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2013年1月29日 (火)

磯田道史先生 後期最後の授業

 静岡文化芸大 磯田道史先生の後期の授業「日本史学」は今日が最後の授業でした。1回目が休講だったので今日で14回目ということになりました。原則は半期15時間ですが、最後は試験なので通常の授業としては今日までです。

 今日の授業は先週末のエピソードから始まりました。

  徳川宗家第19代の徳川家広氏(翻訳家・経済評論など)や鈴木康友浜松市長などと浜松市内で行われた茶会に同席された際に,茶室の床の間に掲げる茶掛けとして磯田家所蔵の西郷隆盛の書簡を持参されたということです。講義室に持ってこられた額入りのその書簡を授業中に回して受講生全員が拝見することができました。七行の短い書簡で、正月十五日の日付でした。署名は西郷吉之助と小さく書かれていました。

 関連して、書簡の書き方について①行間がほぼ平均しており、書き出しの言葉や時候のあいさつなどがきちんとしているのは西郷隆盛や大石内蔵助 ②行間が一定でなく終わりになると狭くなったりして整わず、書き出しの言葉や時候のあいさつのないのが坂本龍馬や高杉晋作 だということです。

 今日の授業の主題は「国民国家」でした。徴兵制による国民皆兵と学校における愛国心教育によって国民国家が形成されてゆく。その最初がナポレオンによるフランス第一帝政です。その後ヨーロッパ各国が国民国家となり西洋列強と呼ばれることになります。アジアでは日本だけが国民国家になり、アジア・アフリカのほとんどは列強の植民地になりました。富国強兵が国家の目標であり,立身出世が個人の目標でした。その間をつなぐルートが官立学校でした。

 今後、中国とインドが大国として発展するのは間違いなく、日本は衰退するとのお話でした。

 なお、文化芸大では試験問題を授業担当の教官が印刷して事務室に預けておくという珍しいシステムがあることが披露されました。

 興味深いいろいろなお話を聞かせていただいた楽しい授業が終わりました。古文書という実証に基づく歴史学の醍醐味を味わうこことができてありがたく思いました。4月からの前期でも新しい科目で聴講できることを期待しています。

 

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