大英博物館 古代ギリシャ展:国立西洋美術館
西洋文明の源流となった古代ギリシャの優れた芸術を人間の身体表現を中心として紹介する展覧会です。出品作品はすべて大英博物館の収蔵品です。
男性のもっとも美しい身体を表した《円盤投げ》、女性の理想像を表した《アフロディテ像》はいずれも人間の身体の理想像を表現しています。
神話の世界や古代オリンピック、人々の生活を紹介した展示もあります。
《円盤投げ》や《アフロディテ像》などはみごとな造形ですがいずれもギリシャで制作されたものではなく、紀元後にローマで制作されたコピーです。彫刻作品の大半はローマ時代のコピーでイタリアで出土したものです。一部の作品はさらにその後補修が加えられています。
古代ギリシャ時代の作品としては赤像式や黒像式の陶器が大半で、全135点のうち55点を占めており、約4割に相当します。この展覧会が比較的地味でやや印象が弱いのはコピー作品や陶器が多いことも一因なのかもしれません。8月20日(金)の開館直後の時間帯は比較的すいていてゆっくりと鑑賞することができました。
主な作品は展覧会の公式サイトでどうぞ。 http://www.body2011.com/highlight/p02.html
ギリシャ展を観た後、久しぶりに常設展を観ました。松方コレクションのすばらしさと、西洋美術館開館後のこの美術館の近代絵画のコレクションのすばらしさに改めて感心しました。常設展の大半は撮影可なのですがカメラをコインロッカーに置いたままで残念でした。
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