映画「春を背負って」
久しぶりに映画を見ました。半年ぶりのことです。見た映画は「春を背負って」。名カメラマンで知られる木村大作監督が立山でのロケで北アルプスの絶景を全編におさめたその美しい風景を見たいと思いました。
ロケは立山の大汝山(3015㍍)で行われたとのことです。「菫小屋」という山小屋を舞台として、そこを居場所とする人間模様が描かれます。この山小屋の経営者であった父が遭難者の救助中に事故死。東京でビジネスマンとして生活していた息子が父の後を継ぐ決意をします。その息子の回りには父の知人と心に傷を持つ若い女性がいます。息子はその二人に支えられながら山小屋経営者の道を歩んで行きます。
ロケの主舞台となった「菫小屋」は大汝山休憩所が使われました。本来は休憩所で宿泊客は受け入れないのですが、映画では山小屋になっています。
展望のきく大汝山からの眺望は北アルプスの連山、富士山など数々の名峰が次々と登場し、息をのむ美しさです。錦織りなす紅葉もあります。チングルマなどの高山植物や雷鳥も登場します。朝日や夕日に輝き尾根が赤く染まった山々。人の営みが小さく見える大きな自然と立山の魅力を存分に見せてくれるカメラワークはさすがです。
出演者は松山ケンイチ、蒼井優、豊川悦司、檀ふみ、小林薫など。派手さはありませんが堅実です。音楽は池辺晋一郎。山崎まさよし書き下ろしの主題歌「心の手紙」が印象に残りました。原作は笹本稜平の短編小説です。原作の舞台は奥秩父でしたが、映画では360度どこを撮っても絵になる大汝山に変更されました。
山の好きな方は是非どうぞ。
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