大原美術館展:静岡市美術館
倉敷の大原美術館は日本で初めて西洋美術を本格的に鑑賞できる美術館として1930年に開館しました。今年で85年の歴史があります。ミレーの会では2011年の美術館巡りの旅で、直島の帰りに寄りました。
今回の展覧会はその大原美術館から①設立までの道をたどる作品②西洋絵画の優れたコレクション③日本近代美術の名作④民芸運動の作家たち⑤現代美術 の5つの分野から75点が出品され、大原美術館の歴史や果たしてきた役割を伝えてくれるとともに、数々の名画を見せてくれます。
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上の3枚はいずれも画家・児島虎次郎の作品です。虎次郎は大原孫三郎の盟友であり、孫三郎の支援を受けて渡欧し数々の名画を収集しました。画家としても優れた力量を示しています。
下の3枚は西洋絵画の名作です。㊧:シニャック〈オーヴェルシーの運河〉 ㊥:マティス〈エエトルタ-海の断崖〉 ㊨:ギヨマン〈ラ・セデルの丘〉
今回のポスターやチラシを飾るモディリアーニ〈ジャンヌ・エビュテルヌの肖像〉。おなかの部分をよく見るとややふくらんで見えます。懐胎しています。
上の4枚は日本近代美術の作品。㊧:萬鐵五郎〈雲のある自画像〉
頭上の2色の雲は何を表現しているのでしょうか。
㊧から2枚目 岸田劉生〈静物 赤りんご三個、茶碗、ブリキ缶、匙〉
非常に精緻に描かれています 3枚目 梅原龍三郎〈裸婦扇〉
この隣りに安井曾太郎の作品が並んでおり、両者の違いがよくわかりました。 ㊨:藤島武二〈耕到天〉・・・国威発揚の作品とか・・・。
中段㊧:棟方志功〈大原寿恵子歌集より「梨花の柵〉 ㊨;芹沢銈介〈伊曽保物語屏風〉
下の3枚は現代美術。㊧:山口晃〈倉敷金刀比羅図〉 ㊨:北城貴子〈Waiting Light -muison-so-〉 美しい緑です
ミロ〈夜の中の女たち〉
画面右側が月のある明るい風景、左は星で暗い。その中で女たちがうごめいています
チラシにはありませんが、青木繁〈男の顔〉や現代絵画の福田美蘭
〈モネの睡蓮〉なども印象に残りました。
静岡市美術館は毎日午後7時まで開館しています。5時頃入館しましたが閑散としていました。
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