2012年の回顧:今年見た美術展から
この1年に見た美術展は39でした。東は千葉、西は島根まで。この中で特に印象に残っているのは、「美術にぶるっ!」展(国立東京近代美術館)、「村山槐太展」(岡崎市美術館)、「松井冬子展」(横浜美術館)です。
いずれの美術展もその美術館が渾身の力を込めて企画した気迫が伝わってくるみごとな展覧会でした。
「美術にぶるっ!」展は国立東京近代美術館開館60周年を記念して、出品作品数530、明治以降の日本の絵画・彫刻で重文に指定されている51点のうち、この美術館が所蔵する13点(後期)が出品されるというまさに空前のラインナップで壮観でした。明治以降の日本近代美術史が展望できる内容で多くのことを学びました。
夭折の画家 「村山槐太展」(岡崎市美術館)は岡崎美術館が地元ゆかりの槐太の全生涯を数多くの作品で紹介し、その全貌に迫る優れた企画でした。
来年は上田市にある「デッサン館」で槐太をはじめとする若い画家たちのデッサンを見たいと思っています。
松井冬子は遠州森町の出身。浜松の平野美術館が初期の作品を所蔵しています。横浜では彼女のこれまでの画業を詳細に紹介する企画で充実した展示を見ることができました。この展覧会を通じて松井冬子のファンがますます増えたのではないかと思います。
そのほかに、地元浜松で開催された「レーピン展」、フェルメールの「耳飾り「と「首飾り」の2枚なども印象に残っています。
新しい年もまた魅力的な展覧会が企画されていますので楽しみです。
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