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2013年6月20日 (木)

「中国王朝の至宝」展・名古屋市博物館

 中国最古の王朝と言われる夏から宋に至る中国歴代の王朝の中心地で栄えた文化を象徴する文物168点によって、地域や民族による特色を比較しながら中国文化を俯瞰しようとする展覧会です。年代は紀元前20世紀から紀元後13世紀まで3000年以上に及んでいます。

 国宝級の「一級文物」が60%で、中国との国交正常化40周年にふさわしい内容になっています。

 第1章の蜀・夏・殷では青銅器が中心でそのほかに金・石・玉・亀甲など。その中で青銅の〈突目仮面〉が目を引きました。前13-11世紀の殷の文物です。

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前に突きだした大きな目、耳、裂けそうな口そして頭上の大きな突起。不思議な仮面です。

 第2章の楚・斉・魯では木や絹などの素材が登場します。ここで注目は〈犠尊〉です。戦国時代の前4-3世紀の産物。カバを思わせる青銅の動物像は酒の容器と思われます。背中にふたがあります。みごとな量感と質感です。

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 第3節の秦・漢では陶器が多くなりますが、その中で始皇帝陵から出土した兵馬俑が注目されます。

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〈跪射俑〉:始皇帝陵兵馬俑2号坑出土

 第4章は北朝と南朝の時代。中央アジアからもたらされた文物が散見され、東西文化の交流がさかんであったことを示しています。

 第5章は世界帝国=唐の時代。唐都長安(現在の西安)出土の唐三彩などの彩色陶器や青磁が出品されています。

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〈花鳥文鏡〉=青銅鏡の一面に漆を塗り、螺鈿細工が施されており、正倉院の御物を思い起こさせる美しい鏡です。

 第6章は北方を支配した契丹族の遼と南を支配した漢民族の宋の時代。二つの民族の違いがわかります。

 ここではなんといっても2008年に発掘されたばかりの〈阿育王塔〉です。高さ1メートルを超す大きさで金色に輝いています。銀製で鍍金(内部は木組み)。水晶・瑪瑙・ガラスなどで装飾されています。阿育王とは古代インドのアショーカ王のことで、アショーカ王が84,000の仏塔を建てさせたことに因んでいます。

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 今回の特別展には一級の文化財が数多く出品されており、見応えのある展覧会でした。18日(火)の午前中でしたが、かなり混んでいました。

会期は今週末の23日(日)までです。

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