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瑠璃光院は平安時代から貴族や武士に愛された保養地である八瀬にひっそりとたたずむ名刹です。数寄屋造りの書院と庭園が春と秋に特別公開されています。
秋には紅葉の名所として名高く、異なる種類のカエデが様々な色に染まってみごとなグラデーションを見せていました。
瑠璃の庭
輝く日差しがあれば瑠璃色に輝いて見えることもあるという庭園です。11月27日はあいにく薄曇りで直射日光はなく輝くモミジを見ることはできませんでした。
山門
八瀬の風景
瑠璃光院の拝観は今回のバスツアーの目玉でした。紅葉シーズンの日曜日とあって大変混雑する中、駆け足の拝観でしたが、この名刹のすばらしさはよくわかりました。平日の日差しの明るい昼間に訪ねればさらに美しい風景をもう少しゆったりと見ることができるでしょう。
もみじの紅葉はまだこれからです
八瀬の瑠璃光院は特別公開中です
加藤健一と畑中洋の二人芝居です。2時間20分の舞台に登場するのはこの二人だけです。
「詩人の恋」は詩人ハイネの「歌の本」から選んだ16編の詩にシューマンが作曲した連作歌曲です。
マシュカン教授は元声楽家ですが今はボイストレーナーとして生計を立てています。そこへレッスンを受けにきたのがピアニストのスティーヴンです。教授はスティーヴンに「詩人の恋」全曲を歌いこなすことを課題として与えました。レッスンはギクシャクしながら進んで行きます。
紆余曲折を経て数ヶ月後にスティーヴンは「詩人の恋」全曲を歌えるようになります。そこに至るまでの二人の魂のぶつかりあいがステージで展開されます。
このドラマのもう一つの主題はホロコーストです。二人はそれぞれユダヤ人であることを劇中で明らかにします。戦後40年以上過ぎてもユダヤ人であることを忘れられない二人です。
二人ともピアノと歌唱の演技が要求されます。ピアノが下手だと言われた教授は下手なりに、天才ピアニストと言われたスティーヴンはそれなりにピアノを演奏することが求められます。二人の役者の習練は大変だったことと思います。
磐田市出身の加藤健一にとって浜松は川一つ越えた’故郷’です。満場のスタンディングオベーションに応えて、「浜松のステージに立つことができてうれしい」と語った加藤健一でした。
このお芝居は読売演劇大賞のほか毎日舞台芸術賞、紀伊国屋演劇賞など数々の賞を得た名作です。
浜松演劇鑑賞会の記念すべき第400回公演です。アクトタワー大ホール。
宮路山は旧東海道赤坂宿の西方にある山(362㍍)で豊川市音羽町に属します。北側の斜面にドウダンツツジの仲間であるコアブラツツジの群落があり、この時期には2000株以上が紅葉しています。
まだ全山紅葉というところまでいっていません。27日がもみじ祭りです。
モミジも一部が紅葉していました。
赤坂は旧東海道36番目の宿です。大変活気のあった宿場町ですが 明治になって東海道線が通らなかったことからさびれてしまいました。
名鉄の名電赤坂駅で下車 今も営業している旅籠の大橋屋。1716年の建築
大橋屋の提灯「御宿所」 江戸まで75里(300㎞) 京都まで50里(200㎞)
今日の宮路山行きは毎月恒例の「わくわくハイキング」です。25人参加。最高齢は大変お元気な87歳(男性)です。今日1日で18000歩、12㎞歩きました。
コントラバス・ギターのアンソニー・ジャクソンとドラムスのサイモン・フィリップスとのトリオの演奏はわずか3人でこれほど豊かな音が紡ぎ出されるのが信じられないぐらい心に響き、体にしみ込む感じですばらしいコンサートでした。
上原ひろみの、時には全身全力でピアノを叩きつけるような、時には優しく美しいメロディーを奏でる演奏に、ギターの多彩な響きと巧みなドラマの音とリズムが加わってみごとな音楽が展開されました。
休憩をはさんで全10曲だったでしょうか。セットリストは公表されていませんが、今春リリースした《ヴォイス》からヴォイスやベートーヴェン・ピアノ・ソナタ第8番《悲愴第2楽章》などの曲が演奏されました。
このコンサートは浜松市制100周年記念、浜松ジャズウイークのスペシャルコンサートでもありました。
上原ひろみはMCで「浜松に帰ってきました。ただいま」と…。それに応えて最前列のファンが’お か え り’と一文字ずつ書いたボードを掲げて歓迎しました。
浜松北高校を卒業するまでの18年間を過ごした浜松が彼女は大好きです。浜松の魅力を世界にPRする「やらまいか大使」に任命されている彼女は100周年を機に浜松がますます発展することを願っていると語りました。93歳になった彼女のおじいちゃんや高校時代の先生などおなじみの人たちは世界中のコンサート会場で浜松にしかいない大切な人たちだとも述べていました。
おとなしい浜松の人たちもアンコールの前と後はほぼ全員スタンディングで熱烈な声援を送りました。
休憩を挟んで2時間40分…濃密で幸せな時間でした。
今年の彼女のツアーはパリに始まり十数カ国に及んでいます。10月26日から30日までの5日間はヨーロッパ5カ国でコンサートを開く強行軍だったということです。
今回の日本でのトリオによるコンサートは21日の福岡に始まり浜松のアクトシティが二日目。12月4日の東京国際フォーラムまで続きます。
12月9日からは矢野顕子との「今年は二人でさとがえるツアー」が始まります。13日は静岡会場です。
今夜10時55分からNHK総合で矢野顕子とのコラボやトークなどが放送されるので楽しみにしています。
上原ひろみの生まれ故郷松での2年ぶりのコンサートでした。2009年はピアノのソロコンサートでしたが、今回はザ・トリオ・プロジェクト’で、コントラバスギターのアンソニー・ジャクソンとドラムスのサイモン・フィリップスとのトリオによるコンサートでした。
ピアノソロとはまた違うすばらしいコンサートでした。
開演が7時、終演は9時40分という長丁場でした。
後日詳報します。
日曜日の今日は日本列島の南岸を低気圧が通過し、朝からかなりの雨で昼前には大雨、洪水警報が発令されました。
24時間降水量は108㎜、11時から14時までの3時間には66㎜という大雨でした。自治会の会館ではふれあい文化祭の初日でした。あいにくの雨で来館者が少なくて残念でしたが、整然と展示された多彩な作品を熱心に見学されました。出品者から作品制作の意図や写真の撮影場所などの情報を直接聞くことができてとても参考になりました。
お汁粉のサービスは外のテントで行っていましたが風雨が強くなったので屋内に変更しました。
明日は天気が回復して多くの町民が見学に来ることでしょう。音楽の発表や子どもの工作教室、ゲームなど楽しいイベントもあります。
私の家族はジュビロの応援に出かけました。横殴りの雨で顔が痛いほどだったという最悪のコンディションのなかでのゲームはジュビロが2-1で甲府に辛勝しました。雨天中止になる野球と違ってサッカーは雨でもゲームは行われるので選手も観客も大変です。勝ったことでつらさを忘れたという雨中のゲームだったようです。
常葉美術館は菊川市にある私立常葉菊川高校内にあります。美術・デザイン系の学生・生徒の研鑽の場として設置されました。年に2-3回の特別展を開いています。
木津文哉は常葉系列の橘高校を経て東京芸大卒。現在52歳で東京芸大教授です。
10代の作品に始まり今年の最新作まで様々な傾向の55点が出品されています。なんと言っても注目されるのは標題になっている’トリック・アート’です。まずチラシの絵をごらんください。
【画像をクリックすると大きくなります】
左は《羅生門》(2010年)。近くに寄って見ても立体に見えます。
右の《羅針盤》(2006年)もまさに立体。右下の《庵》はレンタカーの事務所ですが、これは見てわかるとおり立体で造られていますが、窓や看板などは超精密な描写で描かれています。
どう見てもどこから見ても立体に見えるトリック・アートが木津の作品の大きな特徴です。ついつい触ってみたくなります。題材は懐かしい昭和時代の町の風景など。
10代の作品を見ると木津がその頃から並々ならぬ優れた技量の持ち主であることがよくわかります。
トリックアート以外の蝶や花などを描いた小品も美しく魅力的です。
こじんまりとした楽しい展覧会でした。
9日にオープンして今日で5日目。昨日は土曜日とあって10時の開店前に1000人が並んだということで相変わらず賑わっているようです。
今日の日曜日11時過ぎ、各階はかなりの買い物客で混雑していました。もっとも混んでいたのは地下1階のスイーツのフロアでした。
政令指定都市浜松で唯一のデパートに新館が完成して、売り場面積県下最大のデパートになりました。西部の撤退、松菱の倒産によって中心商店街が空洞化し、買い物客は郊外のイオンなどの大規模店舗に集中するようになりました。
浜松駅を中心とする都心エリアでは通行客が激減し、かつての繁華街は飲食店街に特化しつつあります。
新館の完成が起爆剤となって客足が中心部に戻ってくることが期待されていますが、3000台以上の無料駐車場を持つ大規模郊外店で買い物をすることに慣れた市民が中心街に回帰することはそれほど期待できないと思われます。オープン時のにぎわいがいつまで続くか…年末年始の商戦を経て年明けまでのふた月で傾向がわかるかもしれません。
新館8階の東端には休憩スペースがあります。正面には高さ213㍍のアクトタワー、右手には浜松の駅ビル。
右手に本館。本館と新館をつなぐイ・コ・イ スクエアがあります。㊨は16角形のバスターミナル
本館(左)と新館(右)を結ぶイ・コ・イ スクエア 3階から6階まで。㊨はその3階へあがるエスカレーター
鈴木康広は今注目されている浜松出身のアーティストで現在32歳です。
地球・まばたき・りんご・僕の4つをキーワードに身近な素材を使い、ユニークな発想で楽しくて興味深い「鈴木ワールド」を展開しています。(フラッシュなしの撮影可)
ファスナー船
この船が水上を行くと船の後ろにできる白い航跡があたかもファスナーをしめた時の姿に似ています。
こもファスナー船は実際に浜名湖を走っています。11月23日までの土日祝。定員8名。運賃は1000円。乗船場所や運行時間、湖面を進むファスナー状の船を見ることができるポイントなどは展覧会公式サイトの関連イベント情報からどうぞ。http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/artmuse/exhibition.htm
㊧:コップの水の中に日本列島の形をした方位磁石が浮かんで方位を示しています。センターは富士山です。
㊨:時間を測るスプーン。底の穴から細かい砂がこぼれていきます
鈴木のフィギュアが手にしているリンゴはくるくると回り、鈴木自身も回っています
㊧:遊具の透視法 2001年NHKデジタル・スタジアムで最優秀賞受賞。
㊨:円環国語辞典
出品作品は約70点。いずれもユニークで楽しい作品です。どうぞ実際にごらんください。
会期は23日まで。
浜松市内を南北に縦貫している遠州鉄道=通称「赤電」は新浜松-八幡が1985年12月から高架になっていますが、そこから北は平面交差になっており、踏切が多いこともあって東西交通が渋滞する一因になっています。
現在八幡-馬込川と交差する地点まで4㎞近くの高架化工事が行われています。この区間が高架になると21カ所の踏切がなくなります。
助信、曳馬、上島の駅舎の工事は8月末に完了しています。架線のための電柱も建てられています。今後は枕木とレールの敷設が残っています。
開通は来年(2012年)の10月とされています。あと1年足らずです。
㊧:上島駅を西から望む。2階中央寄りの四角い穴は歩道橋が接続するところ。
㊨:同時に進行中の区画整理によって上島駅前の静岡銀行支店が移転します。すでに工事が始まっています。
新しい3駅とも2階へは東西のエレベーター利用、3階のホームへはエレベーターかエスカレーター利用で、バリアフリーになっています。
高架開通後現在の線路を撤去して高架の両サイドを片道2車線の道路にする工事が行われます。完成は26年度末でしょうか。
工事がすべて完了すると町の景観は大きく変わることになります。
紅葉の名所で知られる愛知県民の森(新城市)のイロハモミジはまだ青々としていました。中には紅葉している木もありますがそれは例外的でごくわずかです。紅葉のピーク時には駐車スペースがないくらい混雑するのですが、今日は閑散としていました。
今日は「きららの森」(設楽町)のブナ林の紅葉を見るつもりで出かけました。きららの森は今朝7時の気温が3.6℃で浜松の真冬の気温です。防寒の用意をして出かけたのですが、途中の道路が2カ所工事で通行止めのためあきらめました。警察署で教えてもらった道も通行止めで万事休す。
ということで予定を変更して紅葉前の県民の森を訪ねたのでした。紅葉は遅れている感じですが今日から気温がようやく平年並みになってきたのでこれから急速に紅葉が進むでしょう。20日過ぎには見頃を迎えるのではないかと思います。
浜松唯一の百貨店である遠鉄百貨店の新館が完成して明日11月9日午前10時にオープンします。
オープン前日の今日午後2時から友の会会員対象の内覧会がありました。2時から3時の時間帯は大変な混雑だったということです。
私は午後6時に入館し1時間ほど新館を中心に歩いてみました。この時間帯には友の会員向けの入館証の提示も不必要でだれでもフリーで入館できるようになっていました。
館内は通常の週末程度の人出でした。もっとも混んでいたのは新館地下のスイーツ売り場でした。
新館の内装は板張りの床など本館に比べてシックでおしゃれです。本館とは地階、3~7階で接続しています。上層階にはホールや市立図書館の分館もあります。ヤングレディ向けの
新しいブランドも多く出店しています。
明日のグランドオープンには朝早くから多くの市民が詰めかけることでしょう。
本館と新館をつなぐ多層デッキ「イ・コ・イ スクエア」 休憩スペースもあります
本館と新館の間の空間「ソラモ」では「冬のホタル」のイルミネーションのテスト点灯が行われていました。
旧・龍山村は2005年の大合併によって浜松市天竜区龍山町になりました。静岡県で最後に残った「村」でした。町の中央部天竜川が貫流し、両岸の急傾斜地に家屋が点在しています。
1956年に13,226人あった人口は、浜松市と合併した2005年に1,179人、今年の11月1日現在では895人まで減少しています。面積のほとんどは山林です。浜松市の中心部からは車で1時間近くかかります。
高齢化率が高いこの過疎の町にパイプオルガンがあることを多くの浜松市民は知りません。オルガンがあるのは瀬尻の森林文化会館のホールです。
当時の県知事の「このような過疎の村にこそ文化の香りが必要だ」という発想が実現してオルガンのあるホールができました。
浜松市内の公共ホールには3カ所にオルガンがありますが、龍山のオルガンは最も小さいオルガンです。
小オルガン:龍山 森林文化会館ホール(1990年)
パイプ本数874本 ストップ数14
中オルガン:福祉会館ロビー(1984年)
パイプ本数1,660本 ストップ数26
大オルガン:アクトシティ中ホール(1994年)
パイプ本数4,478本 ストップ数64
規模はかなり違います。
手鍵盤56鍵 2段 足鍵盤30鍵 ドイツ製 バロックスタイル 購入価格 2,115万円
オルガニストから解説を伺ったあと、演奏を聴かせていただきました。
㊨画面は足鍵盤だけによる演奏の場面です。
鍵盤に触れてみたところ「風」を感じることができました。
このオルガンは市民にも開放されています。申し込みをして演奏することができます。
「村」のオルガンがもっと広く知られて活用されるようになるといいですね。
「施設めぐり」は市の広聴広報課が市民から参加者を募って行っている広報イベントで、1963年から半世紀近い歴史があります。今日のコースには53人の応募者の中から抽選で選ばれた23人が参加しました。
市役所の会議室で広聴広報課長からこのイベントの趣旨や課の業務についての説明があった後、市がチャーターした民間のバスに乗車しました。
今回のコースは①天竜区役所の新庁舎見学 ②佐久間ダム見学 ③龍山森林文化会館 の見学とパイプオルガンの演奏鑑賞 でした。
佐久間ダム
3.11以後電力不足が深刻になる中で貴重な電力を安定的に供給しているのが佐久間ダム・発電所です。Jパワーの社員から1時間以上にわたって説明と案内をしていただきました。
今日は特別にダムの中に入ることができました
堰堤から26人乗りのエレベーターで100㍍下降し、トンネルを抜けます
㊨の画像の四角い穴のあいた部分がトンネルの出口です
湖畔の紅葉はこれから始まろうとしていました
国内最大級の佐久間ダムは1953年着工、竣工は1956年…これだけの巨大なダムがわずか3年で完成しています。
佐久間発電所の4台の発電機は50hz、60hzのいずれにも対応しています。3.11の後はすべて50hzで発電して東電に供給したとのことです。
吉祥山(382㍍)は豊橋市の北端にあり、古くから地元の人々に親しまれてきた山です。今日(11月4日)の午前中、この山に初めて登りましたが、登山道や山頂で出会った皆さんは毎日のようにこの山に登っているという熟年の方々で、弁当はもちろん水やカメラも持たず、頂上に登ると一息入れてすぐに折り返して下山していきました。まさに吉祥山への散歩という感じです。
標高は382㍍ですから低山ですが、登山道の入り口が標高50㍍程度ですから330㍍を登るということになります。登山道が3つあるうち今日はAコースを登りました。市が作成したハイキングマップでは所要時間90分となっていますが、皆さんはその半分の45分程度で頂上に着いたのではないか思います。私は写真を撮りながらゆっくりと登って1時間少々でした。
奥三河の山々 ㊨:登り口で一緒になった高齢のご夫妻はまたたく間に先へ先へと
登り口でこの時期は花は少ないと教えられました
帰路、三ヶ日の「なつめ」で休憩しました
柚子ジュースはさわやかで山の疲れがとれました
浜松市内あるいは近郊出身の映画監督など映画関係者が10人集まってのフォーラムでした。浜松市制100周年記念事業の一環です。会場は静岡文化芸大講堂。
浜松のミニシアター=シネマイーラを経営する榎本さんと、静岡文化芸大の木下千花講師が進行を務めました。
第1部 「ミニシアターの現状と未来」
映画ジャーナリストの大高宏雄氏と榎本さんの対談。最初に映画産業の現状についての説明がありました。2010年現在日本の映画館のスクリーン数は3412…その82%がシネコンです。1年間に国内で公開された映画は716本、シネコンではそのうち170本程度しか公開されていません。ミニシアターのない県では大半の映画を見ることができません。静岡県には静岡と浜松にミニシアターがありますが、それでも公開された映画は46%でした。
大高さんからはミニシアターの歴史と意義についてのお話がありました。ミニシアターは観客とのつながりがあるが、シネコンには根っこがない。映画館には観客の様々な反応が充満している空間があり、その空間の中で映画を見ることが大切だという話もありました。
第2部 「昭和を支えた名称たち」
澤井信一郎監督(雄踏町出身)と木下恵介記念館斎藤館長の対談で進行役は木下講師。
澤井監督の高校時代には浜松に10館前後の映画館があったとか。「野菊の如き君なりき」を見て木下恵介監督に憧れたということでした。映画はせりふであり、せりふはロゴスであること、演技を指導する時は監督の真似をさせるなど、興味深いお話でした。
第3部 「地元出身の映画監督が語る 浜松の魅力とパワー」
8人の若手映画人の登場です。それぞれ子どものころに見た映画のこと、浜松まつりのこと、変貌する市内の様子などを語り、さらに自分の制作した映画や今後の計画などについて語りました。豊島圭介監督は2010年「裁判長!ここは懲役4年でどうすか」を公開、
鈴木卓爾監督は2010年「ゲゲゲの女房」を公開、平野勝之監督は現在「監督失格」が全国ロードショー公開中です。
皆さんの話の中で、監督としての収入で生活できている人はテレビも含めて50人いるこどうかという厳しい状況が紹介されました。
第4部 「とんねるらんでぶー」上映
池田千尋監督作品。すべて地元の三ヶ日町で撮影された短編映画です。
浜松とその近郊からこれだけの映画人が輩出されていることに驚きました。浜松には意外に「映画文化」が根付いているのかもしれません。
11月19日から27日まで「第10回はままつ映画祭2011」が開かれます。
第4部の後、「楽隊のうさぎ」映画化プロジェクトの製作発表が行われましたが、要領を得ない始まり方だったので途中で席を立ちました。ここまで3時間以上の長丁場でした。
二人展の形をとっていますが、メインは郷倉和子です。
日本画家郷倉和子(1914~ )は健在で間もなく97歳。1957年日本美術院賞 1970年文部大臣賞 1984年内閣総理大臣賞 1989年日本芸術院恩賜賞 2002年文化功労者 という輝かしい受賞歴を有する大家です。
今回は郷倉の作品が26点出品されています。女子美術専門学校卒業の時の《草原の秋》
は伝統的な日本画の作風で秋の野の草花を的確、繊細に描写しています。
40代になると鮮やかな色彩とデフォルメによる半具象画を描き、数々の賞を受賞します。
1957年に日本美術院賞・大観賞を受賞した《真昼》が出品されていますが、みごとな作品です。
70歳を過ぎた頃から梅の花を描くことが始まり、今に至るまで梅花シリーズは続いています。
梅を描いた初期の作品…《暮色白梅》も出品されていますが、この作品は1985年の再興代73回院展に出品されたもので、従来の画風と異なり、静かで趣のある力作です。
最新作は96歳を迎えた昨年の《花の精(三)》です。百歳近くになって今もなお制作に励む巨匠の80年近い画業を一望するいい機会です。
1908年生まれの秋野不矩とはほぼ同時代の画家です。秋野の作品はインドを題材とした13点と絵本「きんいろのしか」の原画23点です。
1991年文化功労者、1992年文化勲章に輝いた秋野と文化功労者郷倉の二人展は浜松市制百周年記念展です。会期は11月13日(日)まで。
郷倉の年譜、評伝、主な作品の画像などは郷倉アート資料館の公式サイトをどうぞ。
http://www.gokura-wi.com/index.html
美術館へ登る坂道のほとりでユリと可憐なサクラが咲いていました
浜松市立曳馬中学校の「文化発表会」は去年よりもさらに’ステップ・アップ’したすばらしい内容でした。
今年のスローガンは「あふれる感性音に乗せ 心に残すその瞬間」です。朝から一日行われた文化発表会は全校生徒の心に確かな感動を残したでしょう。
まず1年生各HRの合唱コンクールで始まりました。まだ子どもらしさを残す1年生らしい選曲と歌声でした。
次の3年生24人による「曳中ソーラン節」はみごとでした。若さがあふれて躍動するダンスに客席から大きな拍手が沸き起こりました。ソーラン節は毎年の体育大会の時に全校生徒が演じます。曳馬中学校の「文化」の一つです。今日演じた24人は校内のオーディションで選ばれたのだそうです。上手なわけです。
2年生の合唱は「明日」や「未来」に希望を託す歌が目立ちました。午後の3年生の合唱はさすが3年生と思わせる声量とハーモニー、そして社会性のあるメッセージを伝える選曲がみごとでした。1年生は先輩の迫力のある合唱からいろいろ学んだことでしょう。
校長先生をはじめ40人以上の教職員による「ハナミズキ」はやや自信なさげで声も小さかったのですが、懸命に歌う姿に生徒から大きな拍手が起こりました。担任の先生へのかけ声も聞かれました。
吹奏楽部の演奏は圧巻でした。県大会の常連で、今年も県大会で金賞を受賞した実力を持っています。その県大会の課題曲と自由曲をみごとに演奏。「てっぱん」の主題歌や嵐のヒットナンバー15曲のメドレーもありました。中学生の演奏のレベルの高さに驚嘆しました。
そして…演奏が一通り終わって特別プログラム。来年3月に退職予定の校長先生はじめえ3人の先生に捧げる いきものがたり の《ありがとう》を全校の生徒と教職員で大合唱。ステージに上がった3人の先生方にとっては終生忘れえない感激のひとときであったことでしょう。
そして全校合唱…《COSMOS》でした。
会場はアクトシティ大ホール。定員2300人、4面舞台を持つ大ホールのステージで生徒全員が演奏できたことはすばらしいことです。校長先生の話によると、市内48中学校の中でこの大ホールで発表会を開くのは曳馬中学校だけということです。
生徒数が750人を超え、21学級ある市内最大の中学校が、一番いい学校を目指してそれが実現しています。
今日の文化発表会を見て、まさにこれこそ曳馬中学校の誇る「学校文化」だと思いました。
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