マリ・ーローランサン展:浜松市美術館
マリー・ローランサン(1883-1956)は20世紀前半にパリで活躍した女流画家です。
ローランサンと言えば、パステルカラーの淡いピンクやホワイトなどの色で描いた愛らしく、甘美で軽やかな絵を思い浮かべます。それは彼女の画家としての活動の後半以降のことです。
今回の展覧会では晩年に至るまでの71点の作品で彼女の画業の流れがわかるようになっています。
画学校で学んでいた初期の作品はオーソドックスな油彩画です。ところが間もなく同時代のピカソなどとの交流の中でキュビスムの影響を受けます。
〈自画像〉1905 〈ピカソ〉1908
㊧:自画像は22歳の頃。控えめな表現です
㊨:自画像の3年後、20代半ば。明らかにキュビスムの影響が見られます
〈舞踏〉1919年 36歳 輪郭線はなく、淡いピンクやホワイトなど一見してローランサンの作品とわかります
〈接吻〉1927年 44歳
〈3人の若い女〉1953年 72歳 晩年の作品です
会期は8月23日まで。
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