盆義理…浜松の町が1年中で一番渋滞する日
今日7月13日から新暦のお盆です。浜松では故人が亡くなって初めて迎えるお盆を「初盆」と言います。浜松はこの初盆をとても大切にする土地柄で、葬儀に参列した人の大半が亡くなった方のお宅にお参りに伺います。このことを「盆義理」と言い、喪服を着て手に手に「盆供(ぼんく)」と書いた不祝儀袋を持って次から次へと走り回ります。袋の中身は1,000円から3,000円程度です。
夕方になると黒い衣装の人たちが車で動き始めます。というわけでたちまち大渋滞。ふだん渋滞などほとんどない道路で信じられないほどの渋滞が発生します。毎年のことなのでみなさんあきらめて辛抱しています。
浜松で盆義理がこのように盛んなのは、三方原合戦で戦死した死者の霊を慰めるために徳川家康が僧に命じて念仏を唱えさせたことから始まったとも言われています。
家族や親族に不幸があった人は今日は仕事を休むのが普通です。職場の人たちもそれが当然だと思っています。出勤してくる人がいると「なぜ休まないの?大丈夫?」と聞かれることがあるほどです。
盆義理に行かないと「義理を欠く」ことになるのです。
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