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2011年9月 5日 (月)

映画「エクレール・お菓子放浪記」

 原作は静岡市在住の作家西村滋氏(86歳)の「お菓子放浪記」(1976年)です。石巻市民などが製作委員会を立ち上げて映画化しました。ロケは石巻を中心とする東北各地で行われました。11月のクランクアップの後3.11の大震災で公開が遅れました。

 時代は太平洋戦争のさなかの昭和18年から戦後にかけてのことです。両親に死に別れて孤児となった主人公アキオが食べる物にも事欠く極貧の生活の中で次々といろいろな大人や仲間の子どもたちと出会い,懸命に生きていく姿を描いています。

 全編を貫いているのが題名になっている’お菓子’です。戦中戦後で甘い物がない時代にアキオがあこがれたのがお菓子であり、感化院の女の先生が歌ってくれた「お菓子と娘」(お菓子の好きな 巴里娘…)の歌と先生がくれたお菓子の本がアキオの心に生きる希望を与えてくれます。

 終幕の上野公園でののど自慢大会、最後に登場したアキオは自分の生い立ちを語るスピーチの後「お菓子と娘」を熱唱して鐘三つ。みごとに優勝します。アキオのスピーチと歌はのど自慢会場を埋めた聴衆とこの映画を見る私たちに大きな感動と生きる勇気と希望を与えてくれます。(このラストシーンはやや作り過ぎの感じがありますが)。

 女の先生の言葉…「アキオ君、あなたがお菓子になってみんなの心に優しい気持ちにしてあげて」。アキオは「お菓子のような希望を運ぶ少年」です。

 アキオ役は吉井一肇(はじめ)。撮影当時11歳(小5)でした。いくつかのミュージカルに出演している子役です。彼の歌は透明なボーイソプラノで心に響いてきます。

 強欲無比な養母の役は石田あゆみ。卓越した演技で存在感は圧倒的でした。そのほかに早織、林隆三、高橋恵子、尾藤イサオ、山田吾一、春風亭昇太など。

 ロケは石巻を中心に行われましたが、芝居小屋として登場した岡田劇場が津波で消滅するなどロケの各地が被害を受けたとのことです。北上川や石巻城址の日和山公園などの美しい風景が登場します。

 懸命に生きる少年から勇気と希望を与えられる感動の映画です。

 浜松:シネマイーラで9月16日まで

公式サイト http://www.eclair-okashi.com/

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