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2015年1月22日 (木)

「中村正義展」:豊橋美術博物館

 雨の中、久しぶりで豊橋まで車を走らせ、豊橋市美術博物館で開催中の「小松コレクション 中村正義展」を見ました。
 中村正義(1924-1977)は豊橋生まれの日本画家です。
22歳で中村岳陵に師事、その年に日展に入選。その後特選2回、36歳で審査員になっています。しかし翌年日展を離脱し、その後日本画の異端児と称されるようになります。

 この展覧会では、60点の出品作のうち30代前半の作品が数点で、大半は日展脱退後の作品となっています。このような構成になっているのは豊橋市美術博物館所蔵の4点を除いて他はすべて故・小松三郎氏のコレクションであるからです。小松氏は画家の没する4年前に出会い、晩年の作品を中心に収集し、支援しました。

 作品を見てみましょう。

3_20150122_0001
            〈陽〉1969年

 美しい絵です。日展脱退後数年を経ていますが、伝統的な技法の上に、写真のような技法を取り入れて写実的で穏やかな作風です。

 中村の描いた題材は多岐にわたっていますが、特に好んで描いたのが薔薇、舞妓、顔などです。

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   〈薔薇〉1973年         〈舞妓〉1968年
 〈薔薇〉は原色を多用し、絵の具を厚く盛り上げるなど強い印象を与える作品になっています。
 〈舞妓〉は美しい存在であるはずの舞妓を、美しい衣装に包まれた女性の内面に重点をおいて描いているように見えます。

 作品はその他に、仏画・水墨画・書・「坊ちゃん」の挿絵など多様です。

晩年の作品

 この美術館は晩期の代表作4点を所蔵しています。いずれもかつては小松コレクションだった作品です。〈おそれA〉
〈おそれB〉〈舞妓〉〈うしろの人〉の4点です。

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         〈おそれA〉1974年
 社会の不合理に対する強烈な怒りを感じさせる作品です。

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〈うしろの人〉1977年
 亡くなった年の作品です。20代で結核、40代で直腸ガン。50代で肺ガンと次々に病魔に見舞われた中村が死の影の忍び寄るのを感じながら描きあげた代表作です。

 中村正義没後、NHK日曜美術館で2回取り上げられ放映されています。
 今回の展覧会は豊橋が生んだ優れた画家に焦点を当て、地域の人たちにその偉業を伝えるすばらしい展覧会です。会期は2月8日まで。入場無料です。

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