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2011年10月18日 (火)

「フェルメールからのラブレター」展

 16日に会期が終了した展覧会です。会場は京都市立美術館。手紙を書いたり読んだりしている女性を描いたフェルメールの作品3点が出品されていることで人気を集めています。
 その3点とは…

S_2
㊧:《手紙を書く女》  ㊥:《手紙を読む青衣の女》 ㊨:《手紙を書く女と召使い》

 この中で:《手紙を読む青衣の女》は日本初公開で、しかも修復が終わって世界初の公開です。

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 《手紙を読む青衣の女》:アムステルダム国立美術館

 修復によって青色がみごとな輝きを取り戻しています。ラピスラズリを砕いた顔料ウルトラマリンの輝きは「フェルメール・ブルー」です。会場にはウルトラマリンが展示されていました。

 この絵では女性がネーデルランドの地図の前で立ったまま手紙を読んでいます。手紙の内容はわかりません。地図と人影のない椅子は愛する人がいないことを象徴しているという解釈もあります。女性の表情からは寂しげな感じが伝わってきます。

 《手紙を書く女》では若い女性が「ラブレター」を書いています。手紙の内容はわかりませんが、背景にヴィオラ・ダ・ガンバが描かれていることから「愛と美の調和」を示しているものと解釈されています。

 《手紙を書く女と召使い》には手紙を書く女主人と辛抱強く待っている召使いの女性が描かれています。床には投げ捨てられた手紙があり、よく見るとその封印は破られています。女主人が書いている手紙は怒りの手紙か嘆きの手紙か…。

 17世紀のオランダでは手紙でコミュニケーションをとることが日常化していたということです。フェルメールはそのような日常生活の一場面をとらえて人間心理の微妙な瞬間を表現しています。現存するフェルメールの作品はわずか30数点ですが、そのうちの何点かに手紙が描かれています。

 今回出品された3点には共通してフェルメール独特の美しい光の描写が見られます。室内に差し込む光が実に美しく表現されています。

 今年になって今回の3点と「地理学者」と合わせて4点のフェルメールを見ました。

 今回の展覧会の目玉はフェルメールですが、その他の40点も見応えがあります。レンブラントとほぼ同時代のオランダの画家による風俗画、家族の情景、様々な職業人など、大半は小品ですがいずれも興味深い作品でした。

この展覧会は12月23日からBunkamuraザ・ミュージアアムで開かれます。

公式サイト http://vermeer-message.com/
  

 


 


 

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