「七夕の美術」:静岡市美術館
この季節に因んで、七夕にまつわる日本人の様々な思いを浮世絵や江戸時代から現代に至る日本画、京都冷泉家から特別出品された「祭壇」などで紹介するものです。
「七夕」にテーマを絞ったユニークな企画です。短冊に願い事を書いて竹に吊した七夕飾りはいろいろな絵に登場します。星にお願いすることは習字や裁縫などの腕が上達することです。
たらいの水に梶の葉を浮かべ、天の川を映した水の上で針に糸を通すことで裁縫の上達を願う「星合い」を、、伊東深水や北野恒富などが美しく表現しています。
(下のパンフ参照)
京都冷泉家からは「乞巧奠(きっこうでん)」という魔よけの祭事に用いられる祭壇「星の座」が再現されて出品されています。
織姫と彦星の物語を描いた絵も数点あります。
もう一つの七夕・「天稚彦(あめわかひこ)物語絵巻「七夕のさうし」もみごとな絵巻です。
古来日本人が七夕にいろいろな思いを抱いてきたことをあらためて感じた展覧会でした。
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