平野昭先生の「音楽探訪2013」第3回 ヴェルディの歌劇
毎年恒例の「音楽探訪」…今年は生誕200年を迎えたヴェルディとヴァグナーが主題です。3回シリーズの第1回は二人の歌劇の序曲と間奏曲についての講義とDVD,CDによる鑑賞。第2回はヴァグナーの歌劇と楽劇を《タンホイザー》と《タンホイザー》を中心に(私は会議のため欠席)。
今日は「ヴェルディの歌劇」でした。ヴェルディの生涯についての講義の後、東京芸大の院生と学生ら4人によるミニコンサートが行われました。
若手の歌手によるミニコンサートは楽しめました。コンサートに先立って平野先生から4人に対していくつかの質問が行われました。10年後にそれぞれ何をしているのか、あるいは何をしていたいのか…
学生たちは一様に海外へ留学したいと語っていました。
何を歌いたいのかという問いに対して、テノールの澤原行正君は郷里の呉市出身の作曲家藤井清水(きよみ)の歌を歌いたいと述べました。藤井はわらべ歌など約2000曲の作品を残したほか、全国の民謡の採譜で大きな功績を残しています。藤井は呉市歌の作曲家です。
オペラ歌手として体を大きくしたいとか、日本の歌曲も歌いたいという話もありました。
歌手の声が完成して安定するのは20代後半から30代にかけてということで未完成の若手の歌唱でしたが、なかなかみごとでした。
地元浜松出身のバリトン竹内利樹君の声は音質、声量ともなかなかのものでした。母校の後輩たちが熱心に聴いていました。
ミニコンサートでは3人の歌手が《椿姫》や《リゴレット》《マクベス》《ドン・カルロ》から5曲を披露しました。
アンコールは《乾杯の歌》。堂々たる歌唱でした。
ピアノの實川さんはピアノでオーケストラの役割を果たす難しさと意気込みを語ってくれました。
学生歌手やピアニストの将来に期待しています。
明後日24日に浜松アクトシティ大ホールでハンガリー国立歌劇場オペラ「椿姫」の公演があります。チケットを買ってあるので楽しみにしています。
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