磯田道史先生の講義始まる
文化芸大後期の授業が始まりました。今期選んだのは磯田道史先生の「日本史学Ⅱ」です。
磯田道史先生はこの4月に茨城大学から静岡文化芸大に移られました。新進気鋭の日本史学者で、2003年に32歳で刊行の「武士の家計簿」はベストセラーになり、2010年には映画化されました。
今日の授業はガイダンスということでまず自己紹介から始まりました。
歴史に目覚めたのは9歳の時で土器の収集に興味を持ったとのこと。中学生時代には実家にあった古文書を読み始めて、江戸時代の社会経済に関心を持ったとのことで早熟な歴史少年だったようです。
慶応大学では速水融先生の指導を受けたということですが、速水先生は人口歴史学という新しい分野を確立して2009年に文化勲章を受賞された大家です。
この速水先生の研究手法が「武士の家計簿」につながっています。
浜松をはじめ静岡県の沿岸部では南海トラフによる3連動の巨大地震が発生した場合、5分後に南区役所、9分後に西区役所、15分後には北区役所が壊滅的なダメージを受けると考えられます。
磯田先生が静岡文化芸大に来られた目的は歴史時代の地震津波を研究することによって、浜松をはじめとする静岡県を襲うと考えられる津波の規模を予測し、対策を提言することであると明言されました。
文化芸大の川勝平太・前学長(静岡県知事)、松井克典理事(惑星科学者)、三枝成彰芸術・文化センター長やノーベル賞受賞の京大山中教授とも旧知の間柄ということです。
今回の授業は1800年から2000年の日本の歴史を人物史を通して体系的に
学ぶという内容で来週から本格的に始まる授業が楽しみです。
マスコミにも頻繁に登場する先生で、今後の予定では…
10月12日(金)8:00-9:00 NHK・BSプレミアム
「BS歴史館 伊能忠敬”日本”を知らしめた男」
10月12日(金)19:56- TBSテレビ「ぴったんこ☆カンカン」
10月21日(日)11:00- TBSラジオ 「安住紳一郎の日曜天国」
週刊文春 連載
読売新聞朝刊 毎週木曜日
浜松での講演会
11月21日(水)午後7時-8時30分
遠鉄百貨店8階ホール
演題 「『武士の家計簿』の著者が語る 浜松の歴史」
整理券 東区役所で配布中。 053-424-0164 区役所区民生活課に問い合わ せてください
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