メトロポリタン美術館展;都美術館
ニューヨークのメトロポリタン美術館の膨大なコレクションの中から選ばれた133点が出品されています。
全体のテーマは「自然」。
第1章 理想化された自然
第2章 自然の中の人々
第3章 動物たち
第4章 草花と庭
第5章 カメラが捉えた自然
第6章 大地と空
第7章 水の世界
時代は紀元前2600年から西暦1993年までの4500年。ジャンルは古代遺跡からの発掘品をはじめ、油彩蛾、彫刻、写真、工芸品など多種多様です。テーマによっては紀元前2600年の出土品と20世紀のアーティストの作品が同じ展示室に並ぶということもあります。
通常の美術展とやや異なる構成にとまどうこともありますが、作品そのものは親しみやすいものが多く楽しんで見ることができます。特に第3章では様々な動物がかわいらしく、思わずニッコリという感じです。
目玉のゴッホ《糸杉》は第6章・・・なくなる前年の作です。レンブラントの《フローラ》は頭に花を載せた女性を描き、春を擬人化している美しい作品です。
(第1章の2 擬人化された自然)。
クロード・ロラン、ヤン・ブリューゲル、ティントレット、 ドラクロワ、ゴーガン、ルノワール、ルドンなどの作品とともにアメリカの画家の作品が随所に見られるのも「メット」らしいところでしょうか。
メトロポリタン美術館のコレクション展としては地味だという見方もありますが、「大地、海、空」に焦点を当てた美術展ということで割り切って見れば楽しむことができるでしょう。
おもな作品50点余は公式サイトのオンラインギャラリーで楽しむことができるのでどうぞアクセスしてください。 http://met2012.jp/
都美術館で 会期は1月4日までです。
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