オペラ「イリス」
1週間以上前の14日(日)に観たオペラです。「イリス」は「カヴァレリア・ルスティカーナ」で知られるマスカーニ(1863-1945)の曲です。
私はこのオペラを初めて観ました。それもそのはず・・・日本での初演は1985年で、今回で4回目という珍しいオペラです。
舞台は江戸時代の日本、主役である純真無垢の女性イリスをはじめ登場人物はすべて和服を着て登場します。舞台の背景には北斎の浮世絵を思わせる大きな富士山のセット。まさに典型的なジャポニスムのオペラバージョンです。
当日開演前の時間、オペラ研究家の岸純信さんとランチを共にしながら「イリス」についてのお話を聴く機会がありました。初めて観る「イリス」についていろいろな話を伺い、ステージで展開されるオペラを興味深く観ることができました。
第1幕の壮麗なコーラス「太陽賛歌」がすばらしい曲で、印象に残りました。この「太陽賛歌」は終幕でも演奏されます。
この公演は静岡国際オペラコンクールの関連イベントで、第5回県民オペラです。県民オペラはこのコンクールで三浦環特別賞受賞者と静岡県ゆかりの演奏家たちが共演する形で開催されています。2003年に始まり、その後3回連続で「蝶々夫人」、前回は「夕鶴」、そして今回の「イリス」です。
主役のイリスを演じたのは、第6回コンクールで最高位と三浦環特別賞を受賞した吉田珠代です。オーサカを演じたのは浜松出身のテノール水船桂太郎です。オーケストラは浜松フィル、指揮は杉原直基です。
富士山や吉原の遊郭のセットなど、いずれも美しく照明もみごとでした。
この日1回だけの公演ではもったいないことです。
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