華麗な宮廷文化の魅力を伝える「ロココの雅」展(ヤマザキ マザック美術館)②ロココの名画をどうぞ
ロココは西洋美術史でルネサンス、バロックに続く芸術の様式です。絵画の分野ではバロックが明暗の対比や劇的な感情表現などに特徴を持っていたのに対して、ロココは女性的で優美,華麗、甘美、繊細などの特徴があります。主としてルイ15世治下のフランスを中心として花開いた様式で、1720年頃から1760年頃にかけての時代のことです。
ヤマザキ マザック美術館はわが国では見る機会がほとんどないヴァトーの作品をはじめ、ロココの貴重な作品を所蔵しています。今回の「ロココ展」ではそれらの作品がロココのサロンスタイルの展示室で公開されています。それらの作品を一挙公開です。
これらの画像は7月2日のブロガーデーで美術館の許可を得て撮影したものです。
フランソワ・ブーシェ《アウロラとケファロス》 1745年
ポンパドゥール夫人旧蔵と言われる作品で237.5×259㎝の大作です。
㊧:ジャン・アントワーヌ・ヴァトー《夏の木陰》 1715年頃
㊨:ヴァトーの展示室。「ロココの雅」展はここから始まります
ヴァトー(1684-1721)は「フランス絵画の父」と称されています。30代で夭折したこともあって遺されている作品は少なく日本ではほとんど見る機会がありません。それだけにこの
《夏の木陰》は貴重です。
㊧:ニコラ ランクレ《からかい》1736年
㊨:ジャン・バティスト ウードリ-《野菜と果物の静物》1727年
㊧:シメオン・シャルダン《兎の獲物袋と火薬入れ》1736年
㊨:フランソワ・ブーシェ《恋文》1745年
㊧:ニコラド・ド ラルジリエール《ジャッソ夫人とふたりの子供》1707年
㊨:ヴィジェ・ルブラン《エカチェリーナ・ッフェオドロヴナ・ドルゴロウキー皇女》1797年頃
㊧:オノレ・フラゴナール《キューピットのささやき》1776-77年
㊨:ジャン=バティスト・グルーズ《犬と遊ぶ子供》1767年頃
㊧:ジャン=バティスト グルーズ《少女の頭部像》 制作年不詳
㊨:ジャン・マルク ナティエ《狩りの衣を着たマイイ伯爵夫人》1743年
㊧ヴィジェ=ルブラン《リラを弾く女性》1804年
㊨:ユベール ロベール《メレヴィル庭園の眺め》制作年不詳
㊧:ジャン・=バティスト・パテル《野営》制作年不詳 (《行軍》とペア)
㊨:同上 《行軍》制作年不詳
これらの作品はロココ時代のサロン風内装が施された展示室で当時の家具や調度などと共に展示されていますので、当時の雰囲気を味わうことができます。
㊧:エレベーターを降りると美しいバラが迎えてくれます。マリー・アントワネットがもっとも愛したバラです。とてもいい香りがします。100%純粋なバラのアロマを毎日振りかけているとのこと。1日?千円かかるそうです。
㊨:ロココ風のシャンデリア
ロココの趣を感じさせるすてきな展示室
ヴァトーの名画を詳しく見るための拡大鏡。ボタンを押すと下からあがってきます
ヤマザキ マザック美術館シリーズはまだまだ続きます。
ロココの雅 華麗なるフランス宮廷時代
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