草原の王朝 契丹 展
契丹は今から1000年ほど前に北アジアの草原に一大王朝 遼(916-1125)を建国した遊牧騎馬民族です。南の中国では唐が滅びて宋(960-1279)の支配の時代です。
この展覧会は契丹全盛時代の美術工芸品などの文化財を展示しています。王族の埋葬に使用された《彩色木棺》や枕、指輪、硯など、騎馬民族特有の鞍、鐙、轡など、さらに白磁、青磁、ガラス器、三彩などの器、仏教信仰を示す仏像や舎利塔などいずれも優れた技術で制作されたみごとな文化財です。
出品作品は127件、そのうち45件は日本の国宝に当たる一級文物、また45件は世界初公開です。
馬具、アクセサリーなどは燦然と輝く金製品が多く、豊かな財力を物語っています。
東西文化交流の地に位置していたことから、西アジアやや宋の影響を色濃く受けており、日本に影響を与えたこともよくわかります。
静岡県立美術館で12月17日にオープンしたこの展覧会を二日目の18日にゆっくりと見ました。
会期は3月4日までです。
福岡から静岡へ。今後大阪、東京と巡回します。
展覧会の概要や主な作品、作品リストは 公式サイトへどうぞ http://kittan.jp/
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