大エルミタージュ美術館展:名古屋市美術館
エルミタージュ美術館(ロシア・サンクトペテルブルク)が所蔵する300万点を超える作品の中から、89点が出品されています。
サブタイトルは「世紀の顔 西欧絵画の400年」。16世紀から20世紀まで世紀ごとに5章に分かれて展示されています。
第1章 16世紀 ルネサンス:人間の世紀
ヴェチリオ、ヴェロネーゼ、ティントレットなどルネサンスの画家の作品16点。
第2章 17世紀 バロック:黄金の世紀
レンブラント、ルーベンス、ヴァン・ダイクなどの巨匠が登場します。22点。
第3章 18世紀 ロココ新古典派:革命の世紀
ユベール・ロベール、プーシェ、ルブランなど20点。
第4章 19世紀 ロマン派からポスト印象派まで:進化する世紀 ドラクロワ、コロー、ルソー、シスレー、ルノワール、モネ、セザンヌ、ボナール、シニャックなど19点。
第5章 20世紀 マティスとその周辺:アヴァンギャルドの世界
ルソー、ドラン、ドンゲン、マティス、ピカソ、デュフィなど12点。
このように見てくるとルネサンスから400年の西洋絵画の歴史をひととおりまんべんなく見せるというこの展覧会のコンセプトがよくわかります。
印象に残った作品は、レンブラントの《老婦人の肖像》、ルノワールの《黒い服を着た夫人》、セザンヌ《カーテンのある静物》、そしてこの展覧会最大の注目作品であるマティスの《赤い部屋(赤のハーモニー)》です。
ヴァン・ダイクの《自画像》は若くて気品に満ちた自身を美しく描いていて注目されます。
色と形の組み合わせを追求したマティスの傑作です。この作品では主題の赤、そして緑、さらに横に並ぶ果物の黄色による構成がみごとです。
その他の主な作品は展覧会の公式サイトでごらんください。
http://www.ctv.co.jp/event/hermitage/
« マエケンで敗れた広島 対中日(浜松) | トップページ | 充実した内容の「象徴派展」:岐阜県美術館 »
「美術展」カテゴリの記事
- 「渡辺おさむ お菓子の美術館にようこそ」:平野美術館(2021.08.02)
- 「吉田博」展:静岡市美術館(2021.06.25)
- 遠州の民藝展:浜松市美術館(2021.06.18)
- 「みほとけのキセキ」展:浜松市美術館(2021.04.16)
- 浜松市美術館 館蔵品展(2020.12.18)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント