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映画・テレビ

2018年6月11日 (月)

映画「大英博物館プレゼンツ 北斎」:シネマe~ら

2017年5月~8月、大英博物館で開催されて大きな話題となった天才絵師北斎についてのドキュメンタリーです。

海外ではもっともよく知られている the Big Wave =「富獄三十六景 神奈川沖浪裏」の大胆な構図、浪や水の描き方、小さな富士山など、この絵の魅力をいろいろな角度から検証します。4Kカメラで撮影された精緻な画面がスクリーンに広がり、専門家が解説してくれます。赤富士=「富嶽三十六景 凱風快晴」についてもいろいろな角度から解説があります。

 5、6歳の頃から88歳で没するまで毎日筆を執り続け、3万点を超える作品を制作したとされる北斎の魅力を多くの作品で紹介してくれます。
 動植物の描写や役者絵などにも優れ、ゴッホ・モネなどにも大きな影響を与えた北斎の偉大な画業を知ることができます。

 後半は大英博物館で開かれた北斎展の展示会場で多様なジャンルの作品を見ながら移動
するスタイルになります。
 キュレーターや専門の学者、画家、陶芸家、コレクターなどの専門家の解説が次々と字幕で紹介されてかなり忙しくなります。ロンドンので展覧会の後、昨年秋に大阪アベノハルカス美術館で北斎展が開催されました。ミレーの会のメンバーで10月にゆっくりと観ることができて堪能したことを思い出しました。

 この映画の上映は15日までです。11時30分~13時。

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2018年2月12日 (月)

映画「ロダン」を観て

 8日に「ゴッホ」を観たばかりですが、一日おいて10日には同じシネマイーラで「ロダン」を観ました。邦題は「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」です。ロダンは42歳の時に弟子入りを希望してきたカミーユに出会います。ロダンにとってカミーユはモデルであり弟子であり、愛人でもあります。ロダンは内縁の妻ローズとカミーユの間で揺れ動きますが、この二人の他の何人かの女性とも関係があり、映画ではロダンの複雑な女性関係が一つの主題になっています。カミーユとの関係は10年ほど続きますが、やがてロダンの元を去っていきます。その後ロダンは制作に没頭します。

 映画の主な舞台はロダンのアトリエです。広いアトリエにはいくつもの白い石膏像が置かれています。巨大な「地獄の門」もあります。
 文芸家協会からバルザック記念像の制作を受注して制作にとりかかりますが、偉大な作家を侮辱したとして作品の受け取りを拒否されます。その経緯も描かれています。

 1917年がロダン没後100年ということで制作された記念映画です。ロダンの人間性の一面と再現された制作の現場を知ることができます。

 映画を観終わった後、場所を変えて映画「ロダン」について語る会が開かれました。文化芸大小針先生から、ロダンの制作についていろいろ教えていただきました。粘土による原型の制作から鋳造までの制作プロセスや台座の持つ意味など、彫刻の鑑賞に必要な知識や、ロダンの人となりについても貴重なお話を伺うことができました。

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                 〈嘆願する女〉 カミーユ
映画の中で晩年のロダンがこの彫刻を見詰めるシーンがあります

シネマイーラでは3月に画家を主題とした映画が2本上映されます

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    3月10~16日       3月17~30日

15~16世紀の謎の天才画家と、20世紀の天才彫刻家

2018年2月 9日 (金)

映画「ゴッホ 最期の手紙」

 映画はフランスの画家ゴッホの死後1年過ぎたところから始まります。タイトルの「最期の手紙」はゴッホが生前弟のテオに宛てて毎日書いていた手紙のうち、死の前日に書いた手紙のことです。郵便配達夫のジョゼフ・ルーランがこの手紙を見つけ、息子のアルマンにテオに渡すよう頼みます.アルマンはパリに向かいますが、テオはすでに亡くなっていました。

 その後アルマンはゴッホが生前かかわりのあった人を次々と訪ねます。医師ガシェ、ガシェ家の家政婦、宿屋の娘、もう一人の医師マズリ
など・・・。それらの人との出会いの中で、アルマンの旅はゴッホの死因にまつわる謎を探る旅になります。

 ゴッホの死因は拳銃による自殺とされています。その拳銃はゴッホ美術館に展示されているとのことです。
 しかし・・・撃たれた角度が不自然で自殺ではないという説もあります。映画では謎のままに終わっています。

 この映画の特徴は全編を通じてゴッホが描いた絵が背景になっており、バックの風景も人物も動画になっていることです。日本人一人を含む世界各国の125人のアーティストが描いた動画です。動画のタッチは見慣れたゴッホの筆遣いのタッチです。映画を観ながらゴッホの絵を見ていることになります。

 登場する作品は、〈夜のカフェ・テラス〉〈ゴッホの寝室〉〈夜のカフェ〉〈タンギー爺さん〉〈ローヌ川の星月夜〉〈医師ガシェの肖像〉〈鴉の群れ飛ぶ麦畑〉〈オヴェールの教会〉などです。

 これまで観たことのある絵を思い浮かべながら、スクリーンでゴッホの死の謎を追うという趣向です。

浜松 シネマイーラで2月16日まで。

2017年12月29日 (金)

「直虎」に始まり「直虎」で終わった2017年

 NHKの大河ドラマ「おんな城主直虎」はストーリーの展開、伏線の生かし方、直虎をめぐる人物の微妙な人間関係など、森下佳子の脚本が非常によくできていて面白いドラマでした。視聴率は通算で12.8%と低かったのですがドラマそのもの評価は高かったようです。
 菅野よう子の音楽も素晴らしかったと思います。

 主な舞台が井伊谷(浜松市北区)で主人公が井伊谷のおんな城主直虎ということで、浜松は盛り上がりました。
 テレビ放映が始まるまで、地元の浜松市民で直虎の存在を知っている人はほとんどいませんでした。

 古文書でも直虎の花押のある文書は1点しか確認されていません。その直虎が女性であったという史実の記録もありません。そのように謎に包まれた無名の女性を主人公にしたのは、大河ドラマとしては大冒険だったでしょう。

 1月8日、「井伊谷の少女」からドラマが始まると、浜松では急速に盛り上がってきました。直虎WHO?と思いながら子役たちの活躍が楽しみでした。
 浜松市も市をあげてPRに懸命に努め、春から夏にかけてドラマ館の入館者も増えました。

 町内のシニアクラブの例会でも「直虎」を2回テーマとして取り上げました。そのうちの1回は、直虎のドラマ化をNHKに働きかける役割をした方に講師をお願いしました。

 連続50回の放送では毎回のように井伊谷をはじめ浜松市内の各地が登場しました。せりふには遠州弁の方言が使われ、劇中で「みそまん」を食べるシーンがありました。

 全50回のサブタイトルも楽しみでした。いずれも映画や小説、アニメなどパロディです。


3 おとわ危機一髪(007危機一髪)

9 桶狭間に死す(ベニスに死す)
13 城主はつらいよ(男はつらいよ)
16 綿毛の糸(赤毛のアン)

19 罪と罰
20 第三の女(第三の男)
21  ぬしの名は(君の名は)
24 さよならだけが人生か(サヨナラ ダケガ 人生ダ)
26  誰がために城はある(誰がために鐘は鳴る)
28  死の帳面(デスノート)
29  女たちの挽歌(男たちの挽歌)
34  隠し港の龍雲丸(隠し砦の三悪人)
38 井伊を共に去りぬ(風と共に去りぬ)
40  天正の草履番(天皇の料理番)
41 この玄関の片隅で(この世界の片隅で)
43 恩賞の彼方に(恩讐の彼方に)
44 井伊谷のバラ(ベルサイユのバラ)
48 信長、浜松に来たいってよ(桐島、部活やめるってよ)
49 本能寺が変(本能寺の変)
50 石を継ぐもの(星を継ぐもの)

などなどよくぞ考えたものです。中でも最高の傑作は33回「嫌われ政次の一生」(嫌われ松子の一生)です。 

 戦国の武将数多く登場しましたが、ドラマそのものはフィクションです。

 印象に残っている出演者は、柴崎コウ、高橋一生、小林薫(南渓和尚)、柳楽優弥(龍雲丸)、矢本悠馬(中野直之)とニャンケイ(ネコチャン)。

 第1回から50回まで全回観ました。都合がつかない時は再放送、それも無理な時は録画です。

 折に触れてドラマに登場した土地を訪ねました。ドラマ館は浜松駅か遠い場所の設置されたので心配しましたが、これまでに706,000を超え、800,000人近くになっています。皆さんよく来てくださったと思います。

 1年間見続けた「直虎」が終わって寂しくなりました。

 

 

 

2017年8月21日 (月)

政次ロス

 NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」は昨日33回目を迎えました。  

テーマは「嫌われ政次の一生」。高橋一生演ずる小野政次が壮絶 

な最期を遂げました。直虎との微妙な関係が視聴者をやきもきさせ 

てきた政次が、直虎を救うために自らの命を失うことを選択しまし 

た。 

 しかも、その最期は磔にされた政次が直虎の突く槍で絶命すると 

いう予想外の展開で、まさに息をのむシーンでした。直虎を見詰め 

る政次の表情に直虎を思う政次の心情がよく表れていれ切なくなり 

ました。そして白い碁石。

 直虎役の高橋一生がこのドラマで大ブレークして女性に圧倒的な 

人気があります。直虎が最期を遂げ、ドラマでの登場はこれが最後 

になりました。次週からは高橋一生が登場しないことになります。

 このドラマは第1回の視聴率16.9%に始まりましたが、3月10日の 

第10回には12.5%まで下がりました。8月6日の31回は10.6%で最 

低を記録、13日の32回は12.0%とやや回復、今回は12.4%でし 

た。 

 政次=高橋一生が登場しなくなる次回の視聴率が注目されます。 

政次ロスがどのように影響するでしょうか。

2017年8月10日 (木)

直虎関連パワースポット

 大河ドラマ直虎は残り十数回になりました。ドラマの舞台の湖北で

は猛暑の夏も多くの観光客で賑わっています。浜松駅で乗ったバス

は満員でした。龍譚寺に近い井伊谷で30人ほど下車しました。
 

 今日午前、直虎関連のパワースポットに行ってみました。

天白磐座遺跡(てんぱくいわくら)=県指定史跡

 巨石祭祀の遺跡で巨石が散在しています。ドラマでは’おと

わ’や’鶴’’亀’などが遊んでいた場所として登場しました。

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     次々と観光客     遺跡から見た謂伊神社本殿

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謂伊神社

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     遺跡はこの謂伊神社のすぐ裏にあります。井戸を祀る井伊家の氏神です

妙雲寺

 直虎が晩年を過ごしたとされる寺。直虎と南渓和尚の位牌が相次

いで発見されました。土日祝日以外は拝観できません。

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 今日は9月下旬に予定しているウオーキングの下見で出かけた

のですが、猛暑のため最初のエリアだけにして続きは後日にするこ

とにしました。

2017年7月28日 (金)

映画「エルミタージュ美術館~美を守る宮殿」

 久しぶりに映画を観ました。「エルミタージュ美術館~美を守る宮

殿」というドキュメンタリーです。1764年にエカチェリーナ2世が買い

求めたコレクションに始まって歴代の皇帝が集めた膨大なコレクショ

ンの一部が紹介されます。元宮殿など5館、2000室に300万点の

作品が収納され、その一部が展示されています。

 レオナルド、ミケランジェロ、レンブラントなどはもちろん近現代に

いたる絵画、彫刻、文化財、調度品、衣裳、宝飾品などなど。

 映画ではこの美術館の歴史をたどりながら数々の名品が紹介さ

れます。

 「美を守る宮殿」・・・ロシア革命や第二次大戦の戦火から貴重な

美術品を守るための懸命な努力が描かれます。

 大英博物館、メトロポリタン美術館と並び世界三大美術館と称さ

れるこの美術館の壮大な規模と価値がよくわかる映画です。制作

はイギリス。83分。シネマ イーラで今日までの上映でした。

2017年5月15日 (月)

大河ドラマ「おんな城主直虎」のサブタイトルがおもしろい

 「おんな城主直虎」は昨14日に第19回が終わりました。視聴率は
4/30;11.0%で過去最低でしたが、 5/7:14.3% 5/14:13.6%で健闘しています。

 この大河ドラマでは毎回サブタイトルがあります。すでにお気づきの方も多いと思いますが、どこかで聞いたことがあるようなタイトルがつけられていて気になります。

サブタイトル一覧表

第1回 井伊谷の少女
第2回 崖っぷちの姫
第3回 おとわ危機一髪
第4回 女子(おなご)にこそあれ次郎法師
第5回 亀之丞帰る
第6回 初恋の別れ道
第7回 検地がやってきた
第8回 赤ちゃんはまだか
第9回 桶狭間に死す
第10回 走れ竜宮小僧
第11回 さらば愛しき人よ
第12回 おんな城主直虎
第13回 城主はつらいよ
第14回 徳政令の行方
第15回 おんな城主 対 おんな大名
第16回 綿毛の案
第17回 消された種子島
第18回 あるいは裏切りという名の鶴
第19回 罪と罰
(以下は今後放送)
第20回 第三の女
第21回 ぬしの名は
第22回 虎と龍
第23回 盗賊は二度仏を盗む
第24回 さよならだけが人生か?

 いかがですか。わかりやすいのは・・・

第2回:崖の上のポニョ 第3回:007危機一髪 第5回:父帰る
第7回:ビートルズがやってきた 第9回:ベニスに死す
第10回:走れメロス 第13回:男はつらいよ 第15回:ゴジラ対メカゴジラ 第16回:赤毛のアン 第19回:罪と罰(ドストエフスキー)
第20回:第三の女(アガサ・クリスティ) 第21回:君の名は。(映画)
第23回:郵便配達は二度ベルを鳴らす
第24回:「サヨナラ」ダケガ人生ダ(井伏鱒二)

 その他は少々わかりにくい。第4回は井伊家伝記にある一節です。

 脚本の森下さんを初めスタッフが考えて作っているのだそうです。
ちなみに「真田丸」のサブタイトルはすべて二字熟語でした。

2017年1月28日 (土)

「レディーサムライ 直虎」

 NHKの大河ドラマ「おんな城主直虎」は明日で4回目を迎えます。視聴率がじりじりと下がっているのが気になります。浜松では地域の魅力、文化、物産を全国に売り出す千載一遇のチャンスとして市をあげてPRに努めています。

 今日は退職教職員を対象とした講演会が開かれました。講師は「直虎」の地元で長年教職生活を送り、文化財の保護にも力を尽くしている柴田さんでした。柴田さんは10年ほど前にNHK静岡放送局を訪ねて直虎のドラマ化の話をしたとのことですが、その時はまったく反応がなかったというエピソードを披露してくれました。
  講演では直虎の生涯を画面と語りでわかりやすく伝えてくれました。

 講演に続いて薩摩琵琶による弾き語りが披露されました。琵琶歌は「直虎 仏坂の段」と、「桶狭間」の2曲。琵琶の演奏も琵琶歌もほとんど聴く機会がない珍しいものです。

 もう一つ、国指定重要無形民俗文化財の「寺野のひよんどり」の曲が篠笛で演奏されました。数百年前から伝えられている地域の文化が今もなお伝承されているのは貴重なことです。代々受け継いでいるというお二人の見事な演奏でした。

 「直虎」についての講演だけでなく、伝統文化、伝統音楽も交えた今日の講演会は伝統文化保存の活動に熱心に取り組まれている柴田さんならではのすばらしい内容でした。
 主催者から「高齢者の社会活動、生きがい作りのお手本」という謝辞がありましたがまさしくそのとおりです。

 「直虎」がますます楽しみです。

2017年1月11日 (水)

映画「この世界の片隅に」

 2016年度キネマ旬報日本映画ベスト1に選ばれたことが昨日報じられたアニメ映画です。受章が決まったから観に行ったわけではありません。以前から観に行くつもりでいたのですが、都合がつかなかったのでたまたま今日になりました。浜松での上映が終わったので磐田で観ました。
 こうの史代の同名の原作は2年ほど前に買って読みました。

 私がこのマンガを読み、映画を観たのはその舞台が私の生まれた町だからです。広島県呉市、旧軍港です。

 主人公のすずが嫁入りした昭和19年から21年までの呉での生活が描かれます。映画の前段は広島市南部の江波での生活が短く描かれています。

 映画に登場する呉の町は軍港に戦艦大和や巡洋艦青葉などが姿を見せ、下士官兵集会所や三ツ蔵などが登場します。すずが嫁いだ家は灰が峯の麓で、軍港や町並みを見おろすやや高いところにあります。近くには段々畑もあります。

 私が生まれ育った家は市役所にちかい街中で、通りから少し高台へ上がった所でした。家からはやはり軍港が見えていましたが、南側の雨戸は一年中閉めたままでした。明けておくとスパイ行為だと言わるからです。

 昭和20年になると空襲が始まり、日を追って激化します。最後は7月1日の大空襲で、このとき私の生まれ育った家も跡形もなく焼けてしまいました。私の一家は疎開していたため無事でした。

 すずの年齢設定は私よりも10歳上になっています。映画の冒頭部は私の生まれる前のことですが、呉での生活が始まったところからは私が呉で生活してきた時代と重なっているので、時代背景や描かれている場所はまさに自分の歴史を追っている感じです。

 戦争末期から終戦直後にかけての厳しい時代を懸命に生きたすずの姿が観る人にすばらしい感動を生みます。大空襲や原爆の参加も描かれていますが、反戦を声高に叫ぶことはありません。事実を淡々と描いています。

 私にとっては忘れることのできない大切な映画になりました。

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