パレルモ・マッシモ劇場のオペラ「椿姫」:浜松アクトシティ大ホール
14日夜の公演でしたがアップするのが遅くなりました。
パレルモ・マッシも劇場はオペラの本場イタリア最大の劇場で、シチリア島にあります。その劇場の10年ぶりの来日公演です。
浜松での演目はヴェルディの名曲「椿姫」です。一度聴くと忘れることのできない悲しい美しさにあふれた前奏曲に始まり、第1幕ではおなじみの〈乾杯の歌〉、主人公ヴィオレッタのアリア〈ああ、そは彼の人か~花から花へ〉などの名曲が歌われます。
第2幕ではヴィオレッタと愛し合うアルフレードが愛を歌う〈燃える心を〉のアリア、アルフレードの父ジェルモンが息子を慰め、故郷に帰ろうとなだめる〈プロヴァンスの陸と海〉などが歌われます。
第3幕は臨終が近いヴィオレッタの寝室の情景です。過去の栄華を振り返りながらヴィオレッタが歌う〈過ぎ去った日々〉。フィナーレでヴィオレッタは「不思議だわ。苦しみがどこかに行って生まれ変わるようだ。嬉しい」とつぶやいたところで息を引き取ります。
すばらしいオペラでした。久しぶりに本場イタリアのオペラを楽しみました。
前奏曲が終わって幕が上がるとそこには美しい舞台が広がっていました。主役のヴィオレッタを演じたのはこの劇場のあるシチリア島パレルモ出身のソプラノ歌手デジレ・ランカトーレ。18歳でデビュー以来20数年国際的な舞台で活躍しています。声量豊かで高音も美しいみごとな歌唱でした。フィナーレでベッドに寝たまま歌うシーンもみごとでした。
ヴィオレッタの相手アルフレードを演じたのは若手のテノール歌手
アントニオ・ポーリでした。
重要な役回りのアルフレードの父親役はセバスティアン・カターナでした。東京などではこの役を世界有数のバリトン歌手レオ・ヌッチが演じています。レオ・ヌッチを聴くことができなくて残念でした。
指揮は30代半ばのイヴァン・チャンパ。
カーテンコールは10分近く続きました。かなりの人がスタンディングオベーション。満席に近い聴衆は満足して帰路につきました。
« くんま ほたるの里 | トップページ | じゃがいもの収穫 »
「音楽」カテゴリの記事
- 至福の時間:「オーケストラ 明日へのアンサンブル」(2020.08.23)
- 音楽講座「ベートーヴェンの虚像と実像」(2020.08.08)
- 懐かしいフォークソング:シニアクラブでのコンサート(2019.04.18)
- かねもティーカルチャーホール:掛川(2019.02.14)
- 浜松4位の今田篤リサイタル(2019.02.12)
コメント