館蔵日本画・洋画 夢の競演展:浜松市美術館
今年最後の美術鑑賞は浜松市美術館のコレクション展です。浜松市美のコレクションというとガラス絵を思い浮かべますが、1971年に県内の自治体として初めての美術館となった市美は西洋画・日本画など寄託作品を含めて約7000点のコレクションを保有しています。
今回の展覧会は「夢の競演展」としていますが、これまであまり目にすることがなかった名品が出品されており、一見の価値があります。
日本画では竹内栖鳳3点、狩野芳崖1点、川合玉堂1点など。洋画ではルノワール(2)・セザンヌ・ドービニー・ルソー(4)・
ルオー・ドービニ・ローランサン・シャガール・ドラン・ワイエス(2)・梅原龍三郎・宮本三郎などおなじみの画家の作品が出品されています。大半は小品でそれぞれの画家の名作や代表作と言われる作品ではありませんが、いずれも画家の特徴をよく示している作品です。
今回の展覧会の一番の目玉は国指定重文の〈刺繍不動明王二童子像〉(鎌倉時代・刺繍)です。細かい刺繍で表現されていますが、色が経年変化で劣化しているため、見えにくくなっています。美術館のポスターの方がよくわかります。
もう一つの目玉は渡辺崋山の〈蟲魚帖稿〉目録と11の題材によるスケッチです。自死する40日前の作品です。洋画の影響を受けた精密なスケッチで昆虫や植物などを描いています。県指定重文です。 この展覧会は6部で構成されています。1部は動物を描いた作品 2部は渡辺崋山とその門人の作品 3部は日本の現代洋画で「ゆく年くる年 自己との対話」 4部は信仰の美 70点の作品は見応えがあります。会期は1月8日まで。 美術館付近の浜松城公園にはまだ紅葉が残っていました。
5部 写実と幻想の近代絵画 6部 世界遺産記念 富士山を描いた絵画 です。
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