2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 2012 花の舞の酒蔵開放は10月21日です | トップページ | 男の料理教室:今月は餃子です »

2012年9月 9日 (日)

「ユベール・ロベール」展:静岡県立美術館

 ユベール・ロベール((1733-1808)は大革命前後に風景画を中心にフランスで活躍した画家であり、庭園デザイナーです。

 今回の展覧会はそのロベールのコレクションを大量に所蔵しているヴァランス美術館(フランス)が改修される機会に日本で初めて開かれた本格的なロベール展です。展示はロベール以前のクロード・ロランの作品に始まり、ロベールの油彩画や素描など約100点など全部で130点に及ぶ作品で構成されています。

 ロベールは若いときにイタリアに10年以上留学し、イタリア各地の古代遺跡や歴史的建造物に興味を抱き多くのスケッチを残しています。彼がサンギーヌ(赤チョーク)で描いた数多くのデッサンが出品されていますが、いずれも彼の非常に優れた描写力を示しています。その一例。

Photo_3   
《ボルゲーゼの壺を描写する画家》

 ロベールの絵の特徴はイタリアで見た遺跡や古典的な建造物を自在に組み合わせて作品を作り上げていることです。現実にはない空想の世界が展開されています。当時の人々が憧れた古代の世界や美しい自然を描いた絵は人気があったということです。

Photo_4 Photo_5
    《ユピテル神殿》                    《ティヴォリの滝》

 これらの絵はいずれも現実の世界ではありません。いろいろな要素を組み合わせた空想の世界であり、理想の世界です。

Photo_7 Photo_8 
 《古代遺物の発見者たち》               《凱旋橋》

 時を超えて立つ建築や彫像、緑の木々や流れる水、その中に描かれた人々の営み…ロベールの絵は見る人の想像力をかきたてます。
 詩情豊かな
絵を見ながらゆったりとした時間が流れます。

 ロベールは「国王の庭園デザイナー」の称号も持っていました。古代の建造物や人工の滝などを配した数々の美しい庭園を設計しています。油彩で描いた風景が現実の庭園となって残されています。

 風景画を主としてコレクションとしている静岡県立美術館にふさわしい企画展です。今回の展覧会にはこの美術館が所蔵するロベールの《ユピテル神殿、ナポリ近郊ポッツオーリ》やロランの作品など県民におなじみの6点が出品されているのもうれしいことです。

Pt3_24_01
ユベール・ロベール《ユピテル神殿、ナポリ近郊ポッツオーリ》

Rorann
クロードロラン《笛を吹く人物のいる牧歌的風景》

会期は9月30日までです。

 

« 2012 花の舞の酒蔵開放は10月21日です | トップページ | 男の料理教室:今月は餃子です »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ユベール・ロベール」展:静岡県立美術館:

« 2012 花の舞の酒蔵開放は10月21日です | トップページ | 男の料理教室:今月は餃子です »