日本一を目指す浜松フラワーパーク…大改革への期待
浜松フラワーパークは43年の歴史がありますが、近年は入園者が減少して経営が厳しい状況にあります。この4月から指定管理者制度を導入し、浜松フラワーパーク・フルーツパーク公社が指定管理者になります。それにともなって園長を公募した結果、あしかがフラワーパークの塚本こなみ園長が4月から新しい園長に就任することが決まりました。
先日、塚本こなみさんの講演会が開かれ、フラワーパーク大改革のお話を伺うことができました。塚本さんは女性樹木医第1号で、藤の専門家です。足利で幹周り365㌢の大藤の移植に成功し、あしかがフラワーパーク開園時から現在まで経営にかかわっています。開園後3年間は赤字続きだった園を世界一の藤ガーデンに変え、現在では年間入園者数100万人を越える日本一の民間フラワーパークになっています。公立では京都府立が70万人で日本一とか。浜松は2003年に51万人、2012年は25万人と半減しています。
あしかがでは藤の季節だけで一日5~6万人。朝7時から夜7時までの12時間開園して入園者を迎え入れているとのことです。
その塚本さんから見た浜松フラワーパークは…
①予算減で魅力的な園造りができない ②目玉商品がない ③職員の意識の萎縮とお客様目線の欠如 ④坂道が多く高齢者や障害者に優しくない ⑤トイレが旧式で使いにくい などなど
そこで次のような改革案が示されました
①日本一美しい桜とチューリップの庭園を造る
両方の花が同時に見られるのは浜松だけだそうです。今年はチューリップを去年までの倍以上の30万球植えたとのこと
②魅力アップのために藤の育成管理
2月に白藤を植えたとのこと
③入園者の使いやすい施設に
10カ所のトイレは改修する。坂道が多いことに対応して「車いす押し隊」ボランティアの活用。チューチュートレイン1編成をリースで導入(春の季節)。花売店の移設し安価に販売
④変動料金制の導入
現在は年間を通じて同じ料金を季節によって変える。たとえば花のピーク時は1,000円。盛りを過ぎると900,800.700と下げていく。
入園者が最も少ない夏場の7~9月は無料にする。
このシステムはあしかがで導入して成功しているとのことです。
入場料が高くても「花が一番きれいな時でよかった」と入園者が喜んでくれればそれでいい。「感動分岐点」が料金設定の目安になるわけです。
塚本さんのお話を聴いて、この春からのフラワーパークの大変身が楽しみになりました。園長に就任されるのは4月からですが、改革に待ったなしですでに次々と新しい取り組みを進めるよう職員に指示されているようで、職員の皆さんは大変かもしれません。
4月から5月にかけて、桜とチューリップ、藤。続いて菖蒲、ツツジ。
皆さんもどうぞお出かけください。
料金が日替わりで変わっているかもしれませんのでHPで確かめてください。
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