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尾形光琳の〈燕子花〉と〈紅白梅〉の二大国宝が56年ぶりに同時公開されることで大きな話題になった展覧会です。
〈紅白梅図屏風〉:この絵は2013年2月27日に見ています。ちょうど2年ぶりです
第1展示室に入るとこの2点が左右に展示されています。入場者はまず二大国宝と対面することになります。展覧会の主題は「光琳アート 光琳と現代美術」です。”日本が創造した、世界に誇る最上の美”と称される琳派が現代の美術にまで影響を及ぼしていることを優れた企画の展覧会です。
今年300年忌を迎えた光琳を記念する特別展で、光琳の作品は約30点出品されています。その作品は屏風・掛け軸・扇面・団扇・蒔絵・陶器など多様です。これらの作品を通じて光琳の画風や琳派の特徴を把握することができます。
この展覧会のもう一つの見どころは、明治から現代まで多くの芸術家が琳派の影響を受けて「琳派アート」を展開してきたことを約50点の様々な作品で示していることです。
このほか、速水御舟・川端龍子・竹内栖鳳・福田平八郎・小林古径・安田靫彦・など明治以後の日本画を代表する画家たちの「琳派アート」が出品されています。絵画以外では北大路魯山人・楽吉右衛門・十四代今泉今右衛門などの陶器や着物、蒔絵などもあります。
現代では人気の高い村上隆や杉本博司、会田誠、福田美蘭などの作品にも琳派の影響の見られる作品があります。
杉本博司〈月下紅白梅図〉:紅白梅図を写真撮影し、特殊な方法でプリントした作品
琳派とは直接関係ないと思われる現代アートの世界にもいろいろな影響が及んでいることを示しています。まさに「光琳アート」です。
琳派に限定した展覧会はMOAでも2013年に開いていますが、現代アートまで拡大した琳派アート展は初めてではないでしょうか。大変興味深く観ることができました。今年の展覧会ベスト10に入るのは間違いないでしょう。
3月3日の会期末を控えて今日も朝から大混雑でした。私は9時30分オープンの20分前に並びました。前から30人目でしたからゆっくり観ていたのですが、やがてかなり混んできました。混雑がひどくなるとキャプションを読むことが困難になります。
駅と美術館の間のバスは往路復路とも時刻表に関係なくピストン輸送でした。
土肥金山
今回の旅のテーマは「伊豆の歴史を学ぶ」でした。その最初は土肥金山です。伊豆市の西海岸にあり、現在は閉山してテーマパークになっています。明治から昭和にかけて佐渡金山に次ぐ生産量を誇りました。1975年までに産出した金は約40トンで現在の価格で2000億円を超える額だという
ことです。
残されている坑道へ入ります
鉱夫たちは劣悪な労働環境で過酷な労働を強いられたのでしょう。電動人形で再現しています。
堂ヶ島の海蝕崖と海蝕洞
リアス式海岸の続く西伊豆の堂ヶ島には凝灰岩が波浪によって浸食されてできた特異な地形があります。遊覧船からその風景を見ました。
㊧:遊覧船が狭い個所を通過します
㊨:有名な天窓洞に進入します
㊧:天窓の天井が落ちて空が見えています
㊨:船は洞の中でUターンして出て行きます
スリルを感じながら珍しい風景を楽しみました。
岡村桂三郎(1958-)は50代半ばの日本画家で多摩美大日本画専攻教授です。伝統的な日本画の技法にとらわれない独自の手法で大作を作り続けています。
その技法は、杉板を焼き焦がしてその上に方解末を塗り重ね、スクレーパーで表面を削る方法などで作品を作り上げるというものです。数多くの板を組み合わせて巨大な作品ができています。焼け焦げた杉板の色がベースで、鮮やかな色はまったくありません。描かれているのはオオカミ・魚・人の顔・龍などです。
出品作品は10点です。そのうち2015年の最新作2点は、〈渦巻く15-1〉と〈降り注ぐ15-1〉のいずれも350×1,100×9(厚さ)という大型です。横11㍍・・・展示室の壁面にようやく収まっています。フロアに座って大画面を眺めると、圧倒的な迫力で絵が迫ってきます。落ち着いた穏やかな色調で人間が古くから感じてきた生命力を訴えています。
下㊧=〈夜叉13-1〉 下㊨〈オオカミ14-1〉
2階展示室では秋野不矩の作品20点が展示されています。会期は3月19日まで
第99回再興院展を見ました。院展は日本美術院の秋の展覧会です。日本美術院は1898年に岡倉天心たちによって創設されました。その後1914年に横山大観らが再興して現在に至っています。昨年秋の展覧会が再興院展99回でした。今回はその巡回展です。
日本美術院は日本画の組織として最大です。伝統的な日本画の画法による装飾性豊かな作品が大半です。出品作品の大きさに基準があり、225×180以内とされていますが、大半の作品はその最大サイズになっていますから迫力があります。今回は68点出品されていますが、そのうち32点が同人、残る36点が応募入選作品です。
受賞作品から紹介します。
内閣総理大臣賞
清水由朗〈原生〉
荒れ野で実をつけたブドウが陽だまりで青く輝いています
文部科学大臣賞
宮北千織〈佳き日〉
従兄弟の結婚式。中央はプラハの教会のステンドグラス
日本美術院賞・横山大観賞・足立美術館賞
洋画の趣です。手編みのセーターの細かい描写。
同人の作品
田渕俊夫〈月明り〉
月の光に照らされた竹林が中央に、手前には紅梅が・・・
いずれの作品も大作で美しく、見応えがあります。
クリエート浜松で22日まで。
自治会の役員を務めている関係で、地元の小学校と隣接学区の小学校の2校とかかわりを持っています。
地元の小学校で
学校評議員を仰せつかっているので年に何回か出かけます。先日評議員会があり、会議の前に授業を参観しました。45分で30学級の授業を見るので本当に駆け足です。短い時間で授業の雰囲気やレベルを見極めるのはなかなか大変です。参観した後、委員一人ずつ感想を述べることになるのでなんとなく気楽に見ているわけにはいきません。
この日の授業ではどの学級も落ち着いていて子どもたちは授業に集中していました。教材もよく工夫されていて感心しました。5年生のある学級では英語による寸劇を演じていました。
会議が終わって給食の試食をしました。この日のメニューは・・・委託米飯 関東煮 金時豆の甘煮 白菜漬け 牛乳
米飯は5,6年生用です。関東煮にはうずらの卵が入る予定でしたが
殻が見つかったので事前に排除したとのこと
給食は何度いただいても同じような味でおいしいとは思えないのですが・・・。子どもたちはどう思っているのでしょうか。
隣接学区の小学校で
先週は地域公開が行われ、保護者や地域の関係者など400人以上が授業を参観しました。この日のために30数ページの厚さのシラバスが用意され、各担任は力のこもった授業を展開していました。作品で言えば力作、投手で言えば力投という感じの授業でした。迫力があって興味深かったのですが、毎日続けるのは難しいでしょう。
今日は地域の人々に感謝する全校集会がありました。自治会・体育振興会・相談員・守り隊・図書ボランティアが対象です。
校名からとった5文字のキャラクターが登場し、その後寸劇や歌などで感謝の気持ちを表現してくれました。あとひと月で卒業していく6年生が中心になって企画したとのことでした。子どもたちの感謝の気持ちをありがたく受け止めました。
それぞれの地域に依拠した住民の団体が衰退して消え去ろうとしています。もっとも早く消滅したのは青年団でした。次に婦人会がなくなりました。一部の地域では残っていても自治会女性部などのネーミングで、「婦人」という言葉は過去のものになりました。
私が県庁で仕事をしていたとき、「婦人のための静岡県計画」や「婦人の海外派遣」などの事業を担当していて当然のように「婦人」という言葉を使っていたのでしたが、今や死語に等しくなっています。
今、子ども会が会員の減少に直面しています。わが町では全盛期に100人を超え、ソフトボールでは全市で優勝した子ども会が、4月から会員数20人になるという厳しい局面を迎えています。ソフトもポートも単独でチーム編成が不可能で4~6の子ども会の混成チームになります。
子ども会育成会の役員たちは毎年新入学児童の保護者に加入を呼びかけていますが、反応は鈍く入会者が増えません。子どもは塾やお稽古事、スポーツスクールなどで忙しく、親は役員としての負担が重くて敬遠するという状況がどこの子ども会でも見られます。
今の子どもたちの親の世代は子ども会の活動に熱心に参加し、大人になってから地域のいろいろな活動に参加してくれています。子ども会で活動する子どもが少ないと、将来地域で活動してくれるリーダーが育たないということになります。これは地域にとって大きな問題です。
ということで、先日この問題について検討する会議を開きました。自治会と子ども会育成会から18人が参加して議論しました。子ども会育成会の役員からは、小学校に通う児童を全員参加させてほしいという要望が出されました。近隣の自治会で周到な準備を重ねてこの4月から全員加入の原則を決めたところがあることに刺激されたのでしょう。全員加入を実現するためには個人負担を軽減することが必要になります。この自治会では年間100万円を充当するとのことです。
お金だけで解決できる問題ではありません。「地域の子を地域で育てること」ができなければ、住民の結びつきは薄れ、地域の教育力も低下します。
これからの地域を考える上で重要な課題です。自治会としては27年度の重要課題として取り組むことになります。
1月後半の2週間で3つのお出かけプランを企画しました。いずれも私が幹事役で企画・立案と当日のガイド役もします。時期の早い順で・・・。
3月 「二俣川の桜堤と湖畔の桜トンネル」:ASNの3月ウォーキング 3月31日(火)
旧天竜市の中心部をスタートして二俣大橋を渡り、間もなく二俣川の左岸に出ます。堤防の道をしばらく進むと,幻の旧国鉄佐久間線の線路跡などの遺産が見えてきます。川の中にも橋脚の一部が残っています。天王橋で右岸に渡り、国道362号線沿いに咲く200本のソメイヨシノの下を歩きます。樹齢数十年の古木です。
二俣川の堤から北へ折れて光明小学校へ向かいます。校門を入るとすてきなサクラのプロムナードがあります。校門の横には佐久間線の土盛りが続いています。
近くでカタクリの群落を見た後、国道362号線を北上して船明ダム湖畔へ。サクラのトンネルの下で楽しい昼食です。
食後は天竜川沿いに、榑山や大園などの古い集落を抜けて天竜し中心部に戻り、ゴール。約10㎞の行程です。
サクラは満開の見込みで、お花見が楽しみです。参加申込みは不要なフリープランです。
1月29日に家内と二人で下見をして10㎞をしっかり歩いてきました。
4月 「浜松・浜名湖の春を訪ねる旅」:中学校の関東地区同期の仲間 4月15日~16日
関東地区在住の8人を浜松に迎えます。皆さん浜松は初めてです。昼前に浜松に着いてまずウナギ飯のお昼です。
アクトタワーの展望回廊から浜松を眺めた後世界に誇る楽器博物館、家康400年祭で盛り上がる浜松城、浜名湖花フェスタで賑わうフラワーパークと回って、浜名湖を見おろす宿へ。
二日目はまず浜名湖の遊覧船に乗った後、ジャンボタクシーで浜名湖一周です。西気賀でタクシーを一度降りて天竜浜名湖鉄道で佐久米まで2駅乗車。待っていたタクシーに乗り三ヶ日の摩珂耶寺へ。世界に誇る鎌倉時代の庭園を見ます。入河屋に寄ってミカンを使った和菓子をお土産に。
新居関所を見学した後、弁天島のレストランで和食のお昼をいただいて浜松駅へ。
おおよそ以上のような行程です。春の浜松と浜名湖を楽しんでいただけそうです。
7月 「ミレーの会 関西の美術館巡りの旅」:静岡文化芸大社会人聴講生の美術愛好者のグループ 7月11日~12日
ミレーの会の旅は今年で7回目になります。これまでもすべて私が企画してきました。先生にも同行していただき、総勢24名で出かける予定です。
貸切バスで浜松から信楽町のMIHO MUSEUMに向かいます。「若冲と蕪村」展を観たあと、一路京都へ。その後の行程の詳細はこれから検討しますが、京都市美術館の「ルーブル美術館展」と「マグリット展」などを観るほか、町中散策なども、宿は御所に近い鴨川の畔に確保しました。
バスの中でも食事をしながらも美術の話に花が咲く皆さんです。
行程を考え、宿とバスを確保し、皆さんにお知らせして参加希望を募る。なかなか面倒ですが慣れたことなので楽しみながら作業を進めます。
これまでに、瀬戸内海の直島へ行ったときは台風の接近で大雨。昨年の箱根は豪雨で道路が寸断されて大幅な予定変更。本番で好天に恵まれることを祈るばかりです。
昨年10月から聴講してきた静岡文化芸大の26年度後期の授業が今日で終わりました。二本松康宏先生の「日本文学作品研究」です。
今日は節分です。最近はこの日に家庭で恵方巻きを食べることが多くなりました。先生から恵方巻きの起源についてのお話がありました。
その1 大阪船場に近くの花街で始まったという説
江戸末期の頃、船場の繊維問屋の旦那衆が花街に遊びに行き、そこで節分の日に女衆に太巻きを切らないで丸かじりさせたことが始まりという説。比較的有力な説のようです。しかし、大阪では「恵方巻き」という名前ではなく、巻き寿司、太巻き寿司、丸かぶり寿司と呼ばれています。
その2 浜松で始まったという説
秀吉の家臣であった堀尾吉晴が浜松城主の時、節分に太巻きを食べて出陣したところ大勝利をおさめたことから浜松という説。根拠は不明確ですが、もしかしたら浜松が発祥の地かもしれません。
その3 セブンイレブンが始めたという説
現代の「恵方巻き」はこれが定説です。セブンイレブンが「恵方巻き」の名で商品を売り出したのは1998年(平成10年)のことですからつい最近のことです。 それ以来全国各地で製造・販売されています。
大学の帰りにスーパーで恵方巻きを2本買って帰りました。節分の日に、この恵方巻きをその年の恵方に向かって目を閉じて無言で丸かじりすると縁起がいいとされています。七福神に因んで7種類の具が入っているのが普通です。
㊧イクラやマスなど。900円。なかなか美味でした。
㊨2本切りました。左がイクラなど、右がネギトロなど(500円)
スーパーでは特設売り場に客が集中して買っていました。予約で申し込んだ人も多く、大変な売れ行きでした。今夜は恵方巻きをいただいて、豆まきという家庭が多いでしょう。
厳しい寒さが続いていますが、 明日は節分、明後日は立春です。日に日に日差しが長くなり、早春の気配が感じられるようになりました。
浜名湖ガーデンパークではようやく春の花が咲いてきました。元日草とも言われ、春を告げる花を代表する福寿草です。
福寿草
紅梅
花木園の梅林で紅梅が少しずつ花開いています
クリスマスローズ
クリスマスローズの小径や水の庭で次々と咲いています
アタミザクラ 早咲きのサクラです
「青いシクラメン」 全国で初めて露地植えで咲いている青系のシクラメンです
春の香り
半旗?
㊧:園内の掲揚されている国旗が半旗になっていました。半旗にしては低すぎるのですが・・・。もしかしてテロリストの犠牲になった後藤さんに対する弔意の表明かと・・・
㊨:管理棟から職員が出てきて高く掲げました。風のいたずらでずり落ちていたのでした
香川京子の1時間20分に及ぶトークを聴きました。彼女が出演している「赤い陣羽織」上映の後、その映画に出たときの感想からトークは始まりました。
映画「赤い陣羽織」 1958年製作・監督:山本薩夫 原作:木下順二 出演:中村勘三郎/伊藤雄之助/有馬稲子/香川京子/三島雅夫など。カラー/90分
映画初出演の勘三郎が暑さの中大汗をかいて演技していた思い出や、いわゆる社会派で悲劇が主だった山本薩夫監督にしては珍しいコメディだったこと、弓のお稽古をしたことなどの話から始まりました。
四大巨匠と言われる黒澤明・溝口健二・小津安二郎・成瀬巳喜男の映画に出たときの思い出もいろいろ語ってくれました。これらの巨匠や錚々たる顔ぶれの俳優たちの中で、不安と緊張の連続であったとか。小津安二郎の映画には神秘的な美しさがあった。撮影の時、ローアングルのカメラの前で決められた位置にしっかりと座って演技をした。溝口健二は細かい演技指導はしなかった。成瀬の映画は所帯じみた感じの描写が多かった。黒澤明はリハーサルを非常に大切にした、などなど。
共演した俳優についても「東京物語」で原節子と共演してうれしかったこと、「肝っ玉母さん」で共演した松村達雄は自由な考え方をする人で、話をしっかり受け止めてくれたことなど・・・。
後半では今井正監督「ひめゆりの塔」について。この映画に出た後、この悲劇を伝えたいという使命感に燃えた。いろいろ調べて書いたのが香川の著書「ひめゆりの祈り」であり、戦争にはこのような悲劇が伴う、若い人の命を大切にしたいと語りました。
1931年生まれで今年83歳の香川京子ですが、今もさわやかで美しく、服もシックな色合いでした。とてもそのようなお年には見えません。
日本映画の数々の名監督の映画119本に出演し、俳優として充実したキャリアを積み重ねてきたこと、プライベートでも充実した日々であったことがうかがえる楽しいお話でした。
今日のイベントは静岡文化芸大が開催している「MEDIA DESINE WEEK 2015」の一環として大学の講堂で行われました。せっかくの香川京子さんのお話を聴いたのはわずか40人ほどでした。このイベントが広く周知されていたとは言えず、残念でした。
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