「現代日本画の巨匠による万葉の世界」:平野美術館
奈良県立万葉文化館が所蔵する約150点の作品の中から26人の日本画家の31点が出品されています。
これらの作品は奈良県立万葉文化館が万葉集をテーマに現代日本画の巨匠に依頼して制作されたものです。
それぞれの作品に、画家が選んだ万葉の歌、その歌の印象、制作の意図・技法・プロセスなど興味深いコメントが詳細に記されていました。
出品画家は、上村松篁・片岡球子・奥田元宋・福王子法林・平山郁夫・加山又造・絹谷幸二・千住博など。上村松篁の《春愁》は大友家持の「うらうらに 照れる春日に 雲雀あがり…」の歌を描いたもので96歳の時の作品です。
奥田元宋の《明日香川夕照》や絹谷幸二の《大和国原》、加山又造の《月と秋草》などは日本画らしいみごとな美しい表現で感動します。
平山郁夫の《額田王》、小山硬の《熟田津-額田王》、関口正男の《安見児》、鎌倉秀雄の《花にほふ》などは万葉時代の女性像をみごとに表現しています。
奈良県立万葉文化館所蔵の絵画展は、1年前に同じ浜松市の秋野不矩美術館でも開催されています。その時は35点が出品されていました。上村松篁の《春愁》、大野俊明の《清隅の》、工藤甲人の《炎立つ》など何点かは昨年に続いての浜松での公開です。
昨年の「万葉集1250年記念 万葉のこころを描く」展についてはこのブログで昨年5月21日にアップしています。
ブログの左サイドを下に行くと「カテゴリー」欄があります。その下の方に 美術展 の「カテゴリーがあるのでそれをクリックして検索していくと昨年の記事が出てきますのでどうぞ。
平野美術館で会期は7月3日まで。あと3日です。
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