「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」:名古屋市美術館
「ミレーの会」のメンバーのうち9人で名古屋へ出かけました。名古屋市美術館で開催中の「至上の印象派展」は国立新美術館、福岡国立博物館で多くの入館者を集めて名古屋に巡回してきました。
ビュールレ・コレクションはドイツからスイスに移住したビュールレの世界有数のプライベート・コレクションです。チューリッヒのビューレル邸で展示されていましたが、2020年オープン予定のチューリッヒ美術館新館に収蔵されることになり、この度の日本での公開になりました。
ビュールレ・コレクションは約600点とされていますが、今回はその中から64点が出品されています。ビュールレの優れたコレクションは印象派とポスト印象派が中心で、関連してその前後の時代の作品も所蔵しています。
今回の出品作品のうち、ゴッホ6・セザンヌ6・マネ4・モネ4・ルノワール4・ドガ4・ピカソ3・ピサロ3・ブラック3・ゴーギャン2・ドラクロワ2・シスレー2・ボナール2などそれぞれの画家について複数の作品があり、主題や年代による作風の違いなどを見ることができます。
ゴッホ
〈花咲くマロニエの枝〉 〈日没を背に種まく人〉1888年
1890年 ミレーと浮世絵の影響
ゴッホの〈アニエールのセーヌ川にかかる橋〉の絵には煙を吐く蒸気船や鉄橋を渡る機関車が描かれていて私には新しい発見でした
この展覧会の目玉の作品
同じ場所を描いているのですが・・・
カナール〈サンタ・マリア・ シニャック〈(サンタ・マリア・デッラ・
デッラ・サルーテ聖堂、 サルーテ聖堂)〉1905年
ヴェネツィア〉 1738-42年
モネ〈睡蓮の庭、緑の反映〉 1920-26年
2×4㍍の大作。最後の部屋に展示。この作品だけ撮影可。
出品点数は少ないのですが、充実したコレクションで質の高い展覧会でした。会期は9月24日までです。
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