2015 再興院展:浜松
第99回再興院展を見ました。院展は日本美術院の秋の展覧会です。日本美術院は1898年に岡倉天心たちによって創設されました。その後1914年に横山大観らが再興して現在に至っています。昨年秋の展覧会が再興院展99回でした。今回はその巡回展です。
日本美術院は日本画の組織として最大です。伝統的な日本画の画法による装飾性豊かな作品が大半です。出品作品の大きさに基準があり、225×180以内とされていますが、大半の作品はその最大サイズになっていますから迫力があります。今回は68点出品されていますが、そのうち32点が同人、残る36点が応募入選作品です。
受賞作品から紹介します。
内閣総理大臣賞
清水由朗〈原生〉
荒れ野で実をつけたブドウが陽だまりで青く輝いています
文部科学大臣賞
宮北千織〈佳き日〉
従兄弟の結婚式。中央はプラハの教会のステンドグラス
日本美術院賞・横山大観賞・足立美術館賞
洋画の趣です。手編みのセーターの細かい描写。
同人の作品
田渕俊夫〈月明り〉
月の光に照らされた竹林が中央に、手前には紅梅が・・・
いずれの作品も大作で美しく、見応えがあります。
クリエート浜松で22日まで。
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