千葉県の美術館を訪ねる③ホキ美術館
ホキ美術館は2010年11月3日にオープンした新しい美術館です。「ホキ」という名称は、この美術館の館長でありコレクターである保木将夫氏に由来しています。保木氏は一部上場の各種医療品キットのトップメーカーであるホギメディカルの社長、会長を務め現在はファウンダーです。社名は「ホギ」ですが美術館は「ホキ」です。
この美術館の最大の特色はなんと言っても日本初の写実絵画専門館であることです。保木氏が蒐集した作品は40作家の300点に及ぶ写実絵画です。
昨年11月から5月20日まで開館1周年記念展「存在の美 まなざし 微笑み
憂い」が行われており、会期が終わる前日に見てきました。
受付に進むとそこにはどこかで見たお顔が…。保木館長がいらっしゃいました。さっそくごあいさつをしてツーショットの写真を撮らせていただきました。81歳ですがお元気そうでした。 企画展は人物を描いた60点です。その中には保木館長を描いた作品もありました。(パンフレットの画像参照) いずれの作品も超絶技巧の写実絵画でそのみごとな描写に圧倒されます。肌の色、しわ、髪の毛、浮き出た血管、衣服の質感、ひだなどなど…。
常設展では7つのギャラリーに約100点。その中でギャラリー8では2年前に保木館長から依頼されて15人の画家が制作した「私の代表作」が展示されています。いずれも100号を超える大作です。
ギャラリー5は陶芸ギャラリーで富本憲吉などの作品があります。
企画展で超写実の人物画を見てほかのギャラリーへ回るとそこにも次々と人物画があります。見慣れてくることもあって最初の感動はやや薄れる感じです。
建物は地下2階、地上1階で一部は宙に浮いた形をしています。第7回日本建築大賞を受賞(2011年3月)。昭和の森公園に隣接していますが、美術館の横は民家やクリニックが隣接しており、自然との調和が十分でないのが惜しまれます。
ホキ美術館を紹介するテレビ番組のお知らせ
5月26日(土)午後11時~ BS朝日「極上空間」
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