「カルペ・ディエム 花として今日を生きる」:豊田市美術館
「カルペ・ディエム(今日を生きよ)」とは…人生の無常を伝える古代ローマ時代の格言です。
’カルペ’はラテン語で「摘む」という意味です。本来は「花を摘む」という意味ですが、詩人ホラティウスは「今日」を意味する’デイェム’を詩に用いました。それがこの展覧会の主題である「カルペ・ディエム」です。
明日よりも今日をより良く生きること、死を意識しながら生の輝きを求めること。そのような理念で企画された展覧会です。
出展作家は…荒木経惟 イケムラレイコ 伊島 薫 河原 温 鬼頭健吾 栗田宏一 福田美蘭 福永恵美 中川幸夫 宮島達男 渡辺 豪 ノット・ヴィクルの12人
それに加えて、16世紀の版画、夏目漱石などの書籍、竹久夢二の挿絵、藤田嗣治、山本丘人の絵画などもあります。
これらの中で目立つのは荒木経惟の作品です。病床の夫人をテーマにした〈冬の旅〉(1988-1990)や東北への思いを込めた新作〈堕楽図〉2012)など。
もう一つは福田美蘭が今年制作した新作です。
バラエティに富んだ出展作家の顔ぶれから見てどのような展覧会か想像するのはなかなか難しいかと思います。ややわかりくい理念が先行して構成されているので見ていて疲れます。
全体を見終わって今日を生きよう、よりよく生きようというメッセージが伝わって来ることは感じることができました。
豊田市美術館で 7月20日(金)
豊田市美術館は昨年7月の「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」以来でちょうど1年ぶりのことでした。
展覧会の公式サイト http://www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2012/special/carpediem.html
« 町内花火大会 | トップページ | 新幹線なるほど発見デー:JR浜松工場 »
「美術展」カテゴリの記事
- 「渡辺おさむ お菓子の美術館にようこそ」:平野美術館(2021.08.02)
- 「吉田博」展:静岡市美術館(2021.06.25)
- 遠州の民藝展:浜松市美術館(2021.06.18)
- 「みほとけのキセキ」展:浜松市美術館(2021.04.16)
- 浜松市美術館 館蔵品展(2020.12.18)
コメント