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三遠南信とは…三河・遠江・南信州の三つの地域を指す言葉です。古くから塩の道、秋葉道などによって文化の交流が盛んに行われていました。今は愛知・静岡・長野の3県に分かれています。浜松市制100周年を記念して3つの美術館の所蔵する名品を一堂に集めて開かれた展覧会です。
飯田市美術博物館からは地元出身の菱田春草の作品12点、横山大観3点、下村観山2点のほか中村不折、児島善三郎など合わせて31点で見応えがあります。
浜松市美術館からは安井曾太郎の10代の木炭画4点、草土社の名前の由来となった岸田劉生の《赤土と草》、藤島武二、北川民次、中川一政、曽宮一念、三岸節子、木津文哉などの作品32点。
豊橋市美術博物館からは黒田清輝、岸田劉生、藤島武二、和田英作、中村正義など29点。
合わせて92点。各市の珠玉のコレクションで壮観です。浜松にもこのような優れたコレクションがあったことを知っている市民は少ないと思います。市制100周年にふさわしい企画展でした。
主な作品は美術館の公式サイトでも見ることができます。
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/artmuse/exhibition.htm#sena
渡辺崋山は江戸末期の田原藩の家老であり、政治家、画家、儒学者・蘭学者として知られています。画業では谷文晃など、儒学では佐藤一斎に学んでいます。
田原市博物館では渡辺崋山の生い立ちから自刃するまでの全生涯を紹介する常設展示を行っています。
崋山の画業は特に優れており、特に国宝の《鷹見泉石像》や重文の《佐藤一斎像》などの作品を残しています。西洋画の影響を明らかに示す特徴を示しています。
国宝などの重要な作品や重要な資料はほとんど複製で展示されています。
蛮社の獄により田原に蟄居した崋山は1841(天保12)年に田原の池ノ屋敷で自刃しました。
幕末の偉大な人材の一人であることがよくわかりました。
博物館は田原城址にあります。
幹の会+リリックの「王女メディア」を観ました。古代ギリシャの劇作家エウリピデス原作の悲劇です。主役である王女メディアを演じているのは男優の平幹二朗です。j彼が最初に「王女メディアに出演したのは1978年です。 演出は蜷川幸雄です。それ以降再演を繰り返し、今では平幹二朗の代表作になっています。
夫の裏切りに激怒したメデイアがわが子を自分の手で殺して復讐するという悲劇で重い内容です。
平幹二朗は舞台で叫びっぱなしで大変なエネルギーを必要とする芝居です。彼は78歳。34年続けてきたメディアの役を今年6月限りで降りるとのことです。今日の舞台では年齢を感じさせないエネルギッシュなメデイアを演じました。
まさに平幹二朗の独壇場。最初に舞台に登場した瞬間からカーテンコールまでの1時間50分、圧倒的な存在感を示しました。
浜松演劇鑑賞会第402回例会。
愛知県渥美半島はこの時期1千万本以上の菜の花が咲き乱れている季節。各地の梅は開花が遅れていますが、菜の花は順調に咲いているとのことで出かけました。
浜名バイパスから国道42号線をひたすら進み、正面の丘の上に伊良湖ビューホテルが見えてきたところに菜の花まつりのメイン会場があります。
菜の花は咲いていました。しかし、いつものように全面が同じように満開になるというわけではありません。歯が抜けたように密度が薄かったり、茎が伸びきらなかったり、花をつけなかったり…いろいろありました。
恋路ケ浜に軒をつらねるレストラン 大アサリ定食A 1,000円
岬の先端までわが家から1時間50分の行程です。気温12℃前後で風もない暖かい日でした。帰路は北側の259号線で。
黒田家(掛川市下平川)は永禄年間の1560年前後に当地に居住したものと考えられています。現存する施設のうち、18世紀半ばの長屋門と1801年建造の主屋がまず国の重文に指定され、1993年に東蔵、米蔵と堀を含む敷地が追加指定されました。
ふだんは開放されていないのですが、毎年梅まつりの行われるこの時期だけは無料で開放されています。小笠町の前町長である当主の家族が現在もお住まいです。
梅園には13種180本の梅の木があり、1月29日から2月29日まで梅まつりが開かれています。(入園無料)
現在は紅梅を中心に咲き始めていますが、見頃は今月末になるでしょう。
前期の聴講生募集要項が送られてきました。どのような科目が公開されるのか…興味津々で封筒を開けてみました。
前期の公開科目は85。23年度後期よりも19科目、23年度前期よりも9科目少なくなっています。私がひそかに期待した魅力のある新しい科目も見あたらず残念に思いました。音楽・美術などの芸術科目は1年前とほぼ同じです。
美術の好きな方には立入先生の「美術史(西洋)Ⅰ」が人気の科目です。エジプト、ギリシアから始まって、ルネサンスからバロック・ロココまで。毎時間数多くの名画がパワーポイントで紹介されます。片桐先生の「美術史(日本・東洋)Ⅰ」は法隆寺も絵画から水墨画、室町のやまと絵まで。
木下千花先生の「現代芸術論B」は昨年受講しました。幻灯から1970年代までの日本映画史です。無声映画から始まって日本の映画史を代表する名画をほぼ毎週鑑賞します。
私はこれまでに23科目修了しました。科目選択の余地が次第になくなってきました。曜日や時間のことも考えて1科目選ぶ予定です。
公開される科目の一覧は大学の公式サイトにあるのでどうぞごらんください。聴講料は1科目14,800円です。
大学事務室で募集要項を配布しています。43ページに及ぶ各科目のシラバスもいただけます。出願期間は2月27日から3月2日までです。
アクティ森は遠州森町の吉川沿いにある複合体験施設です。陶芸・そば打ち・草木染め・鬼瓦などのほかパターゴルフなどのスポーツ体験もできます。ここのレストランではかつてフランス料理の有名なシェフ今井克弘さんがレストランを開いていました。現在は同じ森町の三倉地区「三鞍の山荘」でレストランと宿泊の営業をしています。時折ヘリコプターでやってくるお客さんもいるとか…。相変わらずの人気のようです。
ロウバイが見頃を迎えているということでそのアクティ森を十数年ぶりに訪れてみました。
ここのロウバイは2002年から住民の皆さんが植樹を続けているもので今年で10周年になります。本数は園内各所に300本前後ありますが、一番古い木で十年ですからすべて幼木です。
バックは吉川の清流です 花の向こうでパターゴルフを楽しむ人たち
あと10年もすれば木が成長してかなり見栄えがするようになるでしょう。
浜松市・区明るい選挙推進協議会合同研修会という長い名前の研修会に参加しました。浜松全市から選挙管理委員や明るい選挙7推進委員など200人以上の人が参加しました。
浜松市選挙管理委員会の事務局長から「最近の選挙事情について」という講話がありました。その中から興味深いことをいくつか…。
1 政令指定都市の市長選で初めての無投票
23年4月の市長選では現職以外に候補者がなく無投票になりました。政令指定都市で はこれまで例がないということです。選管としては事務量が減って助かったということですが、市民の立場からすると候補者を選ぶ権利や投票する機会がなくなったことになり、複雑な気持ちです。
2 最近の選挙違反
選挙違反は時代とともに実態が変化しているということで、昭和20-30年代は酒、食事、カネ。40-50年代は電話代として数万円。最近はガソリン代やバイト料が目立つとのこと。候補者の名前のあるのぼり旗は全て違反だそうです。
3 選挙権を18歳に引き下げることについて
欧米諸国などは大半が18歳で選挙権を与えています。国内でもそのような動きが出ています。しかしそれを実現するためには少年法など200以上の法律の改正、見直しが必要だとのことです。これは大変なことでかなりの時間がかかりそうです。
4 高齢者の票をねらうこと
中区のある投票所の年齢別投票率を見ると、最も高いのは70-74の64.3%,次に65-69の64.0%,75-79の62.5%です。一方25-29は25.6%、20-24は26.7%,30代も36%代です。投票の実数では60代と70代で43%、20代はわずか5.9%、30代を加えても15.7%です。候補者が若年層をターゲットにしても投票してくれません。高齢者の票をんらうということになるわけです。
若年層の投票率アップを目指すことはこれからの社会を考える上で大きな課題です。
「ぶらぶら美術・博物館」は毎週火曜日午後8時からBS日テレで放送されている番組です。山田五郎とおぎやはぎがレギュラーで全国の美術展や美術館・博物館をめぐって名画を紹介してくれます。なんでも知っている山田「教授」が案内役を務めます。
今夜は山梨県立美術館でした。山梨県美と言えばミレーです。油彩画をはじめデッサンなども含めて41点のミレーの作品を所蔵しています。その中にはよく知られた《落ち穂拾い、夏》や《種をまく人》《夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い》などがあります。山梨県美のたたずまいや数々の名画を懐かしい思いで見ました。
私が山梨県美でこれらの作品を見たのは2008年5月10日のことでした。この日、静岡文化芸大の立入先生と聴講生の仲間20人が初めて美術館めぐりの旅に出かけたのです。山梨県美を選んだのは立入先生が1994年からこの美術館の学芸員をお務めで、1996年に《落ち穂拾い、夏》を購入するお仕事をされていたことから、先生に直接ご案内いただくことにしたものです。館内では学芸員の説明を聞きながら名画を鑑賞しました。当時はまだミレー館ができていませんでした。
今日の番組ではミレーやバルビゾン派の数々の名画を紹介してくれました。次週14日は再び山梨県美からで、現在開催中の企画展=モーリス・ドニ展を紹介します。
NHKの「日曜美術館」とともに毎週楽しみな番組の一つです。
静岡文化芸大の聴講生の仲間であるNさんは数々の優れた実績を有する工業デザイナーですが、近年は日本画の制作に傾倒されています。
昨秋、秋野不矩美術館で開かれたグループ展に出品された4点の日本画はすばらしい作品で感動しました。
聴講生の仲間でNさんのアトリエを見せていただくことになり5人でおじゃましました。アトリエはデザインオフィスの一角にありました。南側が大きなガラス張りでとても明るいアトリエです。
各種の岩絵の具、数十本の筆、手作りのりっぱなイーゼル、絹本、紙本など日本画制作に必要な道具類が揃っています。イーゼルには描きかけのおひな様の絵がありました。お孫さんへのプレゼントです。美しいお顔のおひな様の衣装は非常に細密な筆遣いで描かれている途中でした。
Nさんからは日本画制作に必要な材料や材質についていろいろお話を伺いました。絹本と紙本の違い、にじみを防ぐためにあらかじめ塗っておく礬水(どうさ=明礬の水に膠を加えたもの)などなど。筆も髪の毛、眉などを描くための細い筆から、筆を何本も並列に連ねて刷毛のようにした「連筆」や刷毛など数多くあります。14本を連ねた連筆は1本25,200円ということです。連筆は刷毛や平筆に比べて水や絵の具の含みが良いため、筆跡が残りにくく微妙な強弱の表現ができるのだそうです。
アトリエの中をはじめ、オフィスの玄関、Nさんの部屋、ゲストルームなどにNさんが制作された数々の日本画が掲げられていました。最近はひと月に3枚程度制作されるとか…みごとな作品を鑑賞しながら日本画談義が尽きない楽しいアトリエ訪問でした。
西部大会3年連続優勝の磐田東はEグループ第一シードです。昨日は中部12位の静岡市商に2-0で勝利。
今日は中部7位の藤枝北との対戦でした。会場はホームの磐田東。押し気味にゲームを進めた磐田東は前半27分にようやく先制点。
後半に入ってもボールを支配して相手ゴールに迫る磐田東はPKを得て21分に追加点。その後1点を失いますが危なげなく逃げ切りました。
試合ごとにメンバーが変わる磐田東ですが、互いに競争しながら一戦ごとに力をつけていってほしいものです。
藤枝北はレッド2枚、イエローもあり荒いプレーが目立ちました。
グループ1位チームが決勝トーナメントに進みます。次週、東部5位の飛龍との対決に勝って決勝トーナメントに進んでほしいと思います。
朝の最低気温が-1.5℃で今冬最低だった浜松。7時頃から雪が降り始めました。見る見るうちに庭は真っ白になりました。
8時過ぎには晴れ上がってこの雪は9時頃にはすっかり溶けてしまいました。
正午過ぎに再び雪雲がやってきました。雪が溶けた庭がまた真っ白に。
マイカーのボンネット レーチェが見慣れない景色に驚いて庭を見ています
お昼時の雪が溶けた4時頃、三度目の降雪がありました。北の空が黒い雪雲に覆われてたちまち降りしきる雪。やがて晴れ上がりましたが午後5時には気温が-1.0℃まで下がったので雪は溶けません。
一日に三度雪が降りましたが、浜松の降水量は一日を通じて0㎜です。測候所からわが家まで直線距離で4㎞なのですが…。
㊧:開花直前の露地植えのクリスマスローズ
㊨:工場の駐車場の車。この後帰宅しようとした従業員の方がわが家にお湯をもらいに見えました。フロントガラスに雪が積もって運転できないということでした。30年近くなかったことです。
強烈な寒波に襲われて日本列島全体が冷蔵庫に入ったような厳しい寒さが続いています。日本海岸や北日本は記録的な豪雪で被害が出ています。今日は雪雲が若狭湾から岐阜、名古屋を経て浜松に流れてきました。
雪が降るとニュースになる浜松です。夕方の雪が残ると明日の朝は路面が凍結することになります。明朝の最低気温の予想は-3.0℃。通勤・通学時間帯の混乱が心配です。
59回目を迎えた市の公募展です。絵画・彫刻・書・工芸・写真の5分野に389点の応募があり、審査の結果入選した198点が展示されました。
絵画の部の入選作品は118点…油絵65・水彩画27・日本画17・その他9。油絵が圧倒的に多いのですが絵画の部の市長大賞は日本画でした。
油絵には文化芸大の聴講生の仲間の作品が入選していました。
彫刻は高校生など若い世代の応募が増えたということです。
工芸の部では陶芸に優れた作品が多く見受けられました。
写真はなかなか見応えがありました。芸術祭大賞の《初冬の詩》は富士山をバックとして前景に吊り干しの大根を配し、みごとな構成と色合いでした。
写真の部は入選者の最年少が50歳ということで高齢化しているとのことです。
浜松市美術館で会期は2月12日までです。入場無料。
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