名古屋ボストン美術館最終展
1999年にオープンした名古屋ボストンが、開館20年で本家との契約の切れる2019年度末で閉館することになりました。今回の「ハピネス~明日の幸せを求めて」が最終展です。
名古屋ボストンは名古屋の財界が中心になって財団を設立し、県や市の拠出金も得ながらこれまで運営してきました。開館当初を除いて赤字が累積して厳しい運営が続いていたこともあり、契約を更新しないことになりました。開館当初の契約では、展示される作品は本家ボストン所蔵のものに限られることや、名古屋側に出品作品を選ぶ権利がないことなどの厳しい条件があったことも、運営に支障があったものと思われます。
今回の最終展にはボストンから74点が出品されています。ボストンが誇る日本美術の所蔵品の中から、曾我蕭白の〈琴棋書画図〉が初出品されています。もっとも注目される作品です。
1760年頃
修復前の画像で六曲一双の屏風となっています。
今回はオリジナルの襖の状態に修復されていました
第1章の 愛から生まれる幸せ~日常の情景~では親子や兄弟などを描いた作品が中心でした
ミレー〈編み物のお稽古〉 ルノワール〈ガンジー島の海辺の子
1860年頃 どもたち〉1883年頃
出品作品のうち約4割はアメリカ美術の作品です。ジム・ダインのハートの作品が11点でした。
これまで何度も通った名護やボストンの閉館は寂しいことです。
今回の展覧会は最終展としてはいささか地味で残念でした。
会期は10月8日までです。
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