「国宝展」:京都国立博物館
美術館めぐりの旅2日目は京都国立博物館の「国宝展」から始まりました。建造物などを除いた日本の国宝は885点。そのうちの209点がこの展覧会に出品されています。実に全体の4分の1にあたります。
この秋もっとも注目される展覧会で人気抜群です。会期が始まって12日目の日曜日とあって大混雑が予想されました。早めに列に並ぶことにして8時前にホテル発、タクシーで京博へ。8時10分頃に着いて列に並びました。この時点で130番目。開館の9時30分まで1時間20分、小雨の中、傘をさしてひたすら待ちました。
入館してすぐに2階へ。ここには雪舟の国宝6点がすべて展示されているのです。一人で6点の国宝指定は雪舟だけです。
雪舟〈慧可断臂図〉 1496年
雪舟の作品の中でももっとも評価の高い作品です。
雪舟の絵の前には2,3人居るだけ。名画を独占しました。
その隣のコーナーには宗達の〈風神雷神図〉もありました。
6日から始まった展覧会は全部で4期に分けられて展示替えが行われます。私たちが行った日は第1期の最終日でした。
100余点がすべて国宝というのは迫力があります。
私の印象に残っているのは、薬師寺の吉祥天像、信貴山縁起絵巻、古今和歌集(高野切本)、火炎型土器、縄文のビーナス、仮面の女神などです。
入館直後は比較的すいていたのですが、やがて大混雑に。絵巻物などを最前列で観るのはなかなか大変でした。
出品されている209点の作品全てを観るためには4回通う必要があります。
会期は11月26日までで約50日と短くなっています。半世紀に一度の貴重な国宝展を観て、あらためて日本の文化・芸術のすばらしさを実感しました。
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