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2014年5月25日 (日)

二つの優れた美術展:「巨匠の目 川端康成と東山魁夷」展

 静岡市美術館で開催中のこの展覧会も優れた企画と豊富な内容で見応えがありました。

 文豪康成の日本文化に対する深い洞察とみごとな美意識や審美眼に感動し、圧倒されます。会場入口に掲示してあるノーベル賞授賞式でのスピーチの一節は康成の美意識を如実に物語っています。

 展覧会は文豪川端康成と戦後日本画壇を代表する東山魁夷の魂の交流を示す資料と、二人の作品、二人のコレクションなど202点で構成されています。

 第1章 文豪・川端康成 では自画像のほか、ノーベル賞メダルなど関連資料、原稿、書、文具など。

 第2章 川端康成の眼 では康成のコレクション56点が展示されています。その中には国宝が3点・・・池大雅の〈十便図〉・与謝蕪村の〈十便図〉・浦上玉堂の〈凍雲篩雪図〉です。個人のコレクションに国宝が3点あるというのも驚きです。
 そのほか、縄文時代の土偶・一茶の俳画・アフガニスタンの仏頭・梅原龍三郎・ロダン・ルノワール・20代半ばの草間彌生の作品など古今東西の幅広いジャンルの名品が出品されており、康成の審美眼がよくわかります。

 第3章 川端文学の世界 では「雪国」「伊豆の踊子」「千羽鶴」などの著書の装丁や挿絵原画など。魁夷が初めて康成の書物の装幀と挿絵をした作品も登場します。

 第4章 東山魁夷の眼 では魁夷の作品58点の他、コレクションとしてエジプト・ギリシャ・ローマ・ペルシャ・中国・伝俵屋宗達・梅原龍三郎・ロダンなどの作品と康成からの書簡など。魁夷の美の世界が展開されます。

 川端康成(1899-1972)、東山魁夷1908-1999)。二人の出会いは1955年にドイツ語版の「千羽鶴」の装幀と挿絵を魁夷が担当したことから始まりました。その時康成56歳、魁夷47歳。二人の魂の交流はそれから17年、康成が自ら命を絶つまで続きました。

 展覧会では二人の「ことば」が随所で紹介されています。絵を見るだけでなくそれらの「ことば」を読むことになるので時間がかかります。

 二人の巨匠の作品とコレクション、そして「ことば」から深い感動を覚えました。
(画像をクリックすると少し大きくなります)

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上の作品:東山魁夷〈北山初雪〉 1968年 ノーベル賞受賞を記念して魁夷が康成に贈った作品

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左の上と中が国宝〈十便図〉。右は国宝〈凍雲篩雪図〉 。

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左上:魁夷〈朝雲〉  左下:魁夷〈フレデリク城を望む〉

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上左:魁夷〈秋富士〉  上右:魁夷〈山峡〉 下:魁夷〈緑映〉

会期は6月1日まで。あと1週間です。

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