日本一美しい仏像 国宝十一面観音
渡岸寺観音堂(長浜市高月町)の国宝十一面観音は日本一美しい仏像彫刻と言われています。5月28日午後拝観しました。
右足を少し前に出し、右の腰を少しひねったスタイルです。十一面は本面と頭上面、左右に三面ずつと後ろに三面。
後ろの面は暴悪大笑面で、怒っているのか笑っているのか・・・不思議な表情です。
収蔵庫の中では背面にも回って360度拝観できます。
制作年代は平安時代初期で作者不詳です。戦乱の戦国時代には地域の人たちが観音様を護るために、地中に埋めて難を逃れたとか・・・。後背などは失われています。
十一面観音の国宝は室生寺をはじめ近畿地方に7体ありますが、この十一面観音はその中でももっとも優れた仏像で、日本の彫刻の中で一番美しいと言われています。
地元のガイドの詳しい説明を聞いた後、拝観しました。慈愛に満ちたお顔、妖艶な感じもする肢体。一木造りのみごとな観音様に感動しました。
ここに至るまで豐田市美術館から130㎞の回り道をしたのですが、それだけのことはありました。
この観音像は長浜市高月町渡岸寺の向源寺にある渡岸寺(どうがんじ)観音堂に安置されています。
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凄く立派な仏像を拝見しました。私も仏像が好きで近場の神社に行って仏像を観て写真を撮った時期がありましたが、比較ならないですね、有難うございます。
投稿: 水野徹 | 2016年6月 3日 (金) 05時44分