「天野浩教授 青色LED研究の足跡」展②
会場では青色LEDとはなにか、研究開発の歴史、その原理と応用などが各種のパネルや模型、実際に応用した機器の展示などでわかりやすく説明されています。
これらの展示を見ると、一つ一つの青色LEDはマッチ棒の先ほどの小さな物体です。この発光ダイオードが明るい光を発するのですから他の光源に比べてまぶしく見えるわけです。
会場には明かりの歴史についての展示もあります。松明やろうそく、石油ランプ、ガスライト、白熱電灯、蛍光灯など・・・。
㊧:竹のフィラメントを使った白熱電球
㊨:白熱灯37.4ワット 蛍光灯9.3ワット LED4.4ワット 電力量は白熱灯の1割強。白熱灯は触れないほど熱い。
実用例
㊧:舞台用照明 1基ですべての色が出せます。電力量は150ワット。これまでの器具は色ごとに1基必要、電力量は1800ワット。
㊨・LEDを応用した野菜の人工栽培。右から植えてから2週目、3週目、4週目(出荷可能)。赤色が主体。
省エネ効果
天野教授によると日本では2020年のオリンピックまでに全照明の7割がLEDに置き換わり、それによる省エネ効果は総電力の7%で、現在全部停止している原発の発電能力(30%)の4分の1に相当すること、現在研究を進めている省エネ技術が完成すれば省エネ効果は15%になり、原発の半分をまかなう事が可能だとのことです。
LEDオブジェ「鳳凰」
2010年、NAGOYA アカリストリート」で展示されました。白色ダイオード2万個使用。
LEDは液晶テレビ、パソコン、携帯、家庭の照明、信号機などでだれでも知っている身近な照明です。青色LEDの開発によってすべての色が出せるようになりました。
天野教授の信念は「研究は人のためにやる」ということです。世界中の人々が青色LEDの恩恵を受けているわけで
正に本望でしょう。
一部に専門的な展示もありましたが、全体としてわかりやすい展示でした。短期間に準備が行われたことに敬意を表します。
時間がありましたらぜひごらんください。18日まで(13日を除く)
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