市展:」浜松市美術館
浜松市が毎年市民から募集して開いている市展は今年で62回目です。今年は応募総数293で入賞・入選191・・・約100点が選外でした。ジャンル別では絵画180(入賞・入選110)、彫刻11(7)、書24(17)、工芸29(21)、写真49(36)です。
各ジャンルから芸術祭大賞が選ばれ、その中から彫刻〈eat & space〉が芸術祭浜松市長大賞に選ばれました。この作品はどこにでもあるガスボンベを使い、ボンベの底の部分には潜水艦の先頭部分が作られ、先の部分はボンベのままです。ありふれたガスボンベが兵器に変身することを表したのでしょうか。メッセージ性の強さが評価されたとのことです。
絵画では長年制作をしているベテランから高校生まで幅広い年齢層の人が応募しているようです。絵画で大賞を受賞した〈帰途〉は高校生の作品です。その他にも高校生や大学生の若い感性の感じられる作品が多く見られました。
[三方ケ原合戦 立体絵巻]
ジオラマ作家山田卓司さんの制作によるジオラマが2点展示されています。〈出撃〉と〈激突〉です。〈出撃〉は家康が出撃する場面です。その日雪が降っていたという記録もあることから、地面にはうっすらと雪が積もっています。
〈激突〉は武田軍の手厚い布陣に、家康が薄絹のような兵の薄さで挑む場面を描いています。一人一人の侍は2㌢ほどの大きさです。それが約450体。馬や鎧兜まで忠実に再現されています。
静岡文化芸大の磯田道史教授が監修して、古文書などから忠実に史実を追って制作されたジオラマは見事です。
徳川家康公顕彰四百年記念事業の一環として制作されました。市展と同時に公開されています。
展示室では撮影禁止なので、作品は浜松市のFacebookでごらんください。
https://www.facebook.com/hamamatsu.iira
市展は2月1日まで。入場無料
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