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2012年8月 1日 (水)

「ボストン美術館 日本美術の至宝」前期展:名古屋ボストン美術館

 これだけの名品がなぜ日本にないのか…1点1点見るたびにため息が出る思いです。ボストン美術館が所蔵する10万点を超える日本美術のコレクションの中から、日本にあれば国宝や重文に指定されるクラスの名品66点が来日しました。ビゲローのコレクション寄贈100周年記念です。ボストン美術館では過去5年にわたってこれらの美術品の修復を行いましたが、この展覧会でその成果を見ることができます。

 すでに東京国立博物館での公開を終えて名古屋に巡回してきました。名古屋ボストン博物館は会場が狭いために前期と後期に分けての公開です。名古屋ではすでに6週目に入っていますが、会場はかなりの混雑でした。

第一章の「仏のかたち 神のすがた」9点のうち、《法華堂根本曼陀羅図》は8世紀奈良時代の作とされ、ボストンのコレクションの中でも特に重要なものとされています。変色や剥落が著しいのですが、釈迦の法衣の鮮やかな朱が際だっています。

第二章は 「海を渡った二代絵巻…《吉備大臣入唐絵巻》と《平治物語絵巻》です。
日本にあれば間違いなく第一級の国宝です。

 この2つの絵巻の全巻が出品され、会場ではその一部を見ることができます。ここでは列整理が行われており、長い行列の後ろについて列が進むのを気長に待つことになります。

 教科書でもおなじみの絵巻物はいずれも人物や情景描写に優れておりみごとです。平安や鎌倉の雰囲気がそのまま伝わってくるような感じを受けます。

第三章9点 「静寂と輝き 中世水墨画と初期狩野派」

 伝狩野雅楽助《松に麝香猫図屏風》は初期狩野派の墨絵淡彩で麝香猫の毛並みが美しく描かれています。松、鳥、花など後の狩野派につながるみごとな描写です。

第四章9点 「華開く近世絵画」

 ここでは長谷川等伯、土佐光起、伊藤若冲などおなじみの画家が登場します。中でも長谷川等伯の《龍虎図屏風》は対峙する龍と虎が水墨で描かれており迫力があります。等伯晩年の代表作の一つです。

第五章6点 「奇才 曽我蕭白」

 すべて曽我蕭白の作品です。展示会場の最後を飾るのがこの蕭白コーナー。

その目玉はなんと言っても《雲龍図》です。8面の襖絵で、縦165.6㎝、横幅は10㍍80㎝に及ぶ大作です。その中央部右に巨大な目玉の龍。迫力満点です。
その他の作品は人物描写、情景描写などに蕭白特有のユーモラスな表現や大胆な描写があり楽しく見ることができます。

 5月に千葉市美術館で蕭白展を見たのが非常に参考になっています。蕭白を初めて見た人は驚いたかもしれません。

 前期は9月17日まで、後期は9月29日から12月9日までです。チラシでは総入れ替えとなっていますが、実際は前・後期通じて出品が7点でその中には曽我蕭白の《雲龍図》が含まれています。前期は39点、後期は37点の出品です。

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展覧会の公式HP http://www.nagoya-boston.or.jp/boston-nippon/

 
 

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