全国高校サッカー選手権決勝の熱戦に思うこと
昨9日の決勝戦は延長を含めて110分間、テレビ画面に釘付けにされたみごとなゲームでした。開始直後に先制した四中工はその後も追加点を目指して鋭く攻め込みます。
後半の終わり頃、市船橋の猛攻が続き四中工は防戦一方。ロスタイムもあと1分になってCKからのこぼれ球をキャプテンの和泉が押し込んで遂に同点。延長後半5分、またも和泉が決めて逆転しました。
客観的に見ると、先発イレブンの平均身長で8㎝、体重で12㎏と体格が上回り、準決勝までの失点わずか2という堅い守備力を誇る市船橋が総合力で上回っていました。
四中工は20年ぶりの優勝を目指して予想以上の健闘を見せましたが、市船橋の執念と伝統の力にわずかに及ばなかったという印象です。
本当に双方死力を尽くした稀に見る熱戦でした。国立競技場は43.,884人の観客でほぼ満席。大観衆を感動させた好ゲームでした。
惜しくも準優勝に終わった四中工はプリンスリーグ東海1部に所属しています。2011年のリーグ戦では3勝3分8敗で勝ち点12は8チーム中6位でした。優勝したのはジュビロ磐田ユースで10勝2分2敗、2位は市船橋に0-3で完敗した清水商でした。
磐田東も同じプリンスリーグ東海に所属しています。2011年の成績を見ると、四中工には3-0、1-1で負けなし。ジュビロとは1勝1敗で五分。総合順位は四中工を上回る5位でした。
磐田東のプリンスリーグ最終戦は四中工とのゲーム。1-1の引き分けでした。
プリンスリーグで共に戦った四中工が全国の場でここまで活躍したことに磐田東の選手たちはどのような感慨を持っているのでしょうか。
プリンスリーグでの戦績から推測すると四中工がここまで活躍するとは思えなかったかもしれません。10月にプリンスリーグが終わったあと、選手権の県大会を経て全国大会に出る過程でチーム力が強化されたこともあるのでしょう。試合を重ねるごとに成長していったチームです。
あのすばらしい決勝戦を見て、全国の数多くの高校サッカー部員が自分たちもあの決勝の舞台に立ちたいと思ったに違いありません。
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