「運慶展」:東京国立博物館
26日の会期末まで5日となった22日にようやく観ることができました。正午から目白で会合があるので時間を気にしながらの鑑賞でした。
連日大混雑ということなので、開館前に並ぶことにしました。博物館の門前に着いたのはちょうど9時でした。すでに300人ほどの行列。開館したのは9時32分で私は9時38分に入館しました。入り口に近い第1展示室はかなりの混雑でしたが、2・3・4室はゆっくりと観ることができました。
上野駅から博物館への 9時の入場待ちの列
人の流れ 右が博物館
今回の展覧会は国立博物館が相当なエネルギーと時間をかけて開催した特別展です。「興福寺中金堂再建記念特別展」ですが、興福寺所蔵の作品をはじめ、全国各地の寺院などから37点74体が出品されています。
運慶の作品は12点22体です。現存する運慶の作品は31体とされているので全体の7割を一度に観ることができます。4点12体が国宝、その他は重要文化財です。
運慶の処女作:26歳の頃
無著菩薩立像 世親菩薩立像
いずれも国宝 1212年 興福寺
運慶の類い希な造形力とみごとな写実性がどの作品にも表れています。無著と世親の菩薩立像2体は人物像の代表と称される傑作でそれぞれの人間性が深く刻まれており、感動しました。
日本を代表する仏師運慶の青年時代から晩年に至るまでの作品を全国の寺院や博物館などを訪ねなくても一度に観ることができるまたとない機会でした。
展示の方法や照明も工夫されていて、360度どこからでも観ることができる配置など画期的でした。
運慶の父康慶や子湛慶の作品を含め、47点中国宝12点、重文34点。1点を除いて全て文化財指定を受けています。
私が観た22日に入館者が50万人に達しました。1日1万人です。今日も昼前後は60分待ちとか。26日の最終日まで混雑は続くでしょう。
駆け足で観て回ったのですが、深く印象に残るすばらしい展覧会でした。
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コメント
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運慶展を観た方にWEB小説「北円堂の秘密」をお薦めします。
グーグルやスマホでヒットし、小一時間で読めます。
その1からラストまで無料です。
少し難解ですが歴史ミステリーとして面白いです。
北円堂は無著世親像を収蔵する古都奈良・興福寺の八角円堂です。
読めば歴史探偵の気分を味わえます。
投稿: omachi | 2017年11月24日 (金) 19時35分