KANZAN 第3の男 下村観山展:駿府博物館
昨年は観山生誕140年でした。観山ゆかりの地…横浜美術館では観山の全画業を回顧する大規模な展覧会が2月11日まで開催されています。
駿府博物館の「KANZAN 第3の男 下村観山」展も生誕140年記念の特別展ですが、規模や内容は大きく異なります。
横浜では屏風、軸、額、資料など約150点が出品されています。
静岡では全部で絵画42点と資料35点です。絵画42点のうち屏風は1点だけ。会場奥正面で目立っているのが唯一の屏風「三保富士」です。左隻に富士の頂上部付近だけが描かれています。右隻には三保の松原。松は黒く見えますが角度を変えて横から見ると緑です。
その他は大部分が軸で36点、額3点などです。軸は達磨・布袋・寿老・西行などのほか、動物・風景など。ロンドン留学中に制作した墨絵の「ロンドン夜景」もあります。
屏風が1点、絵画の3分の1は墨絵ということもあって全体として非常に地味な感じです。
資料は東京美術学校、五浦美術院研究所時代の資料のいろいろ…優等証書・辞令・出張辞令・写真などのほか、写生図、スケッチブック、ノート、筆・刷毛・絵の具などの道具、デスマスク、遺影などです。作品の所蔵先は三渓園15,駿府博物館9,静岡県美など公共機関10,個人4など,資料はすべて個人蔵です。
下村観山の画業の一部を知ることができる回顧展です。
静岡駅近くの駿府博物館で3月2日まで
リーフレットなどは展覧会のHPでどうぞhttp://140kanzan.jp/
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