亡きリーダーへのレクイエム:「ザ・ブトン」トリオ初ライブ
4人の高校生が高校2年生の時に結成したフォークソングのバンド「ザ・ブトン」は在学中に華々しい活躍をしていましたが、高校卒業と同時に活動を終えていました。
それから40年余、還暦を機に活動を再開したのは3年前のことでした。メンバーの一人が札幌在住で4人揃っての練習もなかなかできない中で、オリジナルライブや浜名湖フォークジャンボリー、浜松やらまいかフェスティバルなどのイベントに出場してみごとなハーモニーを響かせて好評を博していました。
ところが・・・今年5月、リーダーがわずか1ヶ月の入院で逝ってしまいました。編曲、ピアノ演奏など文字通りリーダーとしてバンドを率いていた柴田君の急逝で残されたメンバーは大きなショックを受けました。
これまでメンバーを支えてきた同級生などの仲間が残された3人を励まし、音楽を愛し,音楽を生きがいとしてきた柴田君のためにもバンドの活動を再開する勧め、今回のライブが実現しました。
会場の島田市島田市民総合施設「プラザおおるり」のホール(定員610)はほぼ満席でした。いつものライブと同じく同級生を中心とする実行委員会のメンバーが運営に当たっていました。大半が私の教え子たちです。
おなじみの「ザ・ブントのテーマ」から始まり、休憩をはさんで2時間余、楽しく、そして心温まるライブでした。亡きリーダーへの追悼の気持ちも随所に見られました。会場の全員で黙祷もしました。柴田君のピアノとヴォーカルの音源を流してそれに合わせて3人で演奏するという試みもありました。
柴田君が作詞・作曲した「この橋を渡れば」は長い曲ですが、心にしみる名曲です。アンコールで演奏した「蓬莱橋」は、前堀君が作った名曲で、島田市民に愛唱されています。
いくつか歌った新曲の中に、前堀君が作った「大井川トレイン」がありました。大井川鉄道の電車が金谷から千頭に向かって川沿いを走って行く情景を詩情豊かに歌っています。島田ではこれから人気が出るでしょう。
3人になって初めてのライブでしたが、美しいハーモニーはますます輝きを増し、気の合ったトリオの演奏を楽しむことができました。
ライブ全体が柴田君へのレクイエムで、柴田君も喜んだことでしょう。
第1部 第2部「切手のないおくりもの」
聴衆と一緒に歌っています
第3回静岡フォークジャンボリーのyoutube です。
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