娯楽作品ということになるのでしょうか。

公式HPhttp://www.sonypictures.jp/movies/terminatorsalvation/

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2009年6月19日 (金)

映画「60歳のラブレター」

 還暦前後の3組の夫婦の恋模様が描かれます。
 橘孝平(中村雅俊)とちひろ(原田美枝子)の夫婦。孝平は退職の日の夜を愛人の家で過ごして遅く帰宅したところ、妻・ちひろから離婚の意思を告げられます。
 うだつの上がらない勤務医佐伯静夫は翻訳家長谷部麗子(戸田恵子)との再婚を考えています。
 魚屋の松山正彦(イッセー尾形)は妻・光江(綾戸智恵)の尻の下に敷かれっぱなしです。

 3組の夫婦がこれまでに歩んできた人生が凝縮して描かれます。年輩の人は映画を見ながら自分の生きてきた道を振り返ることになります。夫婦の関係についても映画の場面の進行につれて様々な思いが去来するでしょう。

 この映画は住友信託銀行が毎年募集している「60歳のラブレター」を題材としています。これまで9回で8万6千通のはがきが寄せられたということです。
 題名のとおり、3組の夫婦にかかわる3通のラブレターが重要な役割を果たしています。

 ベテランの俳優を配置したキャストで安心して見ていることができます。中でもイッセー尾形と綾戸智恵のコンビがなかなかです。

 映画はハッピーエンドで終わります。

公式HP http://www.roku-love.com/

 

 

 

 

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2009年5月28日 (木)

映画「スラムドッグ&ミリオネア」

 今年のアカデミー賞で作品賞・監督賞・脚本賞など8部門を獲得、ゴールデングローブ賞でも作品賞・監督賞など4部門を獲得した映画です。

 これらの賞にふさわしい充実した内容で見応えのある秀作でした。

 スラムドッグは・・インド・ムンバイ(旧・ボンベイ)のスラム街の野良犬という意味、ミリオネアは日本でも みのもんた の司会でおなじみのクイズ番組です。

 スラムで育った18歳の青年ジャマールがミリオネアの難問に挑戦して、次々と正解していきます。映画を見ている人で正解できる人は極めて少ないだろうと思われる難問の連続です。その難問になぜジャマールが正解できていくのか。その答えはクイズの進行に合わせてフラッシュバックで展開されるジャマールの幼少時代からの実体験シーンの中にあります。

 ストーリーはマジャールが警察の取調室で厳しく尋問され、電気ショックなどの拷問を受けるところから始まります。ミリオネアで正解を続け、後1問を残して番組の収録が終わります。ステージを出たところでジャマールは逮捕されたのです。司会者の陰謀でした。

 尋問が続く取調室ではテレビでミリオネアの映像が映しだされています。その画面を見ながらマジャールは正解につながる体験を語ります。それを聞いた取調官はマジャールの体験談を信じて釈放し、マジャールは最後の1問を残したミリオネアに出場できることになります。

 スラム街育ちで電話局のアルバイトをしているマジャールがミリオネアに出場したのはなぜでしょうか。それは・・消息不明になっている女性ラティカがどこかで自分が出ているその番組を見ていてくれることを信じていたからです。

 幼年期に運命的な出会いをしたマジャールとテティカとの波乱に満ちた再会はこの映画の最大のポイントです。

 巨大都市ムンバイのスラム街のあらゆる犯罪と汚辱に満ちた情景、母も兄も殺されて孤独に生きるマジャールが命をかけて探し求めるラティカとの純愛、最後の1問を迎えたクイズミリオネア。

 快適なテンポで展開されるドラマ、インド社会の底辺を忠実に描いた迫力のある画面、純粋な愛情を感動的に表現した演出と主役二人の演技・・最後の1問に正解できるかどうか・・緊迫した画面が続きます。

 そして、映画の冒頭に投げかけられた全体を貫く問題の答えが明らかになります。
問題は4択です。①ズルをしたから ②幸運だったから ③天才だったから ④それが運命だったから

 ミリオネアの最高賞金は2000万ルピー・・日本円にして4400万円(5/28の相場)という巨額です。

 ムンバイでの迫力のあるロケ、スリルと感動の連続で眠気を感じることがまったくない2時間でした。

 ラスト、苦難を乗り越えて再会したラティカはジャマールに’kiss me'と優しく語りかけます。ジャマールとラティカが駅のホームで楽しく踊りまくるシーンも印象に残ります。

 ロードショーが始まってすでに6週目。そろそろ上映も終わりになりそうということで見てきました。
 イギリスのプロダクションがインドで製作した映画=ボリウッドです。

映画のHP http://slumdog.gyao.jp/

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2009年1月27日 (火)

映画「チェ 28歳の革命」

 「39歳 別れの手紙」との2部作です。

 チェ・ゲバラはアルゼンチン生まれの革命家でカストロと共にキューバ革命を指導しました。20世紀最大のカリスマとも言われています。

 この映画はゲバラが1955年にカストロと出会って革命思想に共感し、共にキューバに渡るところから、サンタクララの勝利を経て1959年に親米独裁のバチスタ政権を倒すまでの革命の絶頂期を中心に描いています。

 当時の記録フィルムとロケの映像が巧みに組み合わされています。ゲリラ戦も凄惨な戦闘
シーンはありません。

 ぜんそく持ちの医師ゲバラは「革命家にとって最も重要なものは何かと聞かれて、「愛だ」と答えます。その愛とは・・人間への愛、正義への愛、真実への愛です。抑圧された人の味方であり、農民を愛したゲバラだこそ多くの人に歓迎され、愛され、カリスマと言われるのでしょう。この映画のラスト、ゲバラの言葉・・「革命か、死か」。

 1964年、国際連合の総会で行った名演説が実写で登場します。

 ゲバラを演じたベニチオ・デル・トロはプエルトリコ生まれの俳優で、これまでに数々の受賞歴を持つ個性派の名優です。生前のゲバラの風貌を思わせる役作りです。

 今年はキューバ革命から50周年。カストロは健康を害しながらも健在です。1964年に39歳で亡くなったゲバラの生涯を、この時期に振り返るのも意義のあることです。
 「39歳 別れの手紙」も必見です。

公式HP http://che.gyao.jp/

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2008年11月25日 (火)

映画「まぼろしの邪馬台国」

 宮崎康平の同名の作品に基づくフィクションです。宮崎康平は島原出身。島原鉄道の社長在任中に失明。1957年島原大水害の際に多数の土器など古代の遺物が出土したことから古代史に強い興味を持ち、邪馬台国の所在を探求し、後に邪馬台国ブームを引き起こした「まぼろしの邪馬台国」を出版、これによって第1回吉川英治文化賞を受賞しました。

 宮崎康平は非常にわがままで傍若無人、所かまわずまた相手がだれであろうと自分の主張を通し、相手の言うことをきかないという人物として描かれます。その康平を竹中直人がややオーバーな演技で演じています。
 愛想をつかした妻(余貴美子好演)は康平と二人の幼子を残して家出。その康平がNHK福岡のラジオ番組に出た時、パーソナリティを務めた和子(吉永小百合)と出会います。

 眼の見えない康平は初対面の和子の顔中を手の平でなで回して美しさを感じ取ります。康平は美しい和子に夢中になり・・小さな駅のホームでプロポーズします。前妻と離縁する前のことなので同棲という形で和子は康平との生活を始めます。

 傍若無人で破天荒な男、島原鉄道の社長を解任され生活も苦しい康平のところに、和子がなぜ入っていったのか。一方では非常に繊細な心を持つ康平の一途な思いに和子が惹かれたのでしょうか。

 後半は邪馬台国を訪ねて二人で九州各地を旅する場面です。和子は目の見えない康平のために「私が目になります」と言って康平の手を引き、史書を音読し、立体地図を作り、康平が‘卑弥呼の墓’と考えたその場所で死ぬまで康平を支え、二人で邪馬台国を探し求めました。

 九州各地の美しい風景が次々とハイビジョンで登場します。雲仙岳、島原城、有明海の干潟・・。島原鉄道のSLが走る場面は静岡県中部の大井川鉄道でロケされています。また島原鉄道の本社や康平の自宅は島田市の北川製品所の古い建物です。

 吉永小百合は実際には20代後半からの役を演じています。実年齢63歳としては若くて美しい小百合ですが、見る方としてはかなりきつい感じがします。後半に小百合が吉野ヶ里で‘卑弥呼’になって登場する小百合は十分美しい。

 冒頭のシーンは1937年、日中戦争が始まった年、和子の少女時代のエピソードから始まるのですが、これはなくてもいいのかなと思いました。

 邪馬台国は結局今に至るまで謎に包まれたままです。

 出演している俳優:小百合と竹中のほか・・窪塚洋介・風間トオル・江守徹・大仁田厚・  草野仁・由紀さおり・綾小路きみまろ・柳原可奈子など。

サンストリート浜北 TOHO Cinemas  観客13人

映画の公式HP http://www.mabotai.com/ 

 

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2008年10月24日 (金)

映画「宮廷画家ゴヤは見た」

 フランシスコ・デ・ゴヤ(1746-1828)はスペイン最大の画家です。カルロス4世の宮廷画家という画家としての最高の地位につきました。そのゴヤの目を通して、ゴヤの絵のモデルとなった二人の人物を中心として、愛・信仰・人の生き方・政治など、18世紀末から19世紀にかけてのスペインの様相を劇的に描いています。

 清らかで実に美しい商家の娘イネスはある時豚肉を食べなかったことを告白したことから異端審問でユダヤ教徒とされて監禁され拷問を受けます。その監禁は15年に及びます。その間にイネスは子どもを産みますが出産後間もなくその子はイネスから離されていずれかへ。

 その子の父親は神父のロレンソ・・ゴヤの絵のモデルの一人です。監禁中のイネスを訪ねたロレンソは欲望に負けてイネスを抱いたのでした。

 イネスが監禁されている間にスペインはナポレオンの支配下に入り、抜け目なくうまく立ち回るロレンソは要職につきます。

 ようやく解放されたイネスはかつての美貌は見る影もなく醜く汚い姿を現します。そして・・生き別れになった娘アリシアを必死で探します。長年の監禁と拷問で精神に異常をきたしたイネスが自分を犯したロレンソに強い想いを抱いているのが胸を打ちます。

 ゴヤは傍観者の立場で「見て」います。そういう意味では主人公ではありません。イネスとロレンソを中心として激動の時代のスペインに生きた人々の様相を重い感じで描いています。

 画面に登場するゴヤの作品:《カルロス4世の家族》《マドリード、1803年5月3日》
 《我が子を食らうサトゥルヌス》《砂に埋もれる犬》《魔女の夜宴》など多数あります。
 ゴヤの制作過程が一部わかるようなシーンもあります。
 宮廷画家でありながら、多くの絵で社会の真実を描いています。

この映画(アメリカ映画)は全編スペインでロケされたということです。

イネスを演じたナタリー・ポートマンがみごとでした。

TOHO Cinemas サンストリート浜北 午前10時50分からの1日1回上映。入場者20人                                   上映は今日24日までです。

公式HP http://www.goya-mita.com/

 

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2008年10月11日 (土)

映画「三本木農業高校、馬術部」

 青森県立三本木農業高校馬術部の実話に基づく作品です。タカラコスモスという牝馬とその担当になった女子生徒を中心としたお話です。

 タカラコスモスは1984年生まれのサラブレッドで元競走馬でした。しかし・・競馬では成績を残すことができないで競技馬に。全日本学生馬術大会で優勝するなど活躍していましたが、目の病気で次第に視力を失っていきます。そのタカラコスモス(通称コスモ)は三本木農業高校に引き取られ、新入部員として世話をすることになったのが主役の香苗(長渕文音=長渕剛の娘)です。

 なかなか懐かないコスモと悪戦苦闘しながら、香苗は次第にコスモに打ち込んでいきます。障害馬術の大会に出場したコスモは一度も障害を飛べません。

 コスモは馬術部顧問(柳葉敏郎)の意向によって種付けに出されます。そして出産。この出産のシーンは実写で迫力があります。俳優たちも演技ではなく実際に出産に立ち会い、介助をしています。この時コスモは17歳。人間で言うと68歳の高齢出産でした。

 この映画のいいところは、実在の三本木農業高校を舞台として、校内でのロケを中心として高校生の部活動の様子と、馬と人のかかわりをリアルに描いたところです。
 三本木農高には十数年前に私も短時間立ち寄ったことがあります。八甲田山の見える広大な敷地に農場や牧場が広がっていました。
 職員室、農場の職員室、女子寮などまさに農高の雰囲気がよくわかります。雪の八甲田山、満開のサクラ並木など美しい自然もみごとです。

 コスモ役を演じた馬は4頭だそうです。本物のコスモも短いシーンですが出てきます。出産の場面、障害競技の馬などそれぞれ別の馬です。

 コスモは今24歳の高齢ですが三本木農高で元気に暮らしているということです。

 障害を持つ1頭の馬=コスモにかかわった高校生や顧問などのコスモに対する愛情と情熱がストレートに伝わってきて胸が熱くなります。

 長渕は好演、柳葉は適役です。校長は松方弘樹です。

 10月10日の朝日新聞夕刊にこの映画についての柳葉のインタビュー記事が掲載されました。

TOHO Cinemas 浜松  見た人11人でした

公式HPhttp://sannou-bajutsu.com/index.html

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2008年10月 2日 (木)

映画「おくりびと」

 この秋一番の話題作を公開3週目でようやく見てきました。
 ‘おくりびと’=納棺師という職業についた主人公・大悟(本木雅弘)を通じて、職業観、親子・夫婦・友人などの様々な人間関係や生き方が描かれます。
 納棺師は葬儀の前に亡くなった人の遺体を清め、衣裳を整え、化粧をして棺に納める仕事をします。

 大悟はオーケストラのチェロ奏者でしたが、オーケストラが解散したために失職し、勘違いから就職したのが納棺師でした。この仕事のことは妻(広末涼子)にも言えず、同級生からは軽蔑されて悩む大悟ですが、様々な死と出会ってこの仕事を続けていく決意を固めます。

 一人の人の死にはそれぞれドラマがあり、納棺の場でその人の生き様や人間関係が明らかになってきます。
 大悟自身も両親は幼時に離婚、その後父親は行方知れず、父親の顔もわからないという人生を送っています。人知れず一人寂しく死んでいったその父親を大悟が自ら棺に納めるところで映画は終わります。

 本木雅弘は納棺師の仕事をみごとに演じています。反吐を吐くほど嫌悪したこの仕事に生き甲斐を感じて定着していくプロセスが自然に描かれています。納棺に至る一連の作業の手つきも鮮やかです。チェリストとしての演奏も、ベートーベンの第九、アベマリアなど指使いや運弓も自然で‘名演’でした。
 存在感抜群なのは大悟を雇った社長で納棺師の師匠でもある山崎努です。
 銭湯の常連客で火葬場の職員を演じる笹野高史もさすがです。

 映画の舞台は山形県酒田市。秋から春までの風景が美しい。雪をいただいた山は鳥海山や羽黒山でしょうか。

 余談ですが、遺体の役を演じるエキストラを探すのが大変だったそうです。いっさい動いてはいけないわけですから全く演技をしないでひたすらじっとしている。200人の中から微動だにしない女性が選ばれたそうです。人形やCGも使われているようですがなかなかよくできています。
 もう一つ・・エンドロールの背景は納棺のシーンです。大悟が手がけているのは母親の遺体だということです。

 涙と少しの笑いとそしていくつかの感動のあるいい映画でした。

サンストリート浜北 TOHO Cinemas 130分 観客約40人

公式HP http://www.okuribito.jp/ 

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2008年9月16日 (火)

映画「グーグーだって猫である」

 漫画家大島弓子の自伝的漫画を映画化したものです。13年余一緒に暮らしたサバが亡くなって創作意欲を無くした麻子はアメリカンショートヘアのグーグーと出会います。毛が渦巻き状に巻いているかわいい子猫ちゃんです。幸せな生活が戻って漫画の制作も進み、恋もします。ところが・・卵巣がんで入院・手術。

 サバは冒頭と終わりの回想シーンで登場します。グーグーは全編を通じて随所に現れます。ネコはイヌと違って人の指示に従いません。演技もしません。役者と一緒に登場する画面では思うようにならないネコちゃんにスタッフは苦労したことと思われます。ネコが単独で登場する場面をつないで見せているところもあります。

 麻子とグーグーの生活が主題かと思いきや、漫画制作のスタッフや周辺の人物にかかわるいろいろなエピソードが次々と出てきて展開は散漫になります。

 ネコの好きな人としては見たくなる映画でしょうが、サバもグーグーもすごくかわいいという訳ではありません。自分の家のネコの方がわいいと思う人が多いのではないでしょうか。そうですよねぇ、わが家のレーチェさま。

 小泉今日子と上野樹里(最近充実しています)が好演です。先日解散した平川地一丁目の林直次郎(弟の方)がかなり重要な役で登場していい感じです。歌も歌います。

TOHOシネマズ サンストリート浜北  172席で観客は30人弱でした。

16:20 19:05 21:45の3回上映です。

公式HP http://www.gou-gou.jp/index.html

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2008年9月 8日 (月)

映画「山桜」

 藤沢周平の短編を映画化した作品です。
 おなじみの庄内平野海坂藩。出羽三山の麓の雪解け、山桜、紅葉、雪景色・・そして再び春がめぐって山桜が咲く季節。一年にわたる美しい自然の移り変わりの中で展開される切なくも美しい物語です。
 野江(23歳・田中麗奈)は若くして二度の不幸な結婚をしています。その野江がおばの墓参の帰りに山道で満開の山桜を手折ろうとした時、「手折ってしんぜよう」と声をかけた武士が手塚弥一郎(東山紀之)でした。この弥一郎は野江をひそかに見初めていたのですが、野江は会うこともなく断っていたのです。

 折しも藩の財政は窮乏して農民に対する苛斂誅求はひどさを増すばかり。私腹をこやし続ける重臣に対して弥一郎は遂に城中で刀を振るってしまいます。
 幽閉されて藩主の裁断を待つ弥一郎。離縁された野江はひたすら弥一郎の身を案じ祈り続けます。弥一郎の母を訪ねた野江は、弥一郎が野江のことを慕い続けていることを知ります。

 山桜の下で初めて会った時、弥一郎は野江に「今は、お幸せでござろうな」と。野江はとまどいながら「・・はい」と。

 一年が過ぎて再び山桜が咲いた時、弥一郎を思い続ける野江は、今度はしっかりと「はい!」と答えられるでしょう。現実には会うことができない二人ですが、心は深く通いあっています。‘回り道’をしてきた野江に「この道を来てよかった」と思わせるのではないでしょうか。

 東山紀之がストイックな美青年剣士を好演しています。せりふの少ない役です。立ち回りが見事です。
野江の母の檀ふみ、弥一郎の母の冨司純子も適役です。

 藤沢周平原作の映画は「たそがれ清兵衛」「蝉しぐれ」「武士の一分」などを見ました。どれもいい映画でした。この作品も藤沢周平の世界をよく描いていて秀逸です。
 山桜をはじめ庄内の自然が美しく映し出されています。

浜松東映で11日まで朝9時30分の1回だけ。

公式HP http://www.yamazakura-movie.com/

 

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2008年9月 2日 (火)

映画「歩いても歩いても」

 夫婦、親子、兄弟の間に微妙に生じるすれ違いや誤解。この映画を見る人の多くは自分自身に同じような体験がある、身に覚えがあると思ったのではないでしょうか。
  医院を廃業した初老の夫婦の家に娘や息子が家族を連れてお盆に里帰りします。長男は15年前に海で溺れかけた少年を助けようとして自分が犠牲になりました。そのことが両親にとっては今もなお大きな心の傷となって残っています。
 医院を継ぐことが期待された亡き長男と違って、絵画修復師という特殊な仕事でしかも失業中の次男に父は辛く当たります。次男は子連れの女性と結婚しています。

 映画はお盆の頃の一日を淡々と描いています。昭和30年代と思われる医院の佇まい。家の中の情景、家具・調度品。見慣れた風景の中で父と次男、夫婦、嫁と姑、次男と息子の会話が展開されます。身内でありながらそれぞれにしっくりせず、時には棘を含み、時には明らかに相手を拒絶する微妙な人間関係。見ていて「わかるわかる。そういうこともあるな」・・と納得してしまいます。次男とその妻は「里帰りは年に1回でいい。来年のお正月はやめよう」と・・。

 「歩いても歩いても」は映画の中で母が歌う「ブルーライト横浜」(いしだあゆみ)の歌詞に出てきます。歩いても歩いても人生は終わりのない旅と言いたいのでしょうか。
 次男は「いつもちょっとだけ間に合わないんだよなー」とつぶやきます。

 母は樹木希林、父は原田芳雄です。樹木希林の存在感が圧倒的で、日常の生活を写し取ったような自然そのものの演技でみごとです。がんこでわがままな元医師の原田もいい。
 次男は阿部寛です。実年齢と同じ役どころで好演です。両親と弟の間をとりもつ姉を演じているYOUがなかなかいい感じです。

 ある家族のたった1日を描きながら、家族同士の愛しさ、相克、悲しみ、笑いなどいろいろな要素が胸に迫ってきます。自分の生き方や家族の在り方を考えさせてくれる映画でした。

9月12日まで 浜松・松菱劇場

公式HPhttp://www.aruitemo.com/index.html 

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2008年7月30日 (水)

映画「マンデラの名もなき看守」

 見応えのあるいい映画です。
 南アフリカの反アパルトヘイト運動の指導者で後に大統領になったネルソン・マンデラは27年に及ぶ獄中生活を送りました。そのマンデラと刑務所でマンデラの監視役の看守を務めたジェームズとの心の交流と友情の物語です。
 ジェームズは子どものころ、黒人のバファナが遊び仲間でそのバファナから現地語であるコーサ語を覚えました。ジェームズがマンデラの担当になったのは現地語を話せるからでした。スパイを命じられたジェームズですが、マンデラとふれ合う中で次第にマンデラの考えに共感し、尊敬の念を抱くようになります。獄中での二人の交流は20年以上に及びます。

 アパルトヘイトの実状、黒人に対する差別や虐待の実状も描かれますがそれは主題ではありません。政治的な闘争が前面に出てくるわけでもありません。

 マンデラとジェームズの人間関係が主題です。ジェームズは‘黒人寄り’だと厳しく批判されながらよくも長い年月マンデラの担当を続けることができたものだと思います。
 彼が得た情報によって黒人が次々と犠牲になっていきます。その心の痛みがマンデラとの交流を深めることになります。

反アパルトヘイトは国際的な支援も得て身を結び、マンデラは釈放されます。その影にあってマンデラを助けたのがジェームズでした。

 マンデラの優れた人間性とジームズがそのマンデラに惹かれていくプロセスが興味深く描かれています。

 原題は「GOODBYE BAFANA」です。少年時代に出会ったバファナがマンデラに引き合わせてくれたのです。

 マンデラは今年90歳で現存です。ジェームズはガンで亡くなったことが映画の最後に字幕スーパーで示されます。

 この映画はTOHO CINEMAS浜松で26日から1日まで夜7時から1回だけの上映です。
プレミアスクリーンですが会員は1000円です。

映画の公式HP   http://mandela.gyao.jp/      
 

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2008年7月 7日 (月)

映画「奇跡のシンフォニー」

 一夜の恋の結果生まれてきた少年は11年余を孤児院で過ごします。顔も名前もわからない両親とは音楽を通じて結ばれていていつか必ず会えると信じています。少年エヴァンは類い希な音感に恵まれており、その才能はたちまち開花してジュリアード音楽院で音楽を学ぶことになります。
 野外音楽堂でチェリストの母親がニューヨーク・フィルと協演した後、今度は少年が自ら作曲した「オーガストの狂詩曲」を指揮します。その演奏を聴く母、母と再会した父・・指揮をする少年はその時点ではまだ両親が自分の曲を聴いていることを知りません。

 数々の音楽が美しい映画です。クラシック・ロック・ゴスペル・ギター・オルガン・・様々なジャンルの音楽が登場しますが、いずれも聴き応えがあります。

 映画としてはストーリーの展開が見え見えで終結部も容易に想像できます。楽譜もまったく読めなかった少年がラプソディーを作曲したり、パイプオルガンを自在に演奏したり、ジュリアードに推薦で入学したりと現実にはあり得ないと思われる情景が次々と出てきます。

 リアル感に乏しい展開で、私には感動するよりも冷めてしまうという感じで、「泣けない」映画でした。

 主役の少年を演じたフレディ・ハイモアは今16歳ですがすでに不動の人気スターです。

公式HP http://www.kiseki-symphony.com/

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2008年6月17日 (火)

映画「DIVE!!」(ダイブ!!)

 水泳の飛び込み競技でオリンピックを目指す若者の話です。その若者たちの所属するダイビングクラブが閉鎖の危機にあって、存続するためにはメンバーの中の誰かがオリンピック代表になることが必要という設定です。3人の主役が競うのですが、最後に大逆転で中学3年生役の林遣都が代表の座を射止めることになります。展開は無理なく読めてしまいます。
 3人の主役とは・・①林遣都=ダイヤモンドの瞳②池松壮亮=孤高のエリートダイバー③溝端淳平=津軽の野生児ダイバー・・の3人です。
 競技会の場面と前後して3人それぞれの人間模様が描かれます。弟に恋人を取られた林、元オリンピック選手を両親に持つ池松の親子関係、祖父の生き様を追う溝端。

 飛び込みのシーンはかなりリアルで迫力があります。10㍍の高飛び込みは踏切から着水までが連続した画像にはなっていません。実際には吹き替えの選手が飛び込んでいるからです。
主役の3人も3か月にわたって練習を重ねたということでなかなかの演技です。

 日本代表を決める選考会のシーンは小規模でしかも屋外プールです。これでオリンピック代表が決まるという感じはありません。高校生の県大会という規模と雰囲気でしょうか。主役3人もひ弱な感じです。

 現役の日本代表ダイバーである寺内健選手が登場します。選考会の場でテレビ中継の解説役を務めています。静岡県立水泳場でも4日間ロケが行われてエキストラ70人が参加。かつて国体で2位になったことがある主任職員が溝端の祖父の回想シーンで吹き替えで飛び込んでいます。

 原作は森絵都の小説で、文庫本で上下巻750㌻もあります。

 10代のイケメンがスポーツに打ち込む姿はさわやかです。

 125の座席に観客は8人でした。

映画のHP http://www.dive-movie.jp/

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2008年6月15日 (日)

映画「落穂拾い」

 アニエス・ヴァルダ監督の「落穂拾い」をDVDで見ました。アニエス・ヴァルダはベルギー生まれの女流監督で今年80歳を迎えています。
 この映画を見るきっかけになったのは、大学の聴講生の仲間と山梨県立美術館へ行った時にミレーの《落穂拾い》を見たこと、そして美術館の特別展に合わせてこの映画の上映が企画されていることを知ったことです。
 仲間からDVDを借りて見ました。

 監督のヴァルダはパリの街を歩いていて道ばたに落ちている物を拾い集めている人を見てこの映画の着想を得たということです。そして、そういう人を見ているうちに連想したのがミレーの「落穂拾い」です。
 映画の中では様々な場所で様々な物を拾い集める人が登場しますs。ミレーの名画のように農場でブドウ、ジャガイモなどの農産物を拾う人。市場で拾う人、ゴミ処理場で拾う人・・生活のために拾う人もいればそうでない人もいます。拾った材料で‘立体アート’を制作する人もいます。

 ヴァルダはそれらの情景を演出することなく自然に、リアルに撮影しています。飽食の時代の飢餓や貧困とか、貧富の格差などという主張を声高にしている訳でもありません。自分の皺だらけの手や白髪を映しながら自分の生きてきた人生を振り返ったりしています。

 オルセー美術館でもロケが行われてミレーの《落穂拾い》も登場します。
 優れたドキュメンタリー映画として、2000年ヨーロッパ映画祭最優秀ドキュメンタリー賞など10の賞を受けています。
 
 ‘物を拾う’という一つの行為から人それぞれの生き方、考え方など様々なことを考えさせてくれる映画です。《落穂拾い》という1枚の名画からいろいろな世界が広がっていきます。

 2000年制作。82分。この映画の鑑賞はDVDで。

映画の公式HP http://www.zaziefilms.com/lineup/ochibo_hiroi/index2.html

  

 

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2008年6月10日 (火)

「ザ・マジックアワー」

 今や人気絶頂の三谷幸喜脚本・監督のコメディです。館内では観客の笑い声がかなり聞こえました。面白おかしく見ることのできる映画です。現実にはあり得ないと思われるストーリーが次々と展開していきます。そんなはずがないと思いながらもついつい引き込まれていくという感じです。
 この映画が高く評価されるとすれば、なんと言っても主演の佐藤浩市の演技に負うところが大きいと思われます。無名の俳優が伝説の殺し屋に成りきります。街を牛耳るボスを西田敏行が好演していますが、どう見ても怖さのないお人好しのボスです。
 キャストは実に豪華です。この二人のほかに妻夫木聡・深津絵里・綾瀬はるか・伊吹吾郎・山本耕史・中井貴一・鈴木京香・唐沢寿明・谷原章介・天海祐希・香川照之・香取慎吾・市川亀次郎・故市川昆監督などなど。
 生前の市川昆監督は映画中の映画撮影のシーンで監督として登場します。
 三谷幸喜はまず使いたい役者を考えてから脚本を書くと言われています。その結果できあがった‘三谷ワールド’です。
 おもしろい映画といえばそうも言えますが、鋭い風刺などがある上質のコメディというわけではありません。
‘マジックアワー’とは・・映画の専門用語だそうです。太陽が沈んで完全に暗くなるまでの短い時間にカメラを回すと幻想的な映画が撮れるとか。「誰の人生にも輝く瞬間・・人生のマジックアワーがある」。
 港町のセットがよくできています。

 上映時間2時間16分という長編です。

映画のHP  http://www.magic-hour.jp/index.html

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2008年5月15日 (木)

映画「最高の人生の見つけ方」

余命6ヶ月を宣告された二人の初老の男性が、死を意識して残りの人生を生き生きと駆け抜けるというストーリーでなかなかいい映画です。現実離れしていると言えばそれまでですが、人生最後の生き方をいろいろ考えさせてくれます。
 「最高の人生の見つけ方」という邦題はハウツーものに近い語感で残念です。原題は【THE BUCKET LIST】=‘棺桶リスト’です。映画の内容からすると原題の方がいいと思います。
主役はジャック・ニコルソン演じるエドワードと、モーガン・フリーマン演じるカーターです。
エドワードは仕事に人生を捧げた大富豪で傲慢な男性です。
一方、カーターは大学の歴史教授になる夢をあきらめ、自動車整備工として誠実に働き、家族を支えてきた男性です。
この二人がたまたま病室でいっしょになります。‘棺桶リスト’とは・・カーターが大学新入生の頃に哲学の教授から、自分たちが棺桶に入る前に思い残すことなくやりたいことをすべて書き留めたリストを作るように勧められたことがあったのです。
死を前にした二人はそのリストを作り、病院を脱出して実行することになります。
スカイダイビング・ムスタングでの競走・プライベートジェットでの世界旅行・・死期の近い患者とは思えない大胆な行動です。
リストには、「泣けるほど笑う」「見ず知らずの人に親切にする」「世界一の美女とキスする」などのリストを実現してリストを消していきます。

 人生の最後をどのように生きるか、死をどのように迎えるか・・大きく重い命題ですが、笑いを誘いながら前向きに描いています。
 カーターは愛する妻と子どもの前に帰っていきます。そして・・。
 エドワードにとって、人生の最後にカーターと出会ったことが人生最高の喜びであったのではないかと思います。
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの二人の名優の演技がみごとです。

2008.5.15  TOHO Cinemas浜松 97分

映画の公式サイト http://wwws.warnerbros.co.jp/bucketlist/ 

 

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