数字で見た全国高校サッカー選手権
昨13日に行われた全国高校サッカー選手権の決勝戦はまれに見る好ゲームでした。
大会前には予想もしなかった北陸同士の決勝戦…全国で唯一優勝のなかった北陸の富山vs石川という隣県対決でした。この熱戦をいくつかの数字で考えてみます。
109
勝敗が決したのは延長後半9分…試合開始から109分のことでした。あと1分でPK戦突入という土壇場での逆転ゴールでした。勝敗を分けた瞬間、歓喜と悲哀の声が交差してスタジアム全体に広がりました。
46599
入場者数です。元日の天皇杯が完売で46559,1年前のこの大会の決勝戦が24937でした。昨年の倍近くでもちろん完売。両チームの選手たちは幸せでした。
23/25
優勝した富山第一の大会登録メンバー25人のうち地元富山県出身者の数です。残る二人のうち一人は金沢から1時間半の列車通学とか。
100%
99人の部員は全員自宅通学です。寮を作らず自宅通学を基本としている運営はりっぱです。親や地域の人とのつながりを大切にしていることで地元の人の熱い応援があるのでしょう。
18対6
両チームのシュート数です。開始早々からボールをキープして攻め立てた富山が18です。星稜はその攻撃に耐えながらチャンスをうかがっていました。その星稜が34分にPKで先制。70分には追加点で2-0とリードしました。ゲームを支配していた富山は追い込まれましたが…。
2-0
サッカーのゲームで2-0とリードした試合は危ないとよく言われます。Jリーグ゙のゲームでも2-0になると気をつけろと言います。3-0であればまず安泰でしょうが…。
5分あれば1点とれます。2-1になると、双方の心理が逆転します。追われる方は守りきれるかどうか不安になります。追う方は同点を目指して元気が出てきます。
87と90+3
富山の初得点は87分でした。残り3分での鮮やかなゴールでした。そしてロスタイムに。ゴール前に攻め込む富山を懸命に防ごうとした星稜ですが、ここで痛恨のPKを与えてついに同点。90+3分でした。この大会でこれまで失点だった星稜が残り5分で2失点。2-0は安全なリードではありませんでした。
初めてのロングスロー
109分の決勝点はDF山城君のロングスローが起点となりました。相手DFのブロックを避けて仕方なく遠投したところそれが幸いして勝利のゴールになりました。味方の選手たちも山城君のロングスローは一度も見たことがなかたっとのこと。窮余のスローが勝利につながりました。
運命を分けた1対1
87分に同点になった場面。星稜ゴールエリア内の攻防で星稜のDF森下君が富山のDF竹沢君の足をひっかけてPKに。竹沢君は唯一金沢から通学している部員で、しかも相手の竹沢君とは中学時代に同じクラブで共にプレーしていた仲間だったとのこと。明暗を分けた二人はゲームのあと一緒に試合ができてうれしかったと語ったそうです。
以上、みごとな決勝戦を振り返ってみました。富山の生徒だけで、寮を作らず、自宅から通わせること原則としてこれだけのチームを作り上げた富山第一に脱帽です。
星稜の部員は大半が愛知、大阪などからの生徒で静岡からも行っています。
静岡代表藤枝東は期待されながら1回戦で敗退。かつてサッカー王国と言われた面影はありません。ユース世代の育成法を根本から見直す必要がありそうです。
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