防災委員研修会
浜松市全域の自主防災隊から1000人以上が参加してはまホールはほぼ満席でした。
前半の講演の講師は仙台市のあるニュータウンの町内会長さんでした。20年も会長を続けているという一級建築士です。東日本大地震発生以前から町内会として防災活動に熱心に取り組んでいたとのことです。
印象に残ったのは、仙台市では災害の復旧はまだ10%程度でこれから40-50年はかかるという話でした。復興のための工事の入札を行っても資材や技術者が確保できないため応募する企業がなかなかないという現実があるようです。阪神淡路大震災から20年、関西がみごとに復活したのに比べて復興の歩みが極めて遅いという厳しい分析がありました。
後半は市危機管理課からの説明。一つはこのほど改訂された「市避難所運営マニュアル」の説明でした。従来のマニュアルに比べてわかりやすく使いやすいマニュアルで、これに基づく訓練が各地区で必要だと思いました。わが地区では一昨年に避難所訓練を行いましたが、このマニュアルによればはるかに効率のいい訓練ができそうです。
もう一つは市沿岸防潮堤整備についての話でした。浜名湖今切口から天竜川河口を結ぶ全長17.5㎞に及ぶ防潮堤の工事が進んでいます。26年度の工事は全体の3割にあたる5㎞で行われています。毎日延べ300台のダンプカーが天竜区阿蔵山で採取した土砂を天竜川右岸の道路を経由して海岸まで運んでいます。
工事が完成すれば宅地の浸水区域は7割減、2㍍以上の浸水深は97%低減されるとのことで、1日も早い完工が待たれます。
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