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2012年9月 7日 (金)

新しいアートの世界:「切り絵を魅せる 福井利佐の世界」展

福井利佐は静岡市出身の切り絵作家です。カッターで紙を刻んでいくことによって、大胆な構成と緻密な無数の線の組み合わせ、時には鮮やかな色彩で人面や動物などが平面には見えない立体感で見る人に迫ってくるみごとな作品を次々と生みだしています。

 百聞は一見に如かず…

Fukuirisa1_1_2 

 無数の線がこの人の肌の具合や顔の表情、髪の毛の質感や量感、モデルの心理状況まで表現しています。

 彼女の切り絵の原点は中学校時代の切り絵クラブの活動だということです。中2の時に制作した《とうもろこし》が静岡市の中学生の文集の表紙を飾っています。

Photo

 静岡市立高校から多摩美大に進み本格的に切り絵を始めます。大学の卒業制作展に出品された《個人的識別》12点が一挙に公開されています。両親や祖父、白人や黒人、若い男など12人の顔の描写です。(1999年)

 平面の「切り絵」だけでなく、リーボックのスニーカーやユニクロのTシャツなどのデザイン、能装束のデザインなども手がけてきました。宝生流 和の会「羽衣」長絹とその下絵もみごとです。

 近年は活躍の場が大きく広がり、雑誌「婦人画報」の毎月号の表紙、週刊文春連載中の桐野夏生の小説の挿絵、J-WAVE TIMETABLEの表紙、中島美嘉のCDジャケットのデザインなど多彩な活動で注目されています。松本清張の文庫本「乱灯 江戸影絵」の表紙の《ヒガンバナ》が鮮やかで印象に残ります。

 福井は自分の作品を「KIRIGA」と称しています。従来の切り絵とは違う新しいアート作品であることを意味しています。
 個展で約80点の作品を観て、改めて彼女の豊かな才能、みごとな技術、鋭い感性に感心しました。

 映像作品も手がけており、個展会場では3本が上映されています。
NHK-BS「太宰治短編小説集 グッド-バイ」 25分
「たらちね」 11分30秒
「白馬のしっぽ カエルの手」オープニングタイトル 30秒

 かつてはモデルとしても活躍したという美人です。同じ静岡県出身でほぼ同世代である日本画の松井冬子(松井1974年・福井1975年)と重なる部分があるような気がします。

 故郷静岡での今回の個展で一躍注目され、地元のメディアはこぞって取材を行い、テレビなどで紹介されました。会場で販売している画集や絵はがきが売り切れるなど、大ブレークしています。

 今後の活躍が楽しみなアーティストです。

 展覧会は9月17日まで。会場は駿府博物館。JR静岡駅から徒歩5分です。

 福井利佐の作品や活動は公式サイトで見ることが出来ますのでどうぞ。
http://www.risafukui.jp/

また日常の様子、個展の様子などはブログでどうぞ
http://artgene.blog.ocn.ne.jp/fukui/2012/09/post_5352.html

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     会場入り口付近                    階段踊り場

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       階段                        玄関

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会場ではOHPを使って切り絵を重ねていろいろな絵を楽しむことができるコーナーがあります

 


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