ベルリン・フィル八重奏団の名演に感動::浜松アクト
楽しみにしていたベルリン・フィル八重奏団のコンサートは期待に違わぬみごとな演奏で感動しました。
特に休憩の後の第二部に演奏された シューベルト:八重奏曲 ヘ長調Op.166 D.803 は、8人のメンバーの演奏がまるで大編成のオーケストラの演奏のようにホール全体に広がり感動しました。ヴァイオリン2のほかはビオラ・チェロ・コントラバス・ホルン・ファゴット・クラリネット各1の8人編成ですが、各パートが掛け合い、響き合い、最終楽章のクライクライマックスでは高揚感が直接体に伝わってくる感じでした。まさに打楽器のないオーケストラです。
この曲はシューベルト全盛時代の名作と言われる大曲で、6楽章からなり演奏は1時間を超えます。昨夜の終演は9時20分でした(開演7時)。カーテンコールが3回4回と続きましたが、アンコールはなし。この大曲の演奏で高揚した聴衆はその感動を体で感じ、胸に秘めたまま帰路につくことができて正解だったと思います。帰宅してからも余韻は残っていました。
ふだんなかなか聴くことができない曲をこの八重奏団の演奏で聴くことができて幸せでした。
1曲目は R.シュトラウス:もう一人のティル・オイゲンシュピーレル 2曲目は モーツァルト:クラリネット五重奏曲 K.581 というポピュラーな名曲でした。クラリネット独奏は世界最高クラスのヴェンツェル・フックス。美しいクラリネットの音色にうっとりしました。
第1ヴァイオリンは ベルリン・フィルのコンサートマスターの樫本大進。そのほかベルリン・フィルのトッププレイヤーが勢揃いした8人のメンバーはまさに最強の八重奏団でぜいたくな顔ぶれでした。
チケットは完売で満席。久しぶりに感動したコンサートでした。
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